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映像記憶の話 〜視覚優位編〜

前回までの記憶の概論から発展して今回は
視覚優位型の記憶の話へ進んでいきます

諸説ありますが

人間の五感による知覚の割合は、
視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%

と言われています
実際に視覚から得られる情報は非常に多いです

目の前のものが何かを認識しているだけでなく
表情や行動の細部までもを観察することができます

しかし情報が多い分、忘れやすくもあります
1日に見ている情報から重要な部分だけを想起することは
案外難しいことです

下の地図を1分見て、どの程度再現することができるでしょうか?

引用:www.ac-illust.com

思考や記憶をする上で、
言語と道具が重要であるという話を先週は行いました。

目の前の情報を記憶する際には
その特徴を「言語化」して記憶することになります

しかし、視覚記憶の場合は「言語化」のプロセスを挟むことなく
記憶の中に「写真」を残すことが得意なのです

仮にこの上の地図の絵を覚えようとした時
特徴的な「線路」や「バス」、赤い印が目に入ります。

その特徴を捉えて
「地図の下には線路」、「画面の中央にマップの赤印」
「赤印の上に路線バス」といった風に図と特徴を照らし合わせて
覚えていくのではないでしょうか?

視覚優位の記憶=映像記憶では
その言語化のプロセスを飛ばすことが特徴です

この映像記憶の能力を上げたいのであれば
まずは「言語化をしないで」絵を再現する練習がおすすめです

練習で、先ほどの絵をもう一度見て
言語化をしないで再現してみてください

どの程度できるでしょうか?
そもそも言語化をしないで行うことが非常に難しく思えるかも知れません
そういう方は、視覚優位で記憶を行なっていないので
この方法自体が不向きな可能性があります

視覚優位のメリットとデメリット

視覚優位タイプでよくいるのが
テストが「一夜漬けでも高得点」の人です

視覚優位な人は瞬間的な記憶に優れています
その場その場で必要な情報を映像として記録できるので
周囲からは天才タイプと言われることも多いかも知れません

しかし、その反面
視覚からの情報は常に多く存在しており
長期的な記憶の保持は非常に難しいです

確かに一夜漬けでその場を凌ぐことはできても
保持能力のために後で再度、何度も見直す必要があります

視覚優位になりたいなら

視覚優位になるための方法は「脳内シアター」の上映です
映画やアニメなどの映像作品を見たら
その内容や描写をそのまま脳内で再現して再生させましょう
もしくは今日受けた講義の内容でもいいかも知れません

より詳細に、鮮明に思い出して
脳内で映像を上映させることで映像記憶の保持時間が伸びます
仮に自分が映像記憶タイプだと思うのであれば
まずは、1日にあったことを事細かく”寝る前”に”想起”してください

その練習の積み重ねで、
人よりも短時間で多くのことを記憶できるようになります。

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