家長むぎイメージソング「Rye in the carameliser」解説記事
進捗大丈夫ですか?ダメです。sinkです。
先週投稿したイメソン「Rye in the carameliser」(読み方:ライインザカラメリゼ)のセルフライナーノーツ的な記事です。
今回、VTuberイメージソングとしては「仮想未来とユートピア」に続く2作目になります。
当初は「イメソン書くマンとして実績の1つになればいいな~~~~」みたいなことを考えつつ投稿したんですが、公開2時間ちょっとでむぎちゃんご本人に引用RTで曲を紹介して頂き、夢でも見てるかのようでした。曲作ってるとこんなに素敵なこともあるんですね。イメソン文化、改めてすげえ~~~~~ってなりました。
この曲、筆激遅な僕にしては割と短期間でショート尺できちゃったんですが、その中でいろいろこだわりを持って取り組めたと思ってるので、要所要所解説していきたいと思います。
1. 曲タイトルについて
曲作り始めるとき、大抵の場合タイトルから入るんですが、この曲に関しても「むぎちゃんのイメソン作るか~~」→「むぎ...麦...rye…プリン...カラメル...カラメリゼ(うろ覚え)」みたいな感じですんなり決めました。
「rye→麦」はサビの歌詞で出てくる「lie→横になる/嘘をつく」っていうのとダブル(トリプル?)ミーニングにしたつもりです。サビ冒頭でこの単語を繰り返すのもタイトルが決まった後に思いつきました。
「caramelizer」っていう単語はなんか昔コンビニでバイトしてたときお菓子売り場にそんなん書いてあるパッケージを見かけて覚えた気がします。たぶんフランス語。
2. 曲構成について
楽器隊は普段のギターベースドラムの3点セットに加えてピアノの打ち込みを入れてみました。同業者の方向けにパートごとに解説していきます。需要なんて関係ない!!
【ボーカル(歌メロ)】
最初にピアノのイントロのフレーズを思いついて、それに追従する形で作っていきました。それに一応むぎちゃんの音域を考えてなるべく低すぎたり高すぎたりしないようにしたつもりです...。
ボカロは個人的にいちばん好きな初音ミクsoftを使用してます。サビのハモリではsweetを使ってみてます。
【ドラム】
自作曲では初の試みのシャッフルビートです。とはいっても裏拍がイーブンと違うくらいで普段とやることはそんな変わらなかったです。
ベロシティ調整がまだ甘いんでフルではもうちょっと拘りたいですね。
【ギター】
こちらも普段とやってることは特に変わってないです。バッキングと上物の2本構成。サビはピアノを引き立たせるためにバッキングのみです。
コードは 基本的に『ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→ⅠM7』という進行(いわゆる丸サ進行)で構成されてます。要所的にⅣ#m7(-5)っていうちょっと変わったコードを入れてるのがポイントです(Bメロの「とろけるプリンで」のあたりとか)。正しい使い方かどうかはわかりません。
あと、メロはマイナーですがアウトロがメジャーコードで締まります。お洒落ですね。
【ベース】
一応ジャズ経験者仕込みのウォーキングです。4分で刻み続けてくやつです。
ウォーキングは基本的にルート音を弾き続けられないので、動きは単純ですが意外と難しいんですよね。
【ピアノ】
今回の曲でいちばん頑張ったパートです。
音源はWavesのGoldに入ってたこれです。
ピアノの打ち込みとかは今までまともにやってこなかったんですが、今回試しにやってみたらおいしく嵌まってよかったなって思ってます。
個人的にいちばん好きなのはBメロのところです。ほぼほぼ歌メロと独立して並行するような形になってます。
入りは配信でおなじみのあのBGMをちょろっとオマージュしてたりします。
対してサビではところどころ歌メロと被って良い感じにハモって聴こえるようにしてます。ビッグバンドのボイシングみたいなことがやってみたかったです。
3. 歌詞について
歌詞、これ28歳のおっさんが作ったと思いながらまじまじと読むと割としんどいところがあるんですが、いろいろ語ります。どうぞ。
"カーテン越しに射すお日様に 見つからないように"
"薄暗い部屋で 二度寝するの"
曲を通して「家長むぎ」を最も如実に表現できてるフレーズだと思ってます。むぎちゃん、たまにやべえ時間に寝たり起きたりしますよね。
"錆びついた箱のダイヤル回したら"
金庫系の表現はいろいろ悩んだんですがこれになりました。
"きっと未来にだって繋がる"
ツイッターで頂いた感想の1つでこの部分について触れて頂いててめちゃくちゃ嬉しかったです。ち゛ゅ゛っ゛ち゛ゅ゛~~~~~~~~~
"ガチ友には誠心誠意 ガチな恋は成敗、成敗"
いつもの。そして韻踏み要員。
"お近付きになるなんて 期待しないでね"
わかってください。
"とろけるプリンで 脳内お花畑になっちゃったら?"
いちばん気に入ってる歌詞です。どんな花かは各自想像を巡らせて頂きたく。
"楽しんだ者勝ちだから"
特に深くは考えてなかったんですけど「勝ち」が前の歌詞の「ガチ」とかかってて良い感じにまとまってますね(後付け)。
"It's just a lie! Rye rye rye in the carameliser"
僕がよくやるサビの歌詞に曲名を持ってくるやつです。むぎちゃんが配信で楽しそうに口ずさんでるみたいなイメージを全面に押し出しました。
"甘さと苦さのバランスは 難しくてよくわかんないけど"
ぶっちゃけ某箱庭さんの楽曲からのオマージュです。
"曖昧な尺度でも受け入れて"
これも意味は特に考えてなくて音感重視です。
"不思議の国の箱入り子猫は"
竹花ノートママの本のむぎちゃんのモチーフが「不思議の国のアリス」のチェシャ猫であるという記述から。
"夜に囁く"
ASMR配信。
4. 総括・宣伝とかいろいろ
一通り曲を通して自分語りをしてみました。如何でしたでしょうか?
この曲を通して、自分の創作スタイルとか、方向性とかがなんとなく定まってきてるのを感じました。8年近くやってんのに遅くね?って感じですけどね。
ほんとにたくさんの方に聴いていただけて、素敵なイラストの使用を快諾下さった葛桐汐音さんをはじめ、楽曲に関わってくれた全ての方々に重ねて感謝を申し上げたいです。本当にいつもありがとうございます!!
この曲のフル版ですが、5月4日に開催されるにじそうさく(第2回)にてリリースされるイメソンCDに収録予定です。時期が来たら改めて告知記事を書かせていただきます。
こちらも少しでも多くの方々に手に取って頂けるよう、精進していきます。あと1ヶ月と少しの期間ですが、詰め込めるだけ詰め込んでいきますので、お楽しみに!!!
やっていくんすよ。
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