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元気をもらう、元気を与える。

▶︎テーマ:日常

うちの母(70代後半)が数年前、ひょんなことで知り合った方がいて(仮にBさんとする)、

母と同年代の女性の方だが、とにかく元気がいい。喋りだすともう止まらないような人だ。

そして気前もいい。母を介して僕もよく会うのだが、Bさんはそのたびに自分の行きつけの店に僕らを案内してくれ、食事代やコーヒー代まで出してくれる。

それだけでなく、別れぎわにちょっとスーパーなどに寄って買ったものを、おみやげに持たせくれたりするのだ。

性格もサバサバしていて、好き嫌いをはっきり言うけどけして陰湿な感じではなく、アネゴ肌で面倒見がよく、僕は好きなタイプだ。毎日接してたら少々くたびれるかもしれないけど。

今日も母がBさんに届けものがあるというので、車に乗せてBさん宅へ。

ちょうどお昼前だったので当然のように「一緒に食事しましょう」とBさん。

3人で近くの中華料理店へ。僕がチャーハンを頼んだらすかさずBさんが「ラーメンつけてセットにしなさいよ」

お店の方もBさんと顔なじみらしく、何も言わずにさっとひと皿ギョーザをサービスで出してくれる。食べる前からおなかいっぱいだ。

Bさんと会うときはたいていお店一軒では終わらない。場所を変えてゆっくり話しましょうということになり、お店からお店にハシゴすることになる。

ふだんからマメに地元の飲食店をチェックしているBさんは、開拓したお店に知り合いを連れていき、ごちそうするのが大好きなひとなのだ。「アタシは人に損させるのが嫌いなの」とBさん。つくづく名言だ。

今日も食事のあとどこへ行きましょうかという話になり、いつもBさんに新しい店を教えてもらうのだが、本日は僕のほうから某サンドイッチ専門店を提案。

ライター仕事で取材したオープンしたてのお店で、Bさんもまだ行ったことがないと乗り気になった。

お店に着いてサンドイッチを注文、談笑し始める母とBさん。中華料理店でもずいぶん喋ったのにまだ話は尽きないようだ。ちなみにBさん、仲間うちで「××市の黒柳徹子」と呼ばれているらしい。

僕は話には加わらず、外のテラス席でパソコンをいじっていたが、店内はさぞかしにぎやかだったろう。あまりお客のいない時間帯でよかったかも。

1時間半ほど話がはずんだあと、お店の前でBさんと別れ、夕方前に帰宅。

久しぶりにBさんと話して元気が出たのか、母は家の中の整理に取りかかる。いつもは昼のあいだじゅうテレビのワイドショー見ながらうつらうつらしてるような人なんだけど。めずらしく生き生きとしていた。

人から元気をもらうってこういうことなんだろう。やっぱり表に出て誰かに会うのって大切だ。

あまり社交的な人間ではない僕だけど、こんな風に他人に元気をあげられる人間でありたい。






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