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仏法・禅を伝える者の条件

-安らかな生き方に向かう伝え方・学び方-
-持続可能な仏法・禅伝達術(活きる宿題)-
≪仏教知識やメソッド、実利マインドフルネスだけで本当によいのですか?≫

9/8(火)。「禅セラピーインストラクター[禅療法士]養成講座」開催されました。
https://bosan32000.wixsite.com/sinsindo/blank-13
この講座は「禅ボディマインドマネジメント講座」修了者が受講でき、《禅の本質を知り身心健康、禅によるケアの担い手になる》という目的で、7月より開催されているものです。
日中講座と夜間オンライン講座があり、今回日中講座の2日目。朝から夕方まで 門前仲町 陽岳寺 にて連続3講座が開催されました。

受講者は、医師、看護師、企業役員、カウンセラー、コーチング講師、セラピスト、整体師、IT企業勤務、ヨガ講師、ミュージシャン、僧侶など多岐に渡っています。

この講座の学びベースとなっているのは、
【三慧】(仏法における智慧の本質的な学び方の基礎)です。
○【聞慧】本質から説く「般若心経」や「戒」のレクチャー
○【思慧】自らで人生の意義や世界の各要素を洞察する問い
○【修慧】禅セラピーワークによる身心受容と健康への進行

この講座は、一般的には仏教またはマインドフルネス講座と分類されるのかもしれませんが、一般のそれらの講座と明らかに違います。
◇一般の仏教知識やメソッド、実利マインドフルネスを身につける講座は、知識や方法をすべて受け入れ、受け入れたことによって修得となります。
◇「禅セラピーインストラクター[禅療法士]養成講座」は、各要素からの学びをきちんと受け入れながらも、自らの問いにより腑に落とし、禅を基盤としてより善く生きる方法を伝える役割になるべく修得を図っていくものです。

講座では「問う」ということを重要視しています。というより仏法を学ぶとは、自らが自らの内外を問うていくということと同意味なのです。本来いくら知識を身につけてもメソッドを身につけても仏法を学んだこととは言えないのです。

自らの内から「問い」「腑に落ちる」感覚が生まれること。さらに大切なことは、それが仏法の四法印や四無量心[慈悲喜捨]とどうつながっているかを、照らし合わせ深めていくということ。

そこまでいって初めて仏法を学んだということであり、学びの形の基本が「三慧」なのです。

ですので本来、仏教知識やメソッドは、決してうのみにするためのものではなく、この「問い」「腑に落とす」ための触媒であり、押し付けるものではないのです。その問いの果てに本質の安らかさや幸せが手に入るのです。

私はレクチャーであっても《仏法はよりよく生きる為の一つの指針です。受けた上で問うてください》と断ってレクチャーをします。また、修慧である禅セラピーワークにおいても、もとより「自らの心地よさとはどのような感覚かを探ってください」という声掛けから始まります(ワークは、だからこそ簡単に安らぎに届くのです)。

今回受講者に宿題を出させていただいております。
これは仏教の守り事の基礎を示した「戒」から想起した「問い」の宿題です。
◇宿題のテーマは 
・信念
・健康
・愛
・幸せ
などです。*提出課題文言とは違います

受講者は、文章を絞り出しながら素晴らしい回答をいただいています。それが講義当日の学びの深さになっております。

今、社会軸から仏教を伝えている方々が多いように思います。しかし仏教を伝えるとは、本来社会軸とは違う、本質の安楽軸への人生への善き変革を見据えて行うもの。そして世界の平和を願って行うもの。

その視点なく仏教を伝えている方は、社会軸としての成功と自己顕示として仏教を利用しているだけではないでしょうか。

確かに本質の安楽軸から社会軸への善き進行はありますが、それは結果であり初めから社会軸のみで行おうとするものとは誓願から違うのです。

私は僧侶だけでなく一般の方を含め、本質の安楽軸の大切さを私という存在全部で伝えられる者を育てたいと願っております。その意図を持ってこの「禅セラピーインストラクター[禅療法士]養成講座」を進めさせていただいております。

これからどんな反応と広がりが起こるか大変楽しみです。
引き続きお見守り、ご注目どうぞよろしくおねがいします。

zafu代表 藤井隆英 拝

*本講座は年一回のみの連続講座です。
*受講資格は「禅ボディマインドマネジメント基礎講座」(11月より30クール開講)修了者です。
https://bosan32000.wixsite.com/sinsindo/blank
*一般の方も参加可能な禅セラピーを学ぶ講座(オンライン・リアル)もございます。
https://bosan32000.wixsite.com/sinsindo/classes

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