アンダルシア周遊2019(3)セビージャ
還暦を迎えた夫婦で楽しむスペイン、アンダルシア周遊の旅。ちょうどコロナウィルスの世界的感染が起こる直前、2019年11月9日から19日まで11日間の旅したときの私たち夫婦の足跡を書いたものです。
マラガを旅の起点にアンダルシア地方を時計回りに、ロンダ、セビージャ、コルドバ、グラナダと巡り、再びマラダに戻る9泊の、のんびりとした二人旅。
私にとっては22年ぶり2回目のスペイン、そして妻にとっては初めてのスペインです。
アンダルシア周遊2019第3話は、セビージャ滞在編となります。
朝の贅沢なひととき
11月12日(火)
朝7時半頃に起床。
妻とともに着物に着替え、ホテルでの朝食タイム。
まるで小さな宮殿のような雰囲気のダイニング・ルーム。
そして、朝から飲むスパークリングワイン。
ほんと贅沢な気持ちになりましたね。
そう、いつもよりもゆったり、そして品数も多めに、朝食を楽しみました。
せっかくなのでホテル内で着物撮影会。
着物でアルカサールへ
さて。
当初、アンダルシア周遊で着物を着るのはホテル館内で思っていたのですが・・・。
妻はせっかく着物を持ってきたんだから、できれば世界遺産も着物で観光したい!と言い出し、この日も着物で外出することに。
この日は午前10時に、レアル・アルカサール(Real Alcázar de Sevilla)内にある「クアルト・レアル・アルト」(Cuarto Real Alto)を観覧予約をしていたので、着物でタクシーに乗って、アルカサールの入り口となるライオンの門(Puerta del León)前で下車。
到着したのは午前9時半過ぎでしたが、門の前にはすでに長い列が出来ていました。
実は長い列は、アルカサールの当日券を買おうとしている方たちで、入り口いたスタッフに予約券を提示したら、長い列をすり抜けて、入場できましたね。
クアルト・レアル・アルトはアルカサールの上層階にあり、スペイン国王や国家元首がセビージャに訪れる際に宿泊する場所。
ちなみに写真撮影は禁止・
また、スペイン語や英語のみのガイドツアーだったので、説明を理解できない部分が多かったですが、限られた人数による予約制で、なかなか見ることができない場所を見学でき、ほんと良かったです。
https://www.alcazardesevilla.com/el-palacio-alto/
クアルト・レアル・アルトを見学した後は、階段を下ってレアル・アルカサールを鑑賞。
着物でアルカサールを観光していると、やはりとても目立つようで、最初はやはり恥ずかしい気持ちでしたが、色々な人たちから声をかけていただき、一緒に写真撮影。
私たちも楽しく観光できましたね。
観光馬車に乗って
アルカサールの観光を終えて、広場に出たら、観光馬車が客待ち。
実は先日、セビージャ大聖堂の前に観光場所を見かけたとき、妻が「着物で乗りた~い!」なんて言いだし、これも旅の記念になるかなと思い、乗ることにしました~。
着物でまち歩き
馬車を降りてから、歩いてホテルまでのんびりとまち歩き。
この日は晴天で、ちょっと汗ばむ感じもしましたが、ゆっくりと着物で歩くセビージャのまちは、私たちにとって、まるでファッションのランウェイのような感じでした。
そしてセビージャの大学に通う学生のSonsolesさんが、「日本文化、特に着物に興味があるので写真を撮らせて欲しい」と声をかけていただき、後日メールで写真をいただきました~。
そして私たちが次の日、コルドバへ行くという話しをすると、「コルドバに行くならサルモレホというトマトの冷製スープがあるので是非食べてね!」と教えてくれました。
Sonsolesさん、ありがとうございます。
ホテルに戻って
着物で歩き疲れたので、ホテルに戻ってパブ・コーナーでビール。
実はこのホテル、昨夜ビールを注文したときは有料でしたが、昼間の1杯目は無料サービスみたい?でした。
それはさておき。
着物を着てのまち歩きは特に私の場合、普段慣れないせいか、疲れましたが、このビール1杯で生き返りましたね。
そして部屋に戻り、洋服に着替えて、しばし休憩。
私たちの宿泊したホテル・アテネオ・セビージャ。
天井は高く、アンティークなシャンデリア、そしてベッドや壁掛けなどの調度品も非日常の雰囲気を味わうことができましたね。
午後からもセビージャ観光
ホテルでちょっとひと息したあとは、洋服に着替え、また履き慣れた運動靴を履いてお出かけ。
まずはサルバドール教会(Iglesia Colegial del Divino Salvador)へ。
