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荒木ちえ活動

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荒木ちえの活動について
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#最近の学び

トキメキという財産

ブックオフで買って、ブックオフで売って、その繰り返し。また新しい物語が我が家にやってきました。たまたま立ち読みで出会った作家さんの、可能な限りまとめ買い(100円文庫中心)。その世界にどっぷり入って、思考パターンや感情のヒダの凹凸を、その手触りを自分の世界のように味わいつつ、その世界観で現実の自分の世界を俯瞰してみるのが、私の趣味的読書の醍醐味です。ズラリと並ぶ、未知の文庫の背表紙に、トキメキしか生まれません。 そして我が家を旅立つ物語達、ハウツー本やビジネス書や新書、マン

抑圧と解放

突然ですが、大きなタンクを想像してください。タンクの中には謎の液体が入っていて、下から熱するとその液体は気化して、一定量の気体が溜まるとタンクのてっぺんの煙突から、蒸気機関のようにポッポー!となります。いつも軽快なポッポー!をする為には、たまにネジを緩めて、分解して、サビや劣化を確認し、部品ごとに洗ったり磨いたり、定期的なメンテナンスをしなくてはなりません。新品同様にはならなくても、限界までピカピカにした部品を新たに組み立て直すことで、再びシッカリとした密封が可能なタンクに生

天然の美

人が日常生活や非日常生活の中で、何かしらの感情を動かされたとき、無意識レベルでうまく処理され消化されて、いつの間にか忘れていったりする種類のものと、それを何故かしきれない正体不明の分類が難しい微妙な種類のものがあったりします。爪痕を残されたような、いつまでも消えない強い残滓が残り続ける種類のもの、ーー例えばトラウマのようなものーもあります。 その消化しきれない感情の粒子が、心の底にいつの間にか澱のように溜まって行き、ある日突然その塊が現実世界に形を求めて咆哮し、誕生するウズ

一歩ずつ

術後約5ヶ月。癌の炎症が原因ではないかと、それが可能性の一つのとして示唆されてきた、掌蹠膿疱症。改善と悪化を繰り返しながらも、少しずつ、少しずつ、一進一退、3歩進んで2歩下がる方式で、水疱の勢力が引いてきました。水疱が全くできなくなったわけではありませんが、自己治癒回復の速度がわずかに上回っているみたいです。 手は、たまに薄皮がめくれるくらいで、ほぼ治りました。足は、新陳代謝が遅いので、まだ皮がガサガサめくれ、奥の方に水疱が潜んでいる気配を感じますが、一時期のような米粒大の

無我夢中

子猫さん達の成長いちじるしく、トイレをいつの間にか覚えていたり、適当に100均で買ったぬいぐるみや、家に何でだか転がっていた様々な出所不明のフィギュアや、持ち手が折れたミニマラカスや、つまりおもちゃとして試しに置いてみた何かで楽しく遊んでいたり、見えない何か(多分自分の影)と戦って飛んだり跳ねたり走り回って、何もない所でコケて転がったり、1日1日逞しく大きくなってゆく様を見ると、生きるという事の健気さ、いじらしさ、そしてあっけらんかんとした明るさ、生きる事に何の意味がある

アマビエが斬る!ぬりえ

緊急事態、延長ですね。 お家でぬり絵はいかがですか。アマビエが斬る!slash corona!憎きコロナを斬ってくれるアマビエさんを、あなた色に塗り塗りして、ぜひ魔除けにして下さい。 アマビエが斬るシリーズを描き始めてから、また絵が進化したように思います。普段描かないポーズ、動きのある線、コロナへの恨みをスカッとさせるメッセージ性、色々考えながら描いています。そこにあるものを描くのではなく、何もない所から新しく命に息を込めるように、ある一つの想いをペン先から放出するような感