そんなこんなで先日は記者発表あったのですが新城は #島津戦記 の著者校正でまだヒーコラいってるのでした【投げ銭システムでまたまた追記中】

M「6月で完了する予定じゃなかったんですか、著者校は!?」

S「ぐっすし。だって…

読みはじめたらとっても新城好みで面白いし、直し始めると細かいミスが気になって止まらない

んだもん」

M「なにをわけわからんこと言ってるんですか。ていうか自分で書いたんだから、自分好みなのは当たり前でしょ」

S「いやーそうなんだよねー。今や、島津戦記は自分にとってすごい面白い物語で、唯一の心配は新城以外の人びとがこれを面白がってくれるかどうか、というだけの…ううむ、どうして世界人類はひとりのこらず新城カズマじゃないんだろう」

M「……(憐憫に満ちた目つきで隣のスチャラカ小説家を眺める)」

S「なにニヤニヤ笑ってるんだ、Mくん」

M「ドラえもんネタはいいですから、とっとと仕事してくださいっ!」

S「へーい。というわけで本日は外出する用事もあるので、ひさしぶりに #島津戦記刊行戦記 として作業の実況中継をnoteったり呟いたりしたいと思います。あと、例の記者発表とやらも気になるし」

M「なにを他人事のような口ぶりで」

S「だって、あっちの件は赤松さんに全部お任せしてるんだもーん」←スチャラカ小説家の言い訳

M「そういえばnoteに書く行為は『noteる(のて・る)』でいいんですかね。『ノトる』なのかな、むしろ」

S「はて、どうなんだろう。乞う最新情報!」

…数時間後…

S「さて、そんなわけで都内某所で仕事しとるわけですが。記者発表のほうはどうなったんだろう(→検索開始)…お、これかな: http://natalie.mu/comic/news/120936 」

M「ほうほう、これは面白そうな…"すべての作品に「Wiki欄」が設けられ、掲載年や掲載誌、あらすじ、キャラクター解説などをファンが追記していくことができる。もちろん作者本人が編集・訂正することも可能"だそうですよ」

S「そこに100文字くらいのツイッタ小説を無料で載せたり、このnoteにリンク貼れたりしたら色々遊べそうだなあ〜」

M「それより、絶版マンガ図書館の記者発表をどうして新城さんが気にしているのかちゃんと説明しとかないと、分からない人もいますよ、きっと」

S「あ、そうか。とゆわけで先日からの噂のとおり、Jコミあらため絶版マンガ図書館さまのほうで蓬萊TRPGが復刊される運びとなりました。いや〜久しぶりだなあ。

新城的には、サプリメントでまとめた地球空洞世界〈月光洞〉の設定は、今でもまだ十分に面白いし後続作品に乗り越えられていない出来映えではないかと密かに誇っているので、あれがいずれアーカイヴ化されれば本望でごんす」

…(またまた数時間後)…

S「うーむ校正をすればするほど凡ミスが発見される…ていうか校閲さんに指摘されまくっている…ぐっすし」

M「いいじゃないですか、刊行する前に発見できて」

S「まあね。細かい部分もいろいろ加筆修正してるし。うーむ面白いなあ。映画(の面白さ)の本質は編集室の細かいカットにある!と某映画監督が言ってたような記憶があるけど、長編小説もわりとそんな感じ。この感覚は『15x24』の校正をやってた時以来だなあ」

M「そういえば、がっつりした長編を刊行するのって久しぶりですね。こないだの『ドラゴン株式会社』は子供向けの短い話でしたし、その前の『tokyo404』は連作短篇だったし」

