見出し画像

ヴイアラ最終報告 ~過酷なヴイアラP、一年を総括する~ #ヴイアラ

先日、Project vα-liv(以下、ヴ)が一年間の活動を終え、全員デビュー権獲得という形でひとまずの節目を迎えました。おめでとうございます。
この記事を書き始めた3月半ばの時点ではあまりの不安に何を食べても砂の味がする始末でしたが、ようやく一安心といったところでしょう。

さて、私もまるまる一年かけてヴを追ったわけで、「過酷」と自称する通り毒も薬も含めあまりにも多くのものをヴから得させてもらいました。
なので今回は、発表会配信からみっちりヴを追ってきた異常ヴ愛者として最終報告と銘打って一年間の総括をしたいと思います。

なお、私はアイマスの楽曲とライブに全然興味がなく、したがってこのヴログではヴの楽曲、歌みた枠、ライブの魅力には全く触れません。そういうのが読みたいなら他の感想を読むべし。

★一年を通しての候補生に対する雑感★

一年を通して全ての能力は着実に成長しており、総合してプラスになったと考えています。ただしどうしても私の好き嫌いは出てくるもので、それについて書いていると思ってください。

●灯里愛夏

■良いと思うところ
・言語化しにくいですが、周りの反応を見渡しても一番「アイマスのV」に求められているパフォーマンスに一番近い振るまいをしていたのは愛夏だったように思います。結局既存アイマスブランドから流入したユーザーがメインになっていたヴにとって、ある種のわかりやすさを備えた愛夏はかなり良いとっかかりになれていた印象です。
・体調を崩すこともありましたが期間中一番メンタル面の安定を見せていたと思います。そのあたりをしっかりやってくれると追う側も安心できます。
・やはり演技力は一番高く、まなおじや福岡県民などいくつかのキャラクターを使いこなせていたのは配信において良い武器になっていました。ただ、ゲーム実況などでそれらに頼りすぎるきらいがあるので今後の配信に期待です。

■好きになれなかったところ
・個人的に最後まで気持ちを入れきれなかった候補生です。いろいろ理由は考えられますが、ひとえに私があざとい女性があんまし好きじゃないのが大きいと思っています。「愛夏のいいところはあざとくないところ」と言っているヴPを見たことがありますが、あれはあざといだろ!
・ともすればエモに頼りがちであり、特にヴに感動とか求めてない私にとってはもどかしいものがありました。実際ヴPにはウケていたのでマスを狙っていくなら正解だったのですが、1月のショート動画2本目で一番再生数が伸びているのは宇宙の動画であることを愛夏に投票した人は全員覚えておくべきだと思います。

●上水流宇宙

■良いと思うところ
・ヴで一番配信の面白さがわかりやすいのは宇宙だったと感じます。ゲーム実況はどうしても「笑い」が非常に大きな要素になるので、それをなんとか味方につけようとしているのは初期から感じています。同接数のアベレージが高いのもそうですが、しっかりピンの案件をもらえているのも技術の高さの証左だといえましょう。
・滑舌が良いのは配信において非常に大きな武器で、ラジオ企画などでおおいに発揮していました。聞き取りやすさはストレスの無さにつながるので今後も喋りをアピールしていってほしいと思います。
・SNS戦略に興味がある私にとって毎日情報発信できる宇宙は一番頑張りを実感できました。ツイッターのフォロワーも1万に乗り、今後もヴの広告塔として適度に頑張ってほしいと思います。
・私は4/18の時点でこんなツイートをしてるんですが、結果的にクソコラを味方につけた宇宙が最終審査で最多得票数を獲得していたのは偶然ではないでしょう。

■好きになれなかったところ
・ほか2人もその傾向はありますが、特に宇宙は同じネタを擦りがちです。しいたけイジりが復活した時は最前線で擦っていた人間としてかなり困惑し、中間審査にもそんなことを書いた記憶があります。ネタには鮮度っていうのがあってェ…。
本人が擦るとこっちも擦らざるを得ないので、ある程度のところで見切りをつけてネタの新陳代謝を促してほしいものです。
・絶叫するのはいいんですがワンパターンになりがちなので別の飛び道具も用意してほしいと常々思っています。逆に絶叫しがいのあるゲームを選んでいく選択肢もありますが、今のところそれができているかというと…???

