2021年 私的BLゲームの男アワード
カカオの香りが濃くなった時期ですが、2021年にプレイしたBLゲームの私的番付を開催します。私が楽しいので。
ラインナップはこちら
・sweetpool /ニトロプラスキラル
・スロウ・ダメージ /ニトロプラスキラル
・NO,Thank you!! /parade
・DRAMAthicalMarder 無印＆リコネ /ニトロプラスキラル
・コイビト遊戯 /PILSLASH
・古書店街の橋姫 /ADELTA
・ディストピアの王 /PILSLASH
ネタバレがあるから気をつけてくださいね（特に橋姫）
取り上げる作品にかなり偏りが出てしまった。好きな方には申し訳ない
No.１：好きなキャラ部門
主人公は除いて、好きなキャラです。
1位 ミンク（DRAMAthicalMarder）
絶対に好きにならないと思ってたところから転がり落ちました。芸術点が高い。
この記事で書いたので、だいぶ語った感はあるけども
ほんとに好き。大好き。夢女子的な好きもある。
他のキャラは「ｱｯ…好き」とか「最高に美しい、好き」なんですけどミンクさんだけは「大好きです」って感じなんだよ。気分は妻。でも私が好きなのは蒼葉くんが好きなミンクさんだから…と恋慕と失恋をぐるぐるしている。
最初は武骨で不愛想な人、そこから暴力的な人、って印象なんだけど、そこからさらに彼の宗教性に基づく一途さと静謐さに触れ、押し殺した感情と言葉と自分に気づいて、思慮深さと意志の強さに眩まされ、深く深く潜って最終的に「武骨で不愛想」が形を変えて戻ってきた瞬間に私は戻れなくなってた。全部全部繋がってたんだって。それこそ、分厚くて難解な一冊の本を読み解いたような。何回ゲームしてもわかんないシーンはあるので理解したとは言わないんだけど、それを考えて読み解こうとするのがたのしいし、理解はしたくない。彼を理解するのは彼のそばにいる人だけで良いので。
2位 川瀬（古書店街の橋姫）
非処女なのは聞いてないんよ～～～～～～～～
もう、もうね、最初は普通だったの。水上ルートで、失恋する川瀬をみて「オッこいつ可愛いじゃん」ってなってわっくわくで攻略に乗り出した。でもさあ、養父からの扱いをきいて「えっ？」ってなって、実父からの仕打ちをきいて「はあ？」ってなって、玉森君との行為のシーンで撃沈した。「俺に挿れたいの？構わないよ」じゃないんだよ。そんな傷を持ってさあ、面白いものをみせるような顔をして傷をほじくって自傷して、ぼろぼろになって傷つかないでほしい。目の前に君の好きな子が君を好きだといっているのに。あと声が良い。マジで良い。
3位 生稲（スロウ・ダメージ）
攻略キャラですらなくなったよ。公式からアイコンも配布されてなかったよ
私が欲しがっていたものをよくも見せてくれたね。許さないよ。
彼のせいで、皮膚を刃物で切り裂く瞬間の緊張感と鮮烈な痛覚と鮮血と共に溢れ出る快楽の幻想を追ってしまう。許さない。
あのシーンだけじゃなくて、トワさんによる詰問シーンからのながれが非常に良い。前戯じゃんあんなん。おのれを封じていた皮を丁重に剥かれ、自身がまろびでる快楽にあえいでるあの露出狂じみた流れ、キモ可愛くて大好き。
No.2：ぶっ刺さりシーン部門
1位 レイMADEND（スロウ・ダメージ）
もう、全部いいよね！背景からすでに最高が溢れて止まらない。
長髪ストレートの病みレイちゃん美しすぎだし、レイちゃんの「作品」にされたトワさんの美しさよ…あのね、本当、コルセットピアスありがとう…
スプリットタンでキスするのエロ過ぎるし、トワさんの躰にボディーアートを施す光景を想像するだけでテンションが上がるし、何より、コルセットピアスを引きちぎるシーンが最高。
そもそも、「美しい箱庭のような部屋で二人きりでどろどろに溶けながら生活する共依存」が大好きな腐女子にとってこれが刺さらないわけない。シチュエーションもそれを飾る小道具も最高。ありがとう…綺麗だよ…
2位 生稲（スロウ・ダメージ）
同じ作品からエントリーするのも、同じキャラを選出するのもやめようと思ったんだけど、これを外すのは考えられなかった。
なんで薔薇ぶちまけてんだよとか、ベッドデカすぎでしょとかツッコミどころはあるんですけど、美しさの前では無意味。
狂気と痛覚と陶酔と退廃と耽美。大好き。あの瞬間が永遠でいてほしい。
3位 クリアBADEND（DRAMAthicalMarder）
無印ラストのスチル美し過ぎん…？？？
