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母との別れ

昨日、ある出来事があった。

その出来事を目の前にした私のアタマの中は、

「何であの人の所にはあんなに沢山の人が集まるの???

どうして私の所にはこんなに少ししか人が集まらないの???

あの人とわたしの何がどう違うの???

わたしの何がダメなの???」

という思考が、ブーンブーンと音を立て凄い速さで回転していた。

途端に私のお腹の中にいる"わたし"が、私の体内から外に彷徨い出て、

人が沢山集まってくるあの人、この人、その人のところにフラフラとヨロヨロとヨタヨタと浮遊していった。

「何とかして人が集まってくる秘訣を聞きださなきゃ。。。

何とかしてその秘技を手に入れなきゃ。。。

あの人に取り入ろうかな。。。

この人を脅そうかな。。。

その人から盗もうかな。。。」

‥‥そんな思考がフル回転しているアタマを感じながら私は家事をしていた。

するとふと、母と幼い私の姿が浮かんで見えた。

母から、

「あの子はノートをとても綺麗にとるのよ。(母は教員だった)

この子はとても良く気配りが出来るのよ。

その子はリーダーシップがあるのよ。

(なのに、なんでオマエはそれが出来ないのか。。。!!!)」

という言葉と気持ちでぶたれている幼い私。

悲しく寂しく不安でしょんぼりと項垂れる幼い私。

そんな幼い私のお腹の中から"わたし"は彷徨い出て、母のいう"素晴らしいあの子たち"のところにフラフラと浮遊して、今現在の私がなっている状態と同じようになっている幼い私。。。。

。。。を感じながら家事をしていたら、ふと、母の姿が目に飛び込んできた。

「この子がこんなだと世間から見捨てられて辛い思いをさせてしまう。。。!!!

この子があんななのは私がちゃんと育てていないと世間から思われて見捨てられてしまう。。。!!!

あの子が恥をかく。。。!!!

私が恥をかく。。。!!!

ああ、怖い。。。

ああ、不安だ。。。

どうすれば良いんだ。。。。

どうすれば良いんだ。。。。」

と、母もまた、母のお腹の中の"○○○ちゃん(母の名前)"が外に彷徨い出て、フラフラ、ヨロヨロと、自分の苦しみを解決してくれるかもしれない秘技秘密を求めて浮遊していた。

ああ、そうだったのか。。。!!!

お母さん、そうだったんだね。。。!!!

お母さん、辛かったんだね。。。

苦しかったんだね。。。

お母さんのその恐怖、不安、私、良くわかるよ。

私の中にも恐怖、不安が湧く時があるよ。

とても嫌な感じだよね。

でも

お母さんの中に湧く恐怖と不安は、私とは関係無いよ。

お母さんの中に湧いてきた恐怖と不安はお母さんが自分のハートにお迎えするものだよ。

私のハートにお迎えするのものでは無いよ。

これまでずっと、私はお母さんの中に湧いてくる恐怖、不安を私の中に入れてきたけど。。。

それは私を不幸にしていく事だとわかったから、私はもうやらないよ。

わたしは私の中にいて、ただお母さんを見るよ。

お母さんを見た時に私の中に湧いてくる様々な感覚感情を、ただ見て聞いて感じて味わって眺めて。。。

そうしているといつの間にか消えていくよ。

"喜び"も"恐怖"も"楽しい"も"不安"も消えていくよ。

そして、

「あの子(私の事)があんななのは、私(母の事)もそうだから、だと世間に思われてしまう。。。!!!

私はあんなじゃない!!!

私はあの子とは違う!!!

私はちゃんとやらなきゃ!!!

私はしっかりしなきゃ!!!」

という思考がアタマの中でフル回転している母の姿も見たよ。

うんうん。

お母さんの中にも"そんな"所があるよ。

お母さんの中にも"あんな"所があるよ。

でもそれで良いんだよ。

大丈夫なんだよ。

でもそれを信じられないんだよね。

信じたくないんだよね。

自分の理想の自分でいたいんだよね。

それも理解出来るよ。

私の中には"そんな"所も確かにある。

"あんな"所も確かにある。

私はそれで良いと思ってる。

私の中に"そんな"所や"あんな"所があっても全く問題無いと思ってる。

大丈夫だと思ってるよ。

そして同時に私の中には"こんな"所もある。

お母さんが見ようとしなかった"こんな"ところ。

"あんな"所も"そんな"所も"こんな"ところも、みんな私の大事な所。

私は私の"色んな所"が大好き!

大好きだよ、私の"色んな所"!

大好きだぁ〜〜〜〜✨✨✨✨✨✨



最後に。

お母さん。

お母さんのありのままの姿に出会えて良かった。。。。

お母さん。

ごめんね。
ゆるしてね。
ありがとう。
愛してるよ。

さようなら、あの時のお母さん。
(母は健在です)

さようなら。

私は今、とても幸せだよ✨✨✨✨✨

幸せだよ〜〜〜〜✨✨✨✨✨

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