2019東京都登販過去問解説問6-10

こんにちは。シロハチ登販チャンネルのシロハチです。ドラックストア経験7年の元ドラックストア登録販売者です!

2020年8月23日追記しました

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YouTubeは当面活動停止します。当面noteにて登録販売者過去問解説に力を入れていきます

問6 医薬品の使用等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。
正しい記述です。登録販売者試験でよく出てくる成分を例にするとジヒドロコデインです。本当にコデインはせきどめでよく使われる薬ですが依存性があります。化学構造上モルヒネと極めてよく似て使いすぎると依存性があります。厚生労働省も注意喚起してる成分です。よく登録販売者試験ででてきます。

b 疾病の根本的な治療等がなされないまま、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和する対処を漫然と続けていても、有害事象を招く危険性が増すことはない。
いやいや、ちがいます。元を直さないと全く意味がありません。虫歯にかかったとしましょう。その場しのぎで痛み止めだけずっと飲み続けても痛みを伝える伝達物質を一時的に止めてるだけにすぎません。薬剤師でこういう表現してる方もいましたが痛み止は一時的なごまかし、まやかしと言ってました。虫歯を治療するしかありません。むしろ痛み止を頻繁にのみ続けると体に悪いですし有害事象が起きる可能性が増します。

c 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる者に対し、積極的に事情を尋ねることなどの対応を図ることが望ましい。
正しい記述です


正解は4です

a b c

1 正 正 正 2 正 正 誤 3 誤 誤 誤 4 正 誤 正 5 誤 正 正

問7 医薬品等の相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 相互作用を回避するには、通常、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。

正しい記述です。

b 外用薬や注射薬は、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性はない。

外用薬や注射薬であっても食品によって影響を受けることあります。
Bの選択肢は誤りです


食品と医薬品の過剰摂取になってしまう一例について解説します。

カフェインやビタミンA等のように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品(例:総合感冒薬)と食品(例:カフェインとコーヒー)を一緒に服用すると過剰摂取となるものもあります。また、生薬成分等については、医薬品的な効能効果が標榜ぼう又は暗示されていなければ、食品(ハーブ等)として流通可能なものもあり、そうした食品を合わせて摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがあります。
元のメッセージを表示しない

c 酒類(アルコール)は、医薬品の代謝には影響を与えることはないが、吸収に影響を与えることがある。

いやいや違います代謝にも影響与える恐れあります
アルコールは、主として肝臓で代謝されます。
酒類(アルコール)をよく摂取する方は、その代謝機能が高まっていることが多いです。鎮痛剤であるアセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがあります。また、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効があるものの場合には、作用が強く出過ぎたり、逆に、代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は副作用が現れやすくなる場合もあります。

d カフェインのように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それを含む医薬品(例:総合感冒薬)と食品(例:コーヒー)を一緒に摂取すると過剰摂取となるものがある。
正しい記述です
カフェインは痛み止や風邪薬のなかに含まれていることが多いです。コーヒー以外にもえなじーどりんくや緑茶と一緒に飲んだりすると吐き気や逆に頭痛くなったりすることがあります

正解は3です


1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

問8 小児等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。

正しい記述です

錠剤、カプセル剤等は、小児、特に乳児にそのまま飲み下させることが難しいです

b 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
正しい記述です。

c 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は5歳未満、小児は12歳未満との年齢区分が用いられている。
違います。

乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満です

a b c

1 正 正 誤 2 正 誤 正 3 正 正 正 4 誤 正 正 5 誤 誤 誤

正解は1となります

問9 小児等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であれば、乳児への使用の適否が見極めやすいので、医師による診療よりもこのような一般用医薬品の使用が優先される。

誤り

乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめるのが望ましいとしているので誤りです

b 医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳せき込んで吐き出し、苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
正しい記述です

c 小児の誤飲・誤用事故防止には、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
正しい記述です


正解は5となります
a b c

1 正 正 誤 2 正 誤 正 3 誤 誤 正 4 誤 正 誤
5 誤 正 正

問10 高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。
 正しい記述です

b  医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族等の理解や協力も含めた配慮が重要となることがある。

こちらも正しい記述です

c 年齢からどの程度リスクが増大しているかを判断することが容易であるため、年齢のみに着目して情報提供や相談対応することが重要である。


高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概に
どの程度リスクが増大しているかを判断することは難しいです。一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要であるため誤りです。

d 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。

正しい記述です

テストでもでるので高齢者の医薬品使用時の注意点について解説していきます

喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥えん下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすいです。さらに、医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥えん(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要です。高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がありますし、複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクも高いです。
このほか、高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となります。また、高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向もあり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがあります。


正解は3です
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正

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