チテキザイサンって知ってまぁすぅかぁぁぁぁぁぁ♪

主に経営者の方が対象なのですが、スピーチの個人レッスンをしています。内容はほぼ9割が、人前で話すことのレッスンです。1割は、1対1での話し方、会話や雑談ができるようになりたいというご要望です。
何れにしても、レッスンの前にじっくりヒアリングをしてご本人の希望を伺います。当たり前なのですが、100人いれば100通り、つまりレッスン内容は完全オーダーメイドなのです。既製品ではダメなのです。一応のテキストはありますが、全ての方に当てはまる訳ではないので、目的地に向かってどこの道を通るのかは千差万別、進路や速度の変更も起きます。

先日とある男性経営者からメールをいただきました。
『明日、取引先の会社の会で挨拶しないといけないんだけど、ワンポイントアドバイスくださーい^_^』的な・・・。
度肝抜かれました。

いやいやいやいや・・・まず、私はこれを仕事としていますので、お客様は時間とお金を使って来られます。ですから「アドバイスくださーい」「はーい」とはいきません。他者の時間とスキルをタダで使おうとは・・・。
次に、全く何の情報も無いのにアドバイスは無理です。どんなポジションで、どんな人達の前で、何人に、どんなタイミングで、何分で・・・等々、何もわかりません。
結局、無視するのも失礼なので「ゆっくりハッキリ喋ってください」とか適当な返信をして終わらせました。

少し前、知り合い8人くらいで食事をした時のこと。その中の一人の男性はWEBのコンサルタントで、ホームページやブログ、SNSの活用の仕方などのコンサルをしています。もう一人の女性は人材育成系のコンサルタントです。飲んでいるうち、その女性コンサルの方が、自社のホームページに動画を載せていきたいという話になりました。するとその女性は「こんな感じにしようと思っているんだけど〜」と、バッグからおもむろにアイデアを書いたノートを取り出して見せ、WEBコンサルの男性にアドバイスを求め始めたのです。
私は思わず「いやいやいやいや・・・プロなんだからお金払って聞きなよ」と言ってしまいました。私のその一言のせいで、その場の雰囲気が悪くなったことは言うまでもありません。ウヒョー!

WEBだろうが人材育成だろうがスピーチだろうが、何を、誰に、何の為になどの情報もなく無責任なアドバイスなどは私はできません。無料でアドバイスをいただこうとも思いません。
形として目に見えないもの、手にとって重さを感じられない商品やサービスだって、お金を払って享受するものだよ、ということに疎い人がまだいるんだなぁと寂しくなりましたとさ。

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