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イスタンブールとイタリア周遊2023(3)

2023年6月、初めてのトルコ、イスタンブールに滞在した後、イタリアの3都市を周遊しながらミッレミリアを楽しむ、シニア夫婦の自由旅。

ここからは私にとってのメイン・イベント、ミッレミリアが始まります。


ヴェローナ、世界遺産とクルマを楽しむ

6月13日(水)
ヴェローナ滞在3日目。
この日は午後からミッレミリアの参加車両がいよいよヴェローナに立ち寄ることとなります。

まずは歩いて朝食へ

私たちの宿泊したアパートには、コーヒーメーカーとお菓子程度のものは用意されていましたが、やはりイタリアに来たからには朝のカフェを楽しまないと・・・。

アパートの玄関をでると、そこはアレーナ

ということで、ネット検索で見つけたお店、「Pasticceria Flego」をめざして歩きます。

人懐っこいバーニーズとご挨拶

途中、アレーナの前で、前日にも出会ったバーニーズともご対面。朝から妻はルンルン気分でしたね~。

Via Giuseppe Mazzini
朝から清掃車が活動中

そしてエルベ広場へと続くジウジェッペ・マッジーニ通りでは、朝から清掃車が石畳の掃除。
これも、ヴェローナのまちを綺麗にする縁の下の力持ちっていうことでしょうね。

さて、目指すお店、「Pasticceria Flego」に到着。
実はこのお店、ケーキ屋さんなのですが、朝だけブリオッシュなどの菓子パンを提供しているようでした。

朝食タイム

ブリオッシュとラテ・マキアート。
私たちにとってヴェローナの朝、こんな感じのカフェでの時間がとても贅沢なひとときでしたね。

朝食後のプチ観光

さて、朝食を楽しんだあとは、昨日歩かなかった場所へと散策。
レオーニ通りを南東方向へ進んだところにポルタ・レオーニ(ライオン門)と呼ばれる建物の一部が建っていました。

実はこの地区、古代ローマ時代に町が形成されたとのことで、道路中央にはその遺構が発掘されていて、見ることができました。

ポルタ・レオーニ(Porta Leoni)
古代ローマ時代の塔の基礎跡

ほんと、ヴェローナではアレーナの他にも古代ローマ時代から残されていました。
そんな様子を現代でも見たり触れたりすることができることに、私たちも感謝しなければいけない! そんな思いを強く感じました。

サン・フェルモ教会(Church of San Fermo Maggiore)

そしてサン・フェルモ教会まで歩いて、朝食後の散歩タイム終了。

アレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)

アレーナ

午前9時、アレーナの一般入場が可能だったので、私たちも当日券を買って入場。
アレーナ内は週末のオペラ「アイーダ」公演に向けて、舞台が作られていて、それを見るだけでもちょっと得した気分になりましたね。

アレーナ内部の回廊
アレーナの内部、上部は石の上に座って鑑賞する感じ、ちょっと足元は滑りやすいかも
アイーダの舞台の飾りつけ?
最上部から見たブラ広場

ヴェローナ観光にお奨めはこれ!

ヴェローナを効率的に回りたいという方にお奨めなのが「ヴェローナ・カード」のシティパス。

種類は、24時間パスと48時間パスの2種類。
これらのカードを利用すれば、アリーナをはじめ各種博物館や教会などの入場料が含まれていて、市内の公共バスも自由に利用できます。

ただし、注意点は、各種博物館は月曜日休みであること。

そう、私たちのように日曜から宿泊する場合、月曜日はどうしてもこのヴェローナカードを効率的に利用できないのです。

でも、もしまたヴェローナを訪れる機会があれば、是非とも月曜日以外の日程を組んで、「ヴェローナ・カード」を使ってみたいと思ってます。

さて、昼食タイムです

「Ristorante Nastro Azzurro」にて

私たちの昼食はブラ広場からちょっと入った「Ristorante Nastro Azzurro」にて。


Spagetti Nero Seppi(イカ墨を刷り込んだパスタ)
Linguine Astice(オマール海老のリングイネ)

私がイカ墨を刷り込んだパスタにかつお節とイクラ添え、そして妻はオマール海老のリングイネ。

料理の味はちょっと大味な感じもしましたが、白ワインの飲みながら、オープンエアで味わう昼食は、やはり良かったかな。

まずは、フェラーリまつり

午後2時過ぎ。
「Ferrari Tribute 2023」の参加車両の到着です。
私は下見して、あらかじめ決めたポイントで待機。

Ferrari Tribute 2023

Mille Migliaの参加車両の到着に先立ち、ガルダ湖に面したデゼンツァノ・デル・ガルダ(Desenzano del Garda)から出発したフェラーリの集団がヴェローナのブラ広場に次々と到着し、次のポイントへと走っていきます。