S「ほんとはもっとたくさん刊行してなきゃいけないんですが…ううう、もうしわけありまへん、がんばりまふう…。しかしこの島津戦記の校正は…むむむう悩む悩むううう」

M「どこにひっかかってるんですか、そういえば」

S「んー、ひっかかってたというか、どのみち解決策は一つしかないのだけど踏ん切りがつかなかっただけどいうか…主人公たちの名前(名乗り)のことなんだけど、戦国時代の武将ってのは当然ながら今とはぜんぜん異なる社会通念の中で生きてるわけで…なかでもいちばん現代的通念と違うのは、名前をどんどん変えていくのと、各地方によって話し言葉が異なっているっていうことなんだよね。それで…」

…(ここで半日ほど間が空く)…

S「…それで今回の『島津戦記』については、言語は多少のクセをつけつつ基本的には現代標準語をどこの地方のキャラもつかってて、名乗りはざっくりと幼名&成人後の最も有名な呼び名に限定するということに」

M「いつのまにか日付も変わってるのに、強引かつ平然と会話を続けますね新城さん。ここまでくると、いっそ尊敬できますよ。そのスチャラカな性格」

S「ははは、まあまあ(←褒められてると思っている)。でもまあ、言葉の問題はしょうがないとしても、キャラの名乗りはけっこう当時の政治的なコネやら事情やらを表現するメディアでもあったので、ほんとはくわしく描写したいんだよね。歴史マニアとしても、そのへんが面白いわけだし。でも数十ページごとにキャラの名前が変わるってのも、一般読者のみなさまにはつらいだろうし…うーむうーむ」

M「まだ悩んでるんですか。冒頭に注意書きでもつけときゃいいじゃないですか、『実在の名乗りとは関係ありません』て」

…(そしてさらに数日後)…

S「というわけで『島津戦記』というか島津サーガの一作目、無事に著者校が一段落して担当様に送付したでごんす」

M「悩みは解決したんですか」

S「うん、冒頭に注意書きつけられますかって訊いたら、担当さんが『いいっすねそれ!』って言ってたので」

M「えっ」

S「えっ」

M「…まさか本当にやるとは」

S「えっ」

M「えっ」

S「…いかん、これでは話が続かん。というわけで、あとは再校をやって、なんとか9月には無事に刊行を…でもその前にいろいろプロモーションをやりたいなあと思ってるので」

M「そういえば以前にも、このケイクスさんのお座敷をお借りして鼎談企画をやろうという話が」

S「そっちもいよいよ進行させるべくがんばっとります。とりあえず、戦国末期最大の戦役にして最大の謎(と新城が考えている)、豊臣秀吉の朝鮮出兵について歴史のイフを探っていきたいなあと」

M「またずいぶんと濃ゆい話題を。今回の『島津戦記』ってそのへんを描いてるんですか」

S「いやいや、とてもそこまでの大ネタは。今回の新潮社さまの『島津戦記』は戦国時代終焉の発端(にまつわる謎と陰謀)を扱ってて、続いて刊行される双葉社さまの『玩物双紙(がんぶつそうし)』は戦国時代の全体とその背後にちらりと姿を見せる謎の集団について連作形式で書いてます」

M「島津戦記というか島津サーガてのは、じゃあ要するに日本の戦国時代をまるごと扱うわけですか」

S「というか、なにゆえ日本中世はあんなに戦乱が絶えなくて、でも江戸時代はきっちりと平和を維持できたのか…という大テーマについて語りたいなあと思うわけです。でもその過程で、なんかもうあちこちのナニがアレな人たちに怒られそうだなあ、と今から頭が痛いわけで。秀吉の朝鮮出兵(当時風に呼べば『唐入り』)ひとつとっても、非常に現代の国際情勢と不可分だし。しかも、もしも島津サーガの全貌が明らかになり、ちゃんと理解されてもらえたその時には…」

M「には?」

S「…日本史どころかユーラシア史の総合的な時代区分そのものを書き直さねばいかんくなるかも」

M「えーーーーっ!!!???」


(以下、またまた続くかも!)

(注:投げ銭システムなので無料でぜんぶ読めます&価格は冗談というか景気づけです^^のでお気になさらず…)

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