ちなみに入場券は大聖堂との共通券で入ることが出来ました。
教会はクナ通りを南下し、サルバドール広場に面したところにあり、もともとイスラム教のモスク跡に建てられたもの。
外観は白とピンクですが、内部に入ると、とても荘厳な雰囲気。
どちらかと言えば、訪れる人は少なく、静けさのなかでじっくりと拝観できましたね。
そして、次は世界最大のゴチック様式の大聖堂(Catedral de Sevilla)へ。
大聖堂は、まず壮大な建物自体や内部の大きさにもさることながら、金で装飾された繊細な祭壇、そして宝飾品や宗教画なども数多く展示されていて、見ているだけで圧倒され、言葉が出ないほどでした。
やはり大航海時代の富の蓄積が、宗教とも結びついて、これだけの歴史的建造物として残されているという気がしましたね。
大聖堂を出て、オレンジの木々のある庭、パティオ・デ・ロス・ナランハス。
まだオレンジはあまり色付いていませんでしたが、オレンジの木々を見ていると、日本のみかん畑を思い出し、なぜかホンワカ親近感を感じましたね。
そして大聖堂を見たあとは、ちょっとファストフード店で休憩。
実はポテトフライでちょっと小腹を満たしてから、大聖堂横のヒラルダ
の鐘楼(La Giralda)へ登ろうと思ったのですが、大失敗!
私たちは予約した時間で大聖堂へ入場したのですが、鐘楼に登るには大聖堂の中から鐘楼入り口へ行くことができたのですが、いったん建物の外、オレンジの庭へ出てしまい、そのあとで鐘楼入り口へ向かおうと思っていました。
ところが、建物外側から鐘楼への入り口は、いったん大聖堂を出てしまったため、そこからは再入場ができないとのこと。
なお、鐘楼を登るにはエレベーターもなく、ひらすら上へ上へと歩いて登ることになるので、最初から妻はあまり行きたくない様子でしたが、私としては、結果的に鐘楼へ登れなくなってしまい、大いに反省すべき点となりました。
さて、気を取り直して、歩いてスペイン広場(Plaza de España)へ。
ここは1929年にセビージャで開催された万国博覧会でパビリオンとして建てられたものですが、半円形に延びる回廊に飾られた壁面タイル絵はスペインの歴史を描写していて見るだけでも、その素晴らしさを実感できました。
また、建物の回廊ではフラメンコを踊る若いアーティストもいて、ここにいるだけでも十分楽しめるひととき。
それにしても、見るべき施設が多く、セビージャのまちの観光は丸1日では全く足りないと思いました。
バルをはしご
観光を終えて、今度はバルを探してまち歩き。
1件目はサルバドール教会の東、ちょっと狭い路地を歩いていて見つけた「Bar Sal Gorda」にて。
そして2件目は「Bar El Comercio」。
ここはチュロスで有名なお店のようで、店内では多くの人たちがチュロスをホットチョコレートに浸けて食べていましたね。
それにしても、スペインならではの、タイル張りがとても綺麗で、店内は歴史を強く感じさせる雰囲気でした。
この日の夕食はバル2件に立ち寄って、ホテルに戻り、おつまみと赤ワインで終了。ぐっすり眠りにつくことができました~。
この日の朝もスパークリング
11月13日(水)
この日の朝もスパークリングワインで乾杯。
朝からすっきり味のスパークリングワインを飲むのが、なんだか当たり前になりそうです。
そして、チーズとハムも朝からいっぱいいただきました。
メトロポール・パラソル
この日は正午過ぎに、セビージャからコルドバへ向かうこととなるので、まだ行っていなかったところを朝のまち歩き。
ホテルから300mほど歩いたところに、近代的な建物を発見。
古い建物が並ぶ中で、突如現れた世界最大級の木造建築「メトロポール・パラソル」でした。
なお、キノコのようなその外観から地元の人々から「ラス・セタス (マッシュルーム)」と呼ばれているそうです。
内部にはエンカルナシオン市場(Mercado de la Encarnación)となっていて、市民が買い物を楽しむような複合施設となっていました。
歴史的な建造物が立ち並ぶ旧市街からちょっと歩くと、芸術的な建物アートがあるセビージャのまちって、ほんと素敵だなって思いましたね。
いざ、コルドバへ
午前11時半過ぎ、ホテルをチェックアウトし、タクシーでセビージャのサンタ・フスタ駅へ。
12時40分のAVEに乗ってコルドバへと向かいました。
そして、アンダルシア周遊2019、第4話と続きま~す。
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