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Sodom agus


「失うことは人生にとってとても重要」風船がわれて僕は大人になる。それはディズニーランドだとしても? 卵にヒビが入ったことに喜ぶか悲しむかなんて感性を試されている。果汁が唇を伝って垂れていく、やっと逃げ出した先は 
恋路の果てなら何回目のネガを焼き切れば学習できるの 映画のワンシーンよりもよっぽどに仕上がったゲリラ豪雨、諦めるために必要なまじないは円熟した目的なんでしょう、多分思っているよりも人体ってしょぼい、しょぼさが儚さ流転するなら何が為、タペタムで予感の思弁を捉えている、麝香が砕けても名前だけは忘れてくれないみたい
美しい星、捌け口の海、55番の聖裁で焚き付けて、お別れの日を夢想して、余ったのは梅の花だけ。


君の死すらも有体なら悲しみを無碍に穿った視線のぬるさといったら。そういう変態に生まれちゃったから仕方ない。“君である必要なんてない”ことだけで構成されてる、それを君に言われたらどうしようもない。
聞こえのいい幻想を切り抜く、割れた砂糖を角部屋で焚いてもループする、プロパガンダの矜持が浮華している
水平線が知らない青色に染まっている セロテープの切り口は何回目のカッティングでなら摩耗するの? 掴み損ねた蝶を辿ることは出来ても剥製にしたらしなびてしまうの、不憫で憐れ、だから何?

泥のように眠った、かくれんぼと無差別が羊を焼き尽くして幻影の中だけに幸せがあるような気がした、気圧の変化を都合良く拝借する、ランプを磨いた残り香と色、罰を与えるためだけに存在が許される夢の中で固いパンを齧って、惰性の祝福を待っていた。

かき氷が食べたいのにかき氷グミで誤魔化すみたいな埋め合わせをする(カニカマも謎肉も同義)GUとAZUL程度の個性でどこまで行っても地方都市並の貫禄なんでしょ、一本のプロテインには躊躇してオムライス食べちゃった、ショーウィンドウの中できらきら光るアクセの原価考えて幻滅しちゃう、憧れのあの子の骨だって多分スカスカで、何にも感じてないわけないじゃんね、舌下で溶かす幸福で揮発したあの日を呼び起こす 私だけが私のこと愛してあげられるんでしょう、よよを情けにかけて金杯で達者を祈る、皮も肉も腐らない乙女の匂いの充満する畔をかき分けて、見つけた片手にちをはく様を慈しむ、めんどくさいに勝てるトキメキのためだけに生きてるの、分かんなくていいよ おもしれー人間!

尊重と過程だけだ、生まれた街も目指す街も円滑で義務的な儀礼が通過している、砂まみれの宮殿をコンクリートで埋め立てて逆説で甘味を手にする、余った憂鬱を比較しないで、ヘキサが薄らいだら気慰みの配給を享受する、ここにいる意味を溶けてる脳で答え合わせをしよう 生粋だから清純でいられなかった



ヘッダー撮影:須藤シグマ

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