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「泣く電話」

ある深夜、特定の電話番号にかけると、誰も出ないはずの電話から子供の泣き声が聞こえてくるという噂が広まっている。その声は小さく、かすかに響く。

泣き声を聞き続けると、次第に「一緒に来て」という囁きが聞こえてくるらしい。その言葉を聞いた者は、必ず数日以内に姿を消すという。行方不明者の捜索はいつも徒労に終わる。

この電話番号は、誰も所有しておらず、存在しない番号だとされている。それにもかかわらず、深夜になると挑戦する者が後を絶たない。しかし、番号を試した者が無事に戻ることはない。

今では、泣く電話にかけることは禁忌とされているが、それでも挑戦する者がいる。彼らが消えた後、電話から再び泣き声が響き渡るという。

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