20200912深呼吸学部講義の振り返りと考えたこと

1.ゲスト 伊藤伸平さん

 伊藤さんは、来年社会人になる息子と同じ年頃にオーストラリアの旅をしていてそれが人生の仕事となられている。それって素敵な人生だなと思った。伊藤さんは皆の質問にすごく丁寧に答えてくださっていて、その歴史とともに旅業界のことも垣間見えて楽しかった。

 私は旅は語れるほど旅をしていないので、海外旅行といえば怖さが先だったりする。旅の準備は何をしますか?という質問は必要ないということがよくわかった。

 どんな仕事もそうだと思うが、積み重ねていくことで、行き当たりバッチリ感は得られるようになるのじゃないかな、私がいい加減だからか?仕事の準備に時間をかけながらも、結局はその場を大事にしていくことで行き当たりばっちりになる。ただ、その仕事が旅ってやっぱり素敵だな♪

 そんな風に息子にも働く場や遊ぶ場に出会って欲しいな、ってやっぱり息子に重ねてしまう。←他の人と比較しないでね。息子より。


2.リアルがオフでネットが日常のこの頃(橘川さん談)

 この日は昼間にHMVでの出版イベントがあった橘川さんでしたが、大変熱量が高く授業は橘川さんへの質問コーナーを入れて3時間に及んだ。

 ここまでの復習では言葉を紡ぐことについての講義。ここまで深呼吸する言葉に取り組んで、自分がどれだけ表面的かということがわかる。また文学にも触れてきていないし言葉を知らない。哲学的な講義は私には難しいが、しかしこの1ヶ月哲学的に頭の中が右往左往したのではないかなと思う。

 それをふりこと呼べるのかはわからない。

 自分は自分でもあるし、社会人でもあるというふりこ
 具体的なものでもあるし抽象的なものでもあるというふりこ
 意識と存在を行き来するふりこ
 微細なものと巨大なものを行ったり来たりするふりこ

 でもふりこは行ったり来たりするけれど、その間に時間の要素が含まれている。

 その時間の経過の中で、行きつ戻りつした自分は、前の自分ではないのだよね。というメッセージを受け取って、その成長を楽しみたいし応援したいなと思う。

「人は成長するのではない。変化していくのだ。」(『学生に贈る深呼吸する言葉』30ページ)

 成長と言っていると、また違うってなるのかな(^◇^;)

3.今日の講義

「僕は社会の上で生きるのではない。
 僕は時代の上で生きるのだ」(70年代のロッキング・オンに橘川さんが書いた言葉)
 時代は現在進行形だが。社会は、時代が終わった結果ではないか?

 橘川さんは、その時代の、ホットポイントにいたという。ホットポイントには、その時代に乗れなかったはみ出した人たちがいた。時代に乗っている人は、成功している。成功している人はそこにいない。

 成功した世界にはヒエラルキーがある。

 ヒエラルキーの中ではみ出したした人たちが新しい文化を作る。

無名で、やがて有名になるやつ

「完成されていないものに価値を持つ
 完成されてないものに意味を見つける」

「僕は、僕のファンが嫌いだ
 なぜなら、僕は、誰よりも、僕のファンだからだ」

 すごくよくわかる。ファンなんて求めていない。

 俺と対等にやりあえるやつ求むという感じだった。

 だから私としては、ここに居場所はないわけだけど

 学校だからいいよね(^。^)

 だって、そこに可能性を感じるのだから。と思っていた。

「一方的に尊敬する人の意識には一方的な軽蔑に変わるものが含まれている。自分を蔑ろにして、相手の才能に依存することだから。僕は対等の友達以外の関係を信じない。」「1対1の関係がベースである。」

「すべての人は私の可能性」(橘川さん談)

4.岩谷宏

 昭和史を振り返るという授業は80年代に進むのかと思ったら、70年代の追求。

Rockin’on創設者の4人の関係性

Rockin'onの読者に大きな影響を与えた人、橘川さんにも大きな影響を与えた人。先週の講義での2人のメンターのうちの1人。

「関係論」がこれまでの人類を久しく支配してきた「存在論」を超える概念

「いま、世を覆っている不安は、これまでの存在論的完結、それ自体に投げかけれれている大きな?であり、存在感を超える不安である。」

たぶん、それを解決するのは「関係論の視座」なのだ。

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