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寄稿シリーズ04 魔術師の矜持


真守流魔道 魔術師 真守
チャイハネとユニクロの狭間を行き来する人

皆様ご機嫌よう。
ある占い師に「あなたのラッキーナンバーは4!」と言われたので、寄稿シリーズのno4を他の魔術師からぶん取る男、でお馴染みシンスですご機嫌よう。はいご機嫌よう。また「寄稿とは」という一切のクレームは受け付けません。

さて。

私には可愛い姫がおります。
パートナーとか恋人とか呼び方は様々ですが、姫です。
傍若無人の化身ではありますが、心底愛しています。
時々ですが、二人の最後を想像し、胸が苦しくなります。
人間は必ず死にます。私も姫も。
どんなに愛していても、必ず別れの日が訪れます。
どちらが先に逝くのがまだマシか。そんな事も考えます。
しかし答えは「どちらもイヤ!」としかなりません。
無理難題。永遠の命なんてないのに、それ以外考えたくないとなります。
5億年ボタンという思考実験により、永遠の命が孕む地獄は想像に容易く、『命は限りあるからこそ云々』そんな『知識』は誰もが知るところです。

ではありますが、我々魔術師は『果たして命は有限か』という命題に、何かしらの答えを持ち、アストラルだエーテルだ共有無意識だ宇宙だなんだと、果てしなく続く命のリレー、その可能性についても『知っています』。

我々魔術師はその勤勉さゆえ、様々な『知識』を得て、数多の思考実験を繰り返し、その時代背景による圧倒的な『知識』のアドバンテージを得て、かの哲学者らを遥かに越える哲学者であるともいえます。

知識。

知識は軽いんです。

どんなに知識を得ようが、彼女を失う悲しみや苦しみが無くなる事はありません。
何故なら、知識は偉そうな顔をして『外』からやってきますが、これら苦しみは『内』から沸き上がるものだからです。

魔術訓練を続けますと、この『内』から沸き上がる何かに苦しめられます。
『外』に逃げ出したくなります。
それはジョン・C・リリーがいう『脳の管理人』によるいたずらなのか。あなた自身の弱さなのか。わかりません。

ただ一つ言えるのは、魔術師なら逃げないという事です。
スマートじゃなくても、みっともなくても、駄々をこねるのが魔術師です。
私はこの先も、時々姫を失う恐怖に震え、妄想に涙し、何もかもやる気が失せ、布団でゴロゴロするのです。
弱く、ダサく、みっともなく。
だからこそ、私は姫にしがみつき、大切にするのです。
だからこそ、浮気もしないし、後輩を使って女性を集め、ホテルでらんちき騒ぎもしないのです。

魔術の奥伝秘伝は日常の中にある

忘れてはなりません。

魔術はあなたにとって、内か外か。
知識か実践か。
『知識と実践の両方』だ?
しゃらくせえ。

まずは実践あるのみ!

その経験がやがて誰かに与える知識となる。
この、外からではなく『内から沸き上がる知識』こそ、魔術師が求める叡智であり『知識と実践』の完成形。

まずは座より始めよ


学徒の皆さん。
皆さんと同じように苦しみながら学徒を卒業し、魔術師としての道を再び苦しみながら歩き始めた先輩が何人かおります。
この寄稿シリーズでは、かれら魔術師のリアルをお届けします。それらを通じ皆さんに感じて欲しい事はただ一つ。

みんなおんなじ!
just do itやで!👍

真守流魔道のサポートは喜んでお受け致します👍