●レトラ

■良いと思うところ
・最初の印象とは裏腹にナイーヴな面を見せてくる候補生で、シンプルに身近さを感じました。ナマモノに使う言葉でもありませんが「ギャップ」というやつでしょうか。ヴを知るにつれてどんどん応援したくなる候補生だったと思います。
・なにかの魅力を語るときにアピールポイント探しで難航する、というのはままあることですが、レトラの場合は「歌うまでいく」という方向性を早々に打ち出していたため応援の仕方や長所と短所をイメージしやすかったです。実際アイマスであまり聞かないタイプの歌い方ができて好評だった印象です。歌から入ってもらうという導線が敷きやすいのは布教において強い武器ですから、勝股はもっとレトラの歌みたに力をいれてもろて。

■好きになれなかったところ
・ユーザーに「こうしてくれ」と要望を出す割にあまりレスポンスを返さないのは「塩対応」の域を超えてかなり良くないことだと思っています。うまいことギブアンドテイクの関係を作ってユーザーを調子に乗らせるのは非常に大事で、そのあたりを意識しないとまず歌を聴いてもらうところまでたどり着かないと思います。
・「CDが売れなくてチェキばっか売れた…」みたいなストーリーをお出しされた後にボイスとグッズ買うのめちゃくちゃ抵抗あります。楽曲もたくさん出してくれたら買いますのでよろしく。

★一年を通してのヴ雑感★

●ヴは最も「刺激的な」アイマスであった。

新規事業ということで、ヴは2023~2024にかけて一番刺激的、もといスリリングなアイマスコンテンツだったと思います。
そもそも発表の時点で「見切り発車気味に始まったコンテンツなんだろうな」という予感はありましたが、プロジェクトが進むにつれてそれが確信に変わっていく様は笑うしかありませんでした。HAHAHA!
しかし、そういう未知の領域に飛び込まずして誰が未来を語れましょう。未来を見るには新しいものを見るしか無いのです。

APかっしーが「ヴイアラはアイマスのジョーカー」と表現したように、ヴは小規模ながらも既存アイマスブランドがアプローチできていなかった分野にタッチして新しいアイマスの形を予感させるだけの活躍を見せてくれました。それと同時に、ソシャゲ業界自体が遅滞傾向にあると言われる現状において、ゲームを主軸としないアイマスコンテンツに期待された活動範囲をきちんとクリアできていたとも思います。

また、結局のところ最近のアイマスもVtuberとコラボすることが多くなってきているので、ヴにはその立ち位置を活かして今後ともどんどん活動の幅を広げるキッカケになってくれればと思っています。特に鷹嶺ルイ姉さんとはもう一度きちんとトークする場を設けてあげてほしいです。このままだと太鼓でボコしただけになってしまうので。
私はヴの勉強のためににじさんじを見始めたんですが、ぜひとも候補生にもローション相撲やってほしいですね!

最終審査の頃には「ヴのビジョンがわからない」「アイドルになってどうするの?」という声が散見されましたがそんなものは愚問オブ愚問、「それを確かめるためにデビューさせるんだろうが」としか言いようがありません。
ヴに限らず、リターンの確約がないとコンテンツにハマることすらできないのであればアイマスPどころかオタクとしてもすでに死んでいると言ってよいでしょう。

●ヴは最も「数字について考えさせられる」アイマスであった。

ヴは良くも悪くも多くの部分を数字に支配されるコンテンツでした。
基本的に同接数などの数字が「見えるところ」に置いてあり、そして公式側からもコンテンツの一つとしてそういう数字を公開するため完全に忘れるのがかなり難しかったです。
一方でリアリティショーを謳っているくせに数字の計測がガバガバだったり、審査員特別賞(通称ダンブルドア)の点数が毎月違っていてテコ入れの意図が隠しきれていなかったりと胃がキリキリすることも多かったです。
私はもともと数字を見るのが比較的好きなので持病の逆流性胃腸炎が悪化する程度で済みましたが、「数字じゃねぇんだ!やりたいことをやるのが大事!」みたいな気質のヴPには地獄のような1年間だったかもしれません。

しかし、以前のnoteでも書きましたが「数字が見える」というのは基本的に「いいこと」だと思っています。
候補生たちの活躍に比例して同接数をはじめとした成績はちゃんと上がっており、素直に喜びやすかったです。旬のゲーム実況でいい数字をモノにできた時は自分のことのように嬉しかったりもしました。そういった成長が数字という客観性を持っていることは間違いなくプラスだったと言えます

公式・ユーザー問わず昨今のアイマスからは「アイマスをアイマスP以外に通用するコンテンツにしたい」という欲求を強く感じます。
ユーザーの高齢化が進む中でそういう危機感を持つのは極めて正しいですが、コンテンツの客観性を測るためにはまず数字を見なければなりません。ひとまずヴはその「客観性」を味方につけられていたと言えるでしょう。

もっとも、ヴにはまだまだ数字の面の課題がたくさん残っているのも事実。配信見てるのメンシ加入者ばっかじゃねーか!とかな。
どれだけ心を打つパフォーマンスをされたとしても現段階で候補生の能力の中で完成しているものは「無い」と思っています。だから相対的な伸び幅で「すごいね」と褒めることはあっても、それが見ず知らずの人にそのまま通用するなどという妄想は持っていません。せっかく数字を意識するコンテンツなのですから技術の高さは数字で証明してほしいと思っています。

なので今後もより高い数字を目指していただきたく、そんでもってデビューできたんだからバンナムはもっと予算をよこしてください。

余談ですが、上水流宇宙discordでは全配信の最大同接数など多くのデータを収集しており、ヴにおける数字の把握について界隈で最も正確な感性を持っていたと自負しております。
アイマス界隈は投票が絡むと数字の話をしたがる人がどこからともなく出てくるのですが、そういったニワカの話を一蹴しやすかったのは本当にいい環境だったと思います。令和のアイマスでミリデレと同じ感覚で数字の話するのはまずいですよ!

