とゆわけで『アクト・オブ・キリング』観てきたわけですが【今後追記あるかも】

S「というわけで観てきたんですが」

X「ほう。どうだった」

S「いやあ、実に素晴らしい〈映画〉でしたね…映画の本質は編集にありと言われますが、まさにそれで。基本的には(すでに予告編をご覧の皆様は御存知のとおり)特定少数のおっさん達をカメラは追い続けるわけですが…しかしよくよく考えてみると、それがどこまでほんとうに時系列順なのかこちらには判断する手がかりがあんましないので、もしかしてあのラストシーンがあのクライマックスの前に撮られてたら…等と勝手な妄想をはじめると観賞後も長く楽しめるという」

X「あいかわらずお前はひねくれた物の見方をするな」

S「そりゃまあ小説家ですから^^;あと、現代インドネシア史の勉強にもなりましたよ」

X「そうか、なるほど(と中座して、渋谷へ『アクト・オブ・キリング』を観に出かけて、帰って来る)。というわけで俺も観てきたぞ」

S「ずいぶん早いですね」

X「なに、途中を編集しただけだ。で、俺の感想だが…うむ、たしかにこいつは大した映画だ。現代日本の状況を見事に活写している。過去十年間に公開されたなかでも指折りの日本映画だ」

S「なんですか日本って。あれはインドネシアの話でしょ」

X「確かに画面はそのとおりだ。しかし内容はどうかな。なあ、新城よ…あれが数十年前のこの国の姿でないと、あるいは現在の、はたまた十数年後の、我々の国の状況でないと、おまえは本当に断言できるのか?」

S「どきっ」

(以下、この稿続く!…かもしれない)

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