#村上春樹で語る育児 に見るコミュニケーション

#村上春樹で語る育児  ってご存知でしょうか。
ツイッターのハッシュタグです。
ご興味があれば検索してみてください。

日常の育児での細かな事柄が、村上春樹の小説の文体でツイートされています。私はハルキストではありませんが、作品は何冊か読んでいますので、もう笑えて笑えてついつい読んでしまいます。そして育児の経験もありませんが、毎日が大変でお母さんは体も気も休まる暇はないであろうことは想像できます。それが村上春樹の小説になると突然、文学的でアンニュイな空気感と行為に聞こえてきます。一人称、感情を露わにしない、独特な比喩、などなど。

このツイートは娯楽として充分楽しめますが、これは『自分を客観的に見る』『物事を俯瞰で見る』というコミュニケーションにも必要なスキルを養えるなぁと思いました。
書かれていることは、例えば、子供がなかなかご飯を食べてくれないとか、寝てくれないとか、散らかすとか、子育ての日常で起きていることばかり。しかも、親から見ればイライラしたり、んもぉ〜〜〜〜〜〜!!!と感情的なりそうなことを、客観的に見て小説や映画のように表現してみると、思わぬ側面が見えたりします。それは例えば、相手の『感情』ではなく『行動』に着目することで相手の気持ちを落ち着いて捉えられたり、感情を抑えた文体にすることで自分の感情が冷静になったりします。

この手法を使うと、他者とコミュニケーションを取る時にも、必要以上に感情的にならず無用なトラブルを避けられます。他者の気持ちを一呼吸置いて一旦落ち着いて捉えることで、自分と他者との境界線がはっきりしてきますので、相手が何を求めているのか、さらには自分が何を求めているのかも整理できます。インプットをアウトプットに変えられるのです。
他者とコミュニケーションを取ることは、相手を尊重することだけではなく、自分の気持ちも尊重し自分の感情を守ることも必要です。ですから、この手法は起きている事実が大変で感情的になりそうなことほど役に立ちそうです。例えば、イラつく上司とかマウントしてくる先輩とか(笑)。

村上春樹に限らず、「#〇〇で語る〇〇」という自分だけのお気に入りの変換モードを持っておくことも、新しいコミュニケーションスキルとして役立つかもしれません。

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菱田さつき オフィシャルホームページ
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http://www.satsukispeech.com/
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