●ヴは最も「ユーザーの影響がデカい」アイマスであった。

ヴは今までのアイマスよりもはるかにユーザーの盤外戦術が力を持っているコンテンツでした。その代表がマンスリー投票でしょう。
というかその月に一番頑張った候補生を投票で決めるって何だよ? 休んでて配信してないやつに票入れられるんだが?
そもそも運営が数字をちょろまかしていない確証もなく最後まで理不尽なコンテンツだと思っていましたが、そんなのは目の前の戦いから逃げる言い訳にはなりませんので不本意ながら全力を出させていただきました。

私は投票において上水流宇宙に力を入れていたわけですが、上水流宇宙はあまり審査員特別賞をとれなかったにも関わらずマンスリークイーン獲得数最多という事実があります。これは毎日の投票で宇宙がメチャクチャ強かったということでもあり、結果的に私のイメージする「宇宙統一」に近い状況になったのでこの一年の私の活動もムダじゃなかったんじゃないかな、と思っています。
そしてその頑張りを結果に落とし込んでくれた上水流宇宙をはじめとする候補生の方々には感謝のしようもありません。我々はある意味で一蓮托生の関係にあったと言えるでしょう。
ヴ界隈でファン活盤外戦術の存在を否定する人がいるなら、それはスラムダンクを読んで「花道が死ぬところで泣いた」と言ってるようなもので、ヴをあんまり知らないことの証明に他なりません。

★その他、思うところ★

・一般的なVと比べて配信頻度が本当に低いので配信増やしてほしいというのがユーザーとしての本音です。特に人となりが伝わりやすい雑談配信がメン限のみになってしまっているのが痛いです。実質雑談配信だったヴァンサバやスイカゲームがぼちぼち好評という事実をもって、なんとか勝股に重い腰を上げてほしいと思っています。

・候補生はともかくスタッフのミスが非常に多く、ミスが起きるたびにクレームを入れてました。たぶんプロジェクトに対する高評価は3Dお披露目があった12月くらいしか押してないです。なんぼ候補生が成長してもクイズの答えをチラ見せされたら一気にガン萎えするんで、hotarubiかActiv8かわかりませんがもっとマシな体制を整えてください。
頑張れ愛夏じゃねぇんだよ、おめぇも頑張んだよ!

・超個人的な話ながら他に触れる機会もなさそうなので話しますと、この一年はとにかくファン活が忙しかったです。この一年間のヴのファン活動で一番作業量が多かったのは私なんですが、あんまアピールするのもどうかと思いツイッターであんまり言わないようにしていますので、皆さんも謙虚に……ネ!

・アイマスも15年、いい加減いろいろな活動について成否判定がなされてきていると感じています。それはファン活においても例外でなく、一年しかないヴにおいてファン活は「過去の失敗に学び、成功を再現していく」作業だったように思います。少なくとも私はそうしていました。
そして時が経つにつれて私たちのヴ活動のいくつかも失敗だったとみなされることでしょう。悔しいですが、しかしそれを繰り返していくことでしか活動の精度は上がっていかないと思います。

★まとめ

とりあえず候補生もヴPも一年間お疲れさまでした。真面目にヴを追っている異常ヴ愛者にとってこの一年はまさしく「過酷」と表現するにふさわしい一年だったと思います。

先日の1on1でも候補生に伝えましたが、私のみならず全てのヴPはこの一年で候補生から非常に多くのものを受け取ったという確信を持っています。決してポジティブなものばかりでもないでしょうが、少なくとも人生にハリを与えるには十分なほどの刺激を受けていたと思います。
私自身、アイマスから他界気味だったにも関わらずヴのおかげで大いにやる気が湧き、仕事や別ジャンルでの活動も活発になり、今では学マスにもポジティブな姿勢を持てています。なんか青汁のCMみたいになりましたが、それだけ候補生が頑張る姿には感動しましたし、こういう形での自分の人生へのフィードバックがいわゆる「推し活」の魅力なのだと学んだ次第であります。

私は先日の1on1で宇宙にこう質問しました。

「候補生の状態でこんなんなのに、アイドルになったらどうなっちゃうんでしょうか?」

宇宙はこう答えました。

「宇宙統一です。それしかないです」


これからもヴが宇宙統一を成し遂げる未来を過酷に見届けていく所存です。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?