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本当に大切な人がわかる方法

心の奥底に響く問う。

人生において、誰しもがその道のりで重要な存在に出会うものだ。
しかし、日々の忙しさに埋もれていると、その人が自分にとってどれほど大切な存在であるか、見失ってしまうことがあるのではないだろうか。

利害関係や見栄、あるいは社会のしがらみに縛られているわけではなく、本当に心から大切にしたいと思える相手――そんな人があなたにはいるだろうか?

少なくとも、今この瞬間において、あなたにとって本当に大切な人が誰であるかを見極めるための簡単な方法をお伝えしたい。

その方法は至ってシンプルだ。
ある人を思い浮かべながら、自分に問いかけてみてほしい。

「その人と二人きりで無人島で暮らすことができるだろうか?」

これだけで良いのだ。

その人を思い浮かべ、無人島で二人きりの生活を想像する。複数の人を思い浮かべても良いが、条件は一つ――島に渡る時は常にその人と二人きりであること。

もし五人ほど思い浮かべてしまったのなら、あなたはその五人とそれぞれ無人島での生活を繰り返すことを想像しよう。

さて、その状況では役割分担が必要になるだろうし、食糧も二人分確保しなければならない。話し相手はその人だけだし、楽しい時も大変な時も全てを共有しなければならない。

そして、重要なことだが、その人がケガをした場合には、あなた一人で食糧を見つけ、その人に分け与える必要がある。もしその人を見捨てるなら、あなたは孤独を余儀なくされる。

この妄想を、様々な人を対象にして試してみてほしい。

「サバイバル能力がありそうだから、あの人となら安心だ」

「私を守ってくれそうだから」

そういった理由で人を選ぶこともあるかもしれない。
しかし、無人島での二人きりの生活を想像してみてほしい。
もし話が合わなければ、苦痛に感じるだろう。
もし関係が歪んでいたなら、一方的にきつい作業を押し付けられるかもしれない。そして、その人が「役立たず」になっても、一緒にいることを選べるだろうか?

その点をよく考えてみる必要がある。

逆に、自分より生きる力が少ないとしても、「その人と一緒にいるためなら、食料を分け与えてでも共に過ごしたい」と思える人もいるだろう。自分が楽をするのではなく、自分が苦労を背負ってでも、一緒にいたいと思える相手。

こういった話をすると、「期間はどれくらいなのか?」とか、「南の島なのか、それとも氷山なのか?」とか、「持っていける道具は何か?」といった具体的な質問が出るかもしれないので、念のために答えておこう。

期間は1週間ほどだ。場所は南の島で、水や食糧は二人で協力すれば何とか確保できる。そして、サバイバル用品は一通り揃っていると仮定しよう。そうであっても、その生活は決して楽ではないだろう。

さて、この妄想が明らかにするのは、「その人と本当に対等な関係を築けているのか?」ということや、「その人を頭ではなく、心から愛しているのか?」という点だと思う。

おそらくだが、「お金のために仕方なく付き合っている」とか、「なんとなくの人間関係で付き合っている」とか、「義理や情で付き合っている」とか、「相手の能力に惹かれて付き合っている」といった理由で選ばれた人は、この妄想の中ではしっくりこないだろう。

もちろん、現実のご縁というものは、もっと複雑だ。今はそれほど仲良くない人が、後に最も大切な人に繋がるかもしれないし、現時点ではそうでもない相手が、後になって非常に大切な存在になることもある。

だからこそ、この妄想はあくまで「現時点の」あなたにとっての大切な人を見極めるための一つの試金石に過ぎない。

それでも、この妄想を通じて「本当にあの人のことが大切なんだな」と感じることができれば、それは素晴らしいことだと思う。

逆に、「あれ?あの人とは無人島では無理かも…」と気づくこともあるかもしれないが、その時は…まぁ、そんな感じだ(笑)。

さて、あなたが無人島で一緒に過ごせる人は、どんな人だろうか?

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