【会社設立奮闘記 #1】Novalumo合同会社を設立するまで
2020年4月30日、Novalumo合同会社を設立しました。この記事シリーズは、当時高校3年になったばかりの白澤が会社設立するまでの奮闘記録です。
なぜ合同会社?
会社と言っても株式会社、合同会社とあるわけですが(他にも合資会社や合名会社、法人の形は色々ありますが)自分は合同会社を選択しました。
なぜ合同会社かというと、理由として一番大きいのは「設立費用が安い」ことですね。株式会社だと設立費用が20万円は超えます。でも合同会社だと6万円ほどで済みます。また、株式会社に比べると運営とかが楽です。株式の発行とかよくわからんですので。
しかも、外資系企業の日本法人は合同会社が非常に多いんですね。ちょっとした憧れっていうのもあります。
①基本情報の入力
さて本題です。今回は「会社設立freee」を使って設立しました。シンプルな画面構成で、簡単な質問に答えていくだけで簡単に提出する書類が作れてしまうスグレモノです。基本的には以下の内容を入力すればほとんどの書類は完成しちゃいます。正直びっくり。
・会社の名称/商号
・会社の住所、連絡先
・社員について(役職、出資額など)
・資本金(3によって変動)
・決算期
上記のようなものを入力するだけで第一段階は終了。予め決めておいてPagesにまとめていたのでそれらをコピペするだけでOKでした。
このタイミングでfreeeから会社用の印鑑(角印、代表者印、銀行印)を購入することもできます。 柘と黒水牛から選べたのですが、ここは妥協せずちょっとだけ高い黒水牛を選びました。
②設立に必要なモノ
第一段階で、すでにある程度の書類は完成しているのですが、ここからは第二段階、手続きでおよそ1週間かかります。
そして、会社設立でもかなり重要なのは「定款(ていかん)」です。恥ずかしながら、会社設立しようとするまでは、この漢字すら読めなかったです。ちょっと賢くなった気分。定款とは大雑把にいうと会社の決まり事を書いた資料のことです。
これは紙定款と電子定款で選べます。察しの良い方はわかるかもしれませんが、紙定款だと収入印紙代がかかって高くなります。これは株式/合同会社関係なく4万円です。対して電子定款、0円です。もう電子定款一択でした。なるべく安くしたかったので。
会社設立freeeでは、専門家からチェック、添削をしてもらった上で電子定款に電子署名をしてもらえます。会計freeeの年間契約をすると0円、なければ代行手数料5,000円です。クラウド会計も月額(年額)かかるのでこのタイミングではパスして代行手数料を支払いました。
(追記:結局後になってfreeeを契約したので若干悔しい...)
完成した定款はPDFとWordファイルでダウンロードできます。それを専門家に送って、あとの作業を依頼するだけです。これはfreeeを介さずにメールで行います。
freeeで入力した情報を元に定款はすでに作成されているので、内容の確認・添削と電子署名を依頼した形になります。
③出資しよう!
出資ってなんのことやら。と思うかもしれませんが、これは①で設定した社員それぞれの出資額を銀行の口座に入金するだけです。
合同会社の場合は定款が完成した後にそれぞれの名義の口座から入金する必要があります。当たり前ですが登記していないので、このタイミングでは法人口座がないため個人の口座に入金します。今回はゆうちょ銀行にしました(自分の場合、“通帳”はゆうちょしか持ってません)。
ネットバンクなら明細、通帳ならそれのコピーを用意します。
④登記書類を印刷&持っていこう!
書類はコンビニプリンターでも可能です。あとは印刷したものを法務局に提出します。盛岡地方法務局なのはわかってたけど大船渡出張所じゃなくて本局(盛岡)なんですね。持ち物リストは会社設立freeeに書いてあります。
ということで、4月30日に盛岡まで行って提出してきました。午前中も実はバタバタとしていろいろと用足しをしてたんですが、その勢いで大船渡から盛岡まで。もちろん人生初の法務局。
freeeで提出に必要書類を全てダウンロードできるので印刷したものを持っていきます。間違えちゃいけないので印鑑とかはまだ押さずに行って、現地で書類の確認作業と一緒に押してもらいました。そして書類に不備なし、収入印紙6万円分を貼って(これが一番緊張した)登記書類を全て出しました。
そして大船渡へ帰る途中のこと…。
急にiPhoneに電話が。これはもしや法務局かなと思って出たらやっぱりそうだった。書類不足が発覚。
今回忘れてしまったのは保護者の同意書。設立する発起人が未成年者であるがために、これに同意をするための書類を定款を頼んだ弁護士事務所から送付されてきたもの。これにはしっかり母から署名、印鑑をもらって提出する気満々だったのだが忘れてしまったようで…。
ここで失敗してしまった代わりにわかったことが一つ。定款の確認と電子署名作業を弁護士事務所さんに依託したのですが、どうやらここで盛岡地方法務局に連絡がいっていた模様。弁護士側が未成年であることを確認したことで法務局に連絡されたということらしい。こうやって連絡がいくんだなと少し勉強になりました。失敗も悪いもんではないです。
結局、その同意書は郵送で送ることになりました。問題なければ登記完了予定日は5月8日…。
...7日、学校のお昼休みに法務局に電話。実はこの時点では郵送で送った書類は登記部門に届いていないとのことで、内心かなり焦ってました。ひとまず登記完了前の最終確認をしたくて商工会議所にアポ取り、8日の午前中にOKをもらう…。
そして予定日の8日。
学校を休み、午前中は商工会議所に行っていました。用が終わって家に着いたとき、法務局から電話が。
「登記が完了したとのことでお電話させていただきました…」
やったぞ。この一言を待ってたんです…!無事完了した!舞い上がりましたね、めっちゃ喜んでました。嬉しかった。。。
次回からは登記後にしなければならないことの記録です。
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