鏡の中の笑顔
ある夜中、ふと鏡を見ると、自分の姿が微妙に変わっていることに気づく瞬間があるという。特に笑顔を浮かべると、鏡の中の自分だけが不気味な笑みを返してくるという噂が広まっている。
その笑顔を見た者は、数日以内に姿を消すか、笑顔のまま動かなくなった状態で発見されるらしい。笑顔は異常なほどに歪み、その顔が最後の表情として固定されるのだ。
鏡を避けることでこの運命を逃れることができるとされているが、好奇心に駆られ、鏡の前で微笑む人が後を絶たない。彼らがその後どうなったのかは不明だ。
この現象がいつから始まったか、そして誰が最初に消えたのか、詳しいことは誰も知らない。ただ、夜中に鏡を覗くのはやめたほうが良いという警告だけが残っている。
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