「消えた階段」
ある古いビルの7階には、時折エレベーターも階段も消えるという奇妙な噂がある。その階に足を踏み入れると、出口が見つからず、無限に続く廊下に迷い込んでしまうらしい。
助けを呼んでも誰にも聞こえず、階段やエレベーターのドアは固く閉ざされている。やがて、そこに閉じ込められた人は行方不明となり、二度と姿を現さなくなるという。
噂によれば、7階で姿を消した人々は、この階に閉じ込められたまま、彷徨い続けているという。彼らの足音や声が時々、静かな夜に聞こえるのだと語られている。
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