脳の機能① 神経の起源を考える

神経ってなんでしょうか?
辞書にはこうあります。

多細胞動物に特有の器官で、身体のすべての器官の働きを連結・統御し、動物個体が有機的に生命を維持していくことができる系統をいう

日本大百科全書(ニッポニカ)

簡単に言えば神経は「電線」「ワイヤー」「通信網」といったことでしょうか。
生きていくために各所の連絡を行うための「システム」
それが神経と言えそうです。

神経がなくては生きていけない
誰もが容易く想像できることです

しかし、ここで疑問です。
神経はなんのために生まれたのでしょうか?

今回はこの疑問を掘っていきます

1. 神経の起源は

神経は生物の進化に密接に関わっていることは明らかです。
生物が進化するにつれ、神経網は整備されて統合されていきます。
その過程を以下に示しましょう

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

もとは、散財していた神経はいつしか横並びになり
そして脳を形成していくことが見てわかります

食事をするために”感じる / 這いずる”
多細胞生物に成り立ての生物には感覚器と言われるセンサーが少なく
遠くに何があるかを感知することはできません

マサイ族の人は4km先まで見えるなんて話がありますが
ゾウリムシには1cm先を感じることもできません
なら、どうするか
”身体に触れたものを感知する” そう、触覚ですね
そして触れたら"味を確認する" これは味覚ですね
さらに味覚と"匂い"は切って離せません つまり嗅覚ですね
初期の生物には、触覚,味覚,嗅覚しかロクに使える感覚器はなかった。
となれば、全身の外壁(人間で言う皮膚)にセンサーをつけて
触れたものが”食べれるか”, ”食べられないか”を判別しなくてはいけない
こうして、神経が発達したとする説があります
*あくまで説ですが私はこの説が好きです

移動するために”感じる / 動かす”
”食べるため”にも、”食べられないため”にも動かなくてはいけません
生物が繁殖して個体が増えれば、それだけ食糧も少なくなる
どうしても、種が繁栄するためには”移動”が余儀なくされる

大きな範囲の移動はあらゆる緻密な動作が出来なくてはいけない
そして移動するには、”全身の連動”が必要不可欠になる
ここで更なる神経の進化を遂げたのではないかと考えられている

結論
神経は生きるために必要不可欠であり
その起源は"食べること"と"動くこと"にあるのではないだろうか

三大欲求(食欲, 睡眠欲, 性欲)というものがあるが
ここには”運動欲”は存在しない
しかし、神経の発達の経緯を考えると
運動は生きていく上で非常に重要な意味を持つのではないか
と考えるきっかけをもらえる

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