クリア君の執着心と、それを受け入れてしまいながらも外を求める蒼葉くん…鳥籠みたいだね。脚がない蒼葉くん、本当に綺麗、かわいい。脚がないことによって頼りない腕の美しさが強調されてるし、肋骨のラインがきれいだし…
リコネで「軽いですね、まあ、脚がないから当然か」って言わなかったのはキレてる。倫理審査ひっかかったんだろうなあ。おのれ倫理。
性癖、でてますね。つまりはそういうことです。
これはでもいっぱい入れたかった。斑目ルートの路上のシーンも良いし、庵桐ラスト告白からの流れも良いし、ノーサンのおっさんのラストのエロも良いし、橋姫は全部ラストの流れ良いし…
No.3：笑ったシーン部門
1位 庵士ルート 薬を盛るシーン（ディストピアの王）
これ笑わんやつおる？？？？ゆるふわレ〇プ。
桐久に明らかに受けの自覚が足りな過ぎる。庵士は明らかに見切り発車過ぎる。媚薬盛った方が盛られた方に冷静に論破されるんじゃない。優勝です。
2位 ひろしルート（NO,Thank you!!）
どこというか…全部なんだけど…
ハルの奇行につっこみつつ流されるひろしがほほえましく、ハルの言動に笑う。BLに笑いを求めるならデ王と合わせてやっとけば満たされます。スパゲッティは尿道に突っ込まない方が良い。
3位 マユエンド（スロウ・ダメージ）
いや、26歳男性（隻眼）（ヤニカス）（酒カス）を捕まえて「魔法少女に似てる」じゃないんですよ。トワさんも「断る理由はない」じゃないんですよ。ありまくりだわ。なんでこんな耽美な絵柄で魔法少女イメージプレイしてるの。何を見せられているの。スチルを用意するな。面白すぎる。
No.4：何なんだお前は部門
1位 水上（古書店街の橋姫）
虚言癖はやめろ。嘘だけならまだしも、罪悪感がないのはやばい。ばれたときの反応が「恥ずかしいな///」程度なのも、ヤバい。
善人なんだ、彼は。だけど、5億年の記憶があるから死生観はぶっ壊れてるし、その状態で生きていくには誤魔化す必要があって、そうしてその辺のリミッターが擦り切れてしまったんだろうというストーリー性のあるヤバ。物語の根幹にかかわってくる「想像力がない」という特性も合わさって、噛めば噛むほどやばさがにじみ出てくる。
2位 タク（スロウ・ダメージ）
嘘をつくな。
嘘をつくのは、やばい。薬作るのも、やばい。クリニックの地下になぜか監禁に適したスペースがあるのも、やばい。なんで？あと、善人でまともで倫理観も道徳も兼ね備えたうえで19歳年下の男と付き合う葛藤がないのもやばい。こちらもじわじわ効いてくる遅効性のヤバさ。
この部門はこの二人を並べたかったため作った。
この二人はとにかく全員攻略した後、「いやでもあいつ…やばかったな…」の思い返しがすごい。1週間ぐらい「でもあいつは…うん…」ってなる。
ヤバさという点では無限に出てくるんですけど（医者とか兄とか）この方向性だと彼が一番なので3位にはこの方がエントリーです。
3位 半左（ディストピアの王）
だから、嘘は、やめようね！！
No.5：エンディング後の余韻がすごい部門
1位 哲雄・同棲エンド（sweetpool）
グランドよりこっち派。
1回目は刺さらなかったんだけど、グランドを見た後にもう一度みたら涙が止まらなかった。哲雄は蓉司が傍にいるだけでこんなに違うんだって。
永遠はないけど、2年間はあったんだよ。
2位 琉トゥルーエンド（NO,Thank you!!）
終わった後慟哭したよね。
とにかく琉がずっと凛としてて美しかったのと、チケットの顛末がさあ～～～～～。あんなに残酷な物語なのになんであんなに綺麗なんだよ…
あと、全員攻略した後の演出で死んだ。
3位 李京HAPPYEND（ディストピアの王）
エモーショナルというやつ。
終末世界。二人旅。ふたりを繋ぐのは心臓に向けた刃。
世界にふたりきりの新しい形を見た気がする。
おまけ：好きな楽曲部門
1位 HOLO GHOST（DRAMAthicalMarder）
とてもえっち。
これが黒スーツ眼鏡の男のテーマソングだと思うと気が狂うね。
2位 il（スロウ・ダメージ）
真珠楼と迷ったけど、このOPが購入のきっかけになったので。
かれこれ半年通勤のときに効いてるけど全く飽きない。
3位 ハルシネヰション（古書店街の橋姫）
「ラムネ玉の魔法にかかった羽虫のように」
良い曲、いっぱいあるんですけど、曲の良さ+この歌詞が印象的すぎる
特別賞：I’m in blue（sweetpool）
フルコンして8か月経つのに聴くと未だに胃がｷｭｯってする