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魔術師の杖

皆様ごきげんよう。
ポテチよりカールでおなじみシンスです。

多くの魔術結社・ギルドでは、従者(見習い)過程で杖の作成を行います。
その杖は一生もんとされていて、作成時いくつかの制約があります。

合法的である事

公園で木の枝を折って使うとか、アフリカ原産の呪術マーケットで出路のわからないものを買うとかは禁止です。
どこのフラン○とかは言いませんが、取り敢えずサウジに通報したくなるようなヤバい事や、人様の迷惑になるような入手方法は駄目よ、という話。

自己都合で作らない

基本的に魔術道具は聖別が必要です。
よく用いられている聖別方法は『常に持ち歩く』。
故に『持ち歩き安い形状やサイズ』で作ろう!はアウトになります。

魔術の基本的思想は『利己主義』。
別の言い方で表すと『意思を成す』法。
余計な価値観を削ぎ落とし、作りたいように作り、例えそこが冠婚葬祭の場でも職場でもお構い無しに持ち歩く。
持ち歩き易いようにとかTPOに合わせてとかの『自己都合』は余計な価値観となり、意思を成す事にはならない。
そんな考え方。

という事を踏まえて。

私はこれまで5,6本は杖を作りましたが、現在1本も手元にありません👍

誰かにあげたり捨てたり。
色々理屈を用意する事も可能ですが、要するに『所詮道具』という事。
魔術師として大切にしなければならない『意思』は、別のところにあるはず。あってくれ。

そんな中。

私の引っ越し祝いに魔術師仲間から大量の杖が届きました。
他にも大量のルーンや、大量の『想い』やカールやどん兵衛が( ´;゚;∀;゚;)

私が魔術師になった頃。

特別なものを習った!マスターした!俺!
といった、高枝切狭でも届かない鼻先でイキリ倒していた頃。
私は孤独でした。社会との断絶。孤立。
話が通じない現実。
それはある面では今も変わりません。

例えます。

今ある都市にて移民問題が熱々でさあね。
解決策として『移民は出ていけ』vs『移民の人権を守れ』みたいに、これまで通り右対左の大戦争が開幕されています。
何でそんな大戦争になるのか。
それは両者共に『希望』があるからです。
上向きの希望。成長。改革。

あるわけないのに。

移民、という単一問題の解決には、一体幾つの課題をこなさなければならないのか。
外交の問題が出る。
すると国防課題が顔を出す。
エネルギー問題がやってきて、領土問題が浮き彫りになる。
人口問題はさも当然のように現れて、GDPでしか計れない幸福に国民は右往左往。必殺グローバリズムは人種差別を背負ってやってくる。
頼みの綱の人権大国西洋様はどっこい差別の坩堝。

奇跡的にそれら全てが解決され、画期的な移民問題解決法が出来たとして。

政治家がそれら全てをぶち壊す。

最終奥義『無能な政治家の有能潰し』が発動する以上、どんな議論も無意味。
そんな今まさに地獄の底で朽ち果てている最中に、未来の希望に向けて議論する喜劇。
その自覚のないメディアを中心とした風潮。魔術師として予言しますが、移民問題は取り返しのつかない状況になります。

魔術的な解決法はあります。
しかし恐らく無意味。誰もやらないから。
なので書きません。


みたいな。

そんな私にも仲間がいて、大切なところで繋がり、意思の共有が出来ている。
大切な人がいる仲間がいる。
孤独のまま、利己主義のまま、適当に生きた果てに、仲間が生まれ利他が生まれる。
イッツ魔術。

しかしまあ、良い道具を貰った。



あざーす👍✨

真守流魔道のサポートは喜んでお受け致します👍