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歌が静けさに溶け込んでいくように

それぞれの方が奏でる音は、
色や形が異なり、
悩みや、恐れすらも、
ただそのままに、
包み隠さず、
美しさも、
滞りも、
優しさも、
たゆたい
静けさの中に溶け込んでいくかのように、
それぞれの中から溢れ出る音を
歌にしていくような旅路だった。

このクラスがスタートして、
4ヶ月間歌を歌えなかった参加者が、
歌という飛び方を思い出して、
自由にそして、震えながらも、
自分の力でみんなの待つ空へと
羽ばたいてく姿は、
どこまでも美しく、
選ばれた人達だけが
持ち合わせているものが
全てなのではないのだと、
心に秘めた想いが産声をあげて、
音になって、心に響いた。

優しさは強さの反対ではなく、
優しさと強さが一つになったその人は、
日常生活でも、自分が求めた世界の中でも、
自分を通して、
ありったけの思いを歌や、絵にして
さらなる世界へと羽ばたいてくように思えた。

歌はその人のそのままを表す、
気取る必要もないし、
憂いる必要もない。

そこには
ただその人がいるのだから。

歌がそのままのその人を映し出してくれる。

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