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I.D.C.D.05 ローリング・ストーンズ『刺青の男-Tatoo You-』 -sio_note-

テーマ▶音楽

 これまで大きな影響を受けたCDを紹介していく「I.D.C.D」、いよいよ大物中の大物、ローリング・ストーンズの登場です。

 とにかく彼らは芸歴も長いし、アルバムもたくさん発表してるので、その中からどれか1枚というと非常に悩んでしまうのですが、

 やっぱり自分が十代の、柔軟な感性だったころに聴いた『刺青の男-Tatoo You-』(1981年発表)をセレクトしましょう。

 80年代のストーンズの最高作、いや80年代ロックの中でも屈指と言われている名盤『刺青の男』。くれぐれも「姿勢のいい男」ではありません。

【収録曲】

 1. スタート・ミー・アップ
 2. ハング・ファイアー
 3. 奴隷
 4. リトルT&A
 5. ブラック・リムジン
 6. ネイバース
 7. ウォリッド・アバウト・ユー
 8. トップス
 9. ヘヴン
10. 泣いても無駄
11. 友を待つ

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 ……オープニングをかざるイントロのギターがもうすべてでしょう。「スタート・ミー・アップ」、80年代ストーンズの代表曲ですね。

 アナログ時代は①~⑥までがA面、⑦~⑪までがB面に収録されていました。

 「スタート・ミー・アップ」から始まるA面はアップテンポなナンバーを集めたサイド。理屈抜きにノレる曲がそろっています。④「リトルT&A」は毎盤お約束のキース・リチャーズのボーカル。⑥「ネイバース」ではサックスの巨人ソニー・ロリンズがぶっとんだソロを披露しています。

 そしてB面はしんみりとバラード・サイド。

 トップをかざる「ウォリッド・アバウト・ユー」(CDでは7曲目)ではミックが前作『エモーショナル・レスキュー』で披露したファルセット・ボイスをまたも聴かせてくれます。まるですすり泣くようです。

 幻想的な「ヘブン」、失速感が尋常ではない「泣いても無駄」、そしてラストをしめくくる「友を待つ」は歌詞に注目。

”俺は女を待ってるんじゃない。友だちを待ってるんだ”

 この時期、ボーカルのミック・ジャガーとキースのあいだには仕事上でもプライベートでも亀裂が入っていたということです。このフレーズはひょっとすると、おたがいに仲直りを呼びかけているのかもしれません。しっとりとしたサックスのソロはまたもソニー・ロリンズです。

 この『刺青の男』、以前にアルバムを制作したときの膨大なストックから曲をセレクトしてつくられたとも聞いています。これだけバラエティにとんだ楽曲を貯めこんでるなんて、さすがストーンズおそるべしです。

 

 

 

 

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