音楽たくさん/原理/ショート(20211208_2)

つい先述に音楽という単語を使ってしまっていたけれど(既にたくさん)、
果たしてそれがほんとうにそうなのか、
みたいなことにはずっと意義深い疑問があって、
ほとんど文学のようなものもあるし、なにかに言い換えられる限りはそうでなくていいと感じる。
それというにはあまりに諸々を置き去りにしながら、
一人歩きしていて、その単語だけで語るのはいつも猥雑な危険を感じながら、つい済ましてきてしまった。
森の中の樹木のひとつに弦を張って、
それが風の作用で鳴る装置のようなもので(似たようなオブジェは他にもたくさん)
ほとんどのことがどうでもよくなるのに、
まるでサウンドに関心があるようなフリをはやく辞めてしまいたい。
自身にとっての創作の地獄みたいなことはとっく終わっていて、
なにがここまでかきたててきたのかはとあることでわかってきたけれど。

*

「原理のわからないことが好きで、常にわからなくなっている状態にしたいんだね」
彼が僕に対して唯一言い当てたこと、それ以外は全部でたらめ。

*

短く書くことがほとんど難しい。だけど続けよう。

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