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クラウドファンディング「マイノリティは生きづらい? 日本生きづらさ大全2014を作る」を始めました。

「マイノリティは生きづらい? 日本生きづらさ大全2014を作る」https://readyfor.jp/projects/plus-handicap

でもご紹介するのは[糸井重里さんによる福島の風評被害への怒り]という記事です。

なぜか? 私の原点「地域活性」と今の「ダイバーシティ」が、
【無知と断絶に向き合う】部分で重なるからです。

少し長いですが、お付き合いいただきたいです。

地域での気付き「イメージでのコミュニケーション」

私は大学時代から地域活性の活動に取り組んでまいりました。
福島の会津地方で地域の人になりきる旅「グリーン・ツーリズム」を作ったり、文京区都心地域の地域サイトをやってみたり。

そうした活動の中で、様々な「無知と断絶」に出会いました。
例えば、再開発のことを私は大分誤解していました。

再開発は地上げ屋という悪者が
地元民を虐げて行われることだと思っていたのです。
でも実際はそうでないことが多かった。
http://www.slideshare.net/sinpost2/201112052

地方に行ってみても、
公務員というイメージとはかけ離れたパワフルな職員さん達がいたり、
真逆に非常に官僚的な民間の人もいらっしゃった。
http://blog.livedoor.jp/sinpost2-labo/archives/2874176.html

私自身や地元が誤解を受けることも多かったです。
「文京区に住んでるって土地貴族?」(家族全員寝るスペースないがな、)
「自然なんか全然ないんでしょ?」 (家の前、小石川後楽園やがな、、)
「お行儀がいいんとこでしょ」(巨人が負けたら喚き散らされるがな)

そうしたラベルだけで人や地域や対象を見ることで、
勝手に敵にされたり、いきなり喧嘩腰でのコミュニケーションが始まったり。
その不毛さ、危険さ、怖さを地域で知りました。

私自身、大変恥をかいたことや迷惑をかけたこともあります。
ですので、私はラベルで人を見たり、
ラベルでコミュニケーションする事が難しくなりました。


ラベルを使ったコミュニケーションが求められる

そういう姿勢なので、生きづらい人達に会った時も、
あまり不自由なくコミュニケーション取れていました。

家出、元チーマー、うつ病、風俗嬢、フリーター、外国人、
若者、HIV、難病、筋ジストロフィー、キャリア不安、ひきこもり、高齢者などなど

話を聞いてみると色々と発見があり、面白い。
しかし、多くの人はそうではないようです。
曰く「怖い」「汚い」「負け犬」「知らない」などなど。

ラベルで見るのは簡単で楽できます。
そしてそれは求められていることでもあります。

いま、多くの場面で簡潔なコミュニケーションを求められます。
わかりやすく、短く、はっきりと。
確かにそうした方が良い状況は多くあります。
しかし、それによって失っているものもたくさん見かけます。

・知らないものを知らないままに受け取れない。
・知らないものを自分の経験や知識で判断してしまう。
・知らないものを怖がってしまう。

その結果、私達は非常に狭い世界で生きていないでしょうか?
そして、それが自分自身を苦しめていないでしょうか?

何が私達を苦しめるのか?

会社の価値観だけ、
学校の価値観だけ、
親の価値観だけ、

その単一の価値観に則った時、
・勝ち組と負け組が出来たり、
・こぼれ落ちまいと無理して心身を壊したり、
・落ちてしまったらもう気力を失ったり。

誰かを馬鹿にしているようで、実は次に狙われるのは自分ではないか?と怯えたり。
福島の事をイメージだけで語っているくせに、自分の正しさを主張したり。
何でもかんでも東京のせいにして、自分の地域の無努力を正当化したり。

そんなに簡単なのでしょうか?
自分達の価値観にこもって、何かが変わるのでしょうか?
幸せなのでしょうか?

私は違うと思います。
一人一人、個々別々、状況や事情は本当に違うのです。

東京文京区に住んでいる人はこういう人だと言い切れません。
(人口の20万人が同じはずがない。)
うつ病患者はみんなこうって言えません。
(病状や、そこに至る原因や、回復方法は、様々です。)
福島の状況だって様々です。
(妻の実家は福島ですが家族の中ですら意見や考え方は違います。)

そうした違いと向き合わずに、
ざっくり物事を見聞きしている事が、
現代日本の様々な問題を引き起こしているのだと思うのです。

自分自身のために、(他人への)無知や断絶と向き合う

この問題を解決するには「無知や断絶と向き合う」のが良い。
・知ったかや、分かった気をやめる。
・現状を(自身の意見とは別に)ありのまま受け取る。

とても簡単な方法は
ぜんぜん違う人と出会い、きちんと話す事。

言葉は悪いかもしれませんが、生きづらい人達は良い相手だと思います。
わかりやすい違いがあるからです。
(本当は生きづらさがあろうがなかろうが、人はそれぞれ多様なのですが、
 どうしてかいきなりそうは出来にくいとこれまでの取り組みで感じています。)

様々な人達の世界を知ることで、
自分自身を知ることが出来ると思っています。

私自身、そうしたコミュニティを運営しました。
効果を実感しています。
初代ネコワーキング http://www.slideshare.net/sinpost2/ss

さて、長くなりました。

お伝えしたいのは、

「ぜひ、色んな世界を知って欲しい。」

 ・ぜひ、東京という都会ではなく、それぞれの町に来てください。
 ・ぜひ、生きづらい人と話して下さい。
 ・ぜひ、福島の美味しい桃の調査結果を見て下さい。

きっと、楽しく生きやすくなる。
健常者であっても、障害者であっても、福島の人でも、東京の人でも。

頑張ってつくります。
応援よろしくお願いします。

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「マイノリティは生きづらい?【日本生きづらさ大全2014】を作る」
https://readyfor.jp/projects/plus-handicap

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プラス・ハンディキャップ 社団法人設立パーティー
2014年 9月11日(木) 19時半〜@神保町
https://www.facebook.com/events/316750761860273/?ref_dashboard_filter=upcoming

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8月24日 福島飯坂町の美味しい桃(まどか)を食べながら。


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