ブラ広場にはMille MigliaとFerrari Tributeのクルマを楽しみに来た人々と、単にヴェローナ観光に来た人々。
気が付かないうちに観客が続々と増え、広場は一気に熱気を帯びましたね。

フェラーリが連ねる光景はやはり映えますよね
フェラーリ・テスタロッサ

フェラーリ・トリビュートの参加車両は130台余り。
全車両が通過するには40分ほどかかりました。

Ferrari 488 PISTA

イタリアにはランボルギーニやマセラティと言ったスーパーカーもありますが、やはりフェラーリが一番の人気なのでしょうか。
轟音を轟かせながら広場を疾走していくフェラーリの姿を、みんな羨望の目で見送っていましたね。もちろん、私も含めて。

いよいよミッレミリアの出番です

午後3時過ぎ。
私はちょっと場所を変えて待機。

本当はブラ広場の木々が植えられた中央部分に行きたかったのですが、そちらは関係者以外立ち入り禁止となっていました。
そちらからならアレーナの前を横切るクルマを捕らえることができたのですが、やはりそう言った映えるショットは関係者以外は撮ることはできないのはほんと残念!

それはさておき、ブラ広場には続々と、Mille Migliaの参加車両が到着しましたね~。

O.M. 665 SPORT SUPERBA 2000 CM3
LANCIA LAMBDA SPIDER TIPO 222 LUNGO
ALFA ROMEO 6C 1500 SS
FIAT 1100 (508 C) SPORT SPECIALE

写真を撮りながら、気になったこと

それはやはり、メディアパスを持っているカメラマンたち。
フェンスの外から観戦する人たちのことは全く気にせず、前をふさぐような恰好で、写真を撮っていたこと。

もちろん、彼らは撮るのが仕事なのですが、観客はみんな、このイベントを楽しみに見ていると思うし、少しぐらいは観客への配慮が欲しいと思いましたね。

私の場合、背後でカメラを構える人がいれば、その人もうまく撮影できるよう、自分が撮った後は邪魔しないにしゃがんだり、隙間を開けたり、また声掛けして場所を譲ったり。結構気遣いながら撮影しています。

とは言え、今回、私がMille Migliaの写真撮影を行う理由は、このイベントに参加する知り合いの日本人ドライバーとクルマを撮るため。

そのときだけは、何としても撮りたいとの思いでしたね~。

K さんが乗った「CISITALIA 202 CABRIOLET」

今回のMille Migliaの参加車両は400台ちょっと。
全車両が通過するのをただ待つのは疲れてしまうので、場所を移動しながら撮影。

AUSTIN HEALEY 100/6
O.S.C.A. S 187 - 750

実は宿泊先のアパートをMille Migliaが通過するブラ広場のアレーナ近くにした理由は、私がクルマを撮影している間、妻が飽きてしまうと思い、そのときはアパートに戻ってしばらく休んでもらうため。

結局、妻も参加していた知人の日本人ドライバーを別の場所で動画撮影していたみたい。ほんと、こんな私に付き合ってくれて頭が上がりませんでした。

写真を撮り疲れたあとのビールは最高!

午後5時になってもまだまだヴェローナに到着できない車両がありましたが、さすがにずっと待つのもたいへんなので、ブラ広場のレストランのテラス席で早めの夕食。

「Bistrot Mamma Mia」のテラス席にて
ハム・チーズのサラダはイマイチでした

ま、食事しながら、遅れて到着するクルマがあれば、私だけ席を立ってその場で写真撮影もしましたが・・・

ともあれ、この日のビールはほんと美味しかったですね~。

夜のアレーナ、ブラ広場

午後6時過ぎ、ブラ広場でのんびりと夕食したあと、アパートに戻ったら、一気に疲れが・・・。
夫婦共々完全に寝てしまい、気が付いたら午後10時。

とっぷりと日が暮れていて、アレーナからはオペラのリハーサルをしているのか、美しい歌声が響いて聞こえてきました。

妻はまだぐっすり眠っていたので、私だけが外にでてアレーナをフェンス越しにみたら、建物の奥に明かりがついていて、衣装をまとって人たちが大きな声で歌いあっている様子も見ることができました。

妻に伝えようと、アパートに戻りましたが、ぐっすりとお休み中。
再び、私だけ外へ。

夜のアレーナ

アレーナ自体はライティングがされ、とても幻想的な雰囲気。

アレーナから聞こえる歌声にうっとり
ブラ広場、ライティングで石畳も輝いて見えました
まちはまだまだ夜は長い感じ

ヴェローナ滞在、最後の夜。
昼間の喧騒に変わり、夜はほんとロマンチックでした。
ただし、妻はぐっすり夢の中でしたけど・・・。


さて、『イスタンブールとイタリア周遊(3)』はこれでお仕舞い。
話しはフィレンツェへと続きます。

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