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一寸、レッスン、listenのこと。

30LEAGUE 2024
カムパネルラ×わくらば
『一寸、レッスン、Iisten』

無事に終演いたしました。
雷が鳴る程の大雨、足元の悪い中
ご来場下さいました皆様
本当にありがとうございました。
心より感謝致します。

素晴らしいスタッフワークの
火ゲキスタッフの皆さん
ご一緒したカムパネルラさん
お世話になりました。
本当にありがとうございました。

カムパネルラさん
観て下さった方は感じたと思うのですが、あの1人芝居。あの熱量であの世界観を貫く強さ!凄い…と唸るしかなかった。
実は、最初、2人芝居を上演予定やったそうです。ご本人から発表もされていましたが、体調不良の為、お稽古が出来ない状態になってしまい、急遽あの1人芝居に変えての上演。
それで、あの作品ですよ。
ゲネから3本観ましたが、3本とも変えてギア上がっていて、それも凄いです。容原さんの素地の強さをひしひし感じました。
詩を題材にした作品でしたが、文学的で、尖りまくり、ある意味自分に刺し続け、自分を疑い信じ切ってつくったような作品やと思いました。
中原中也(実は好き)の詩についてもっと語りたかった。
今回は出来なかった2人芝居でつくっていたものが、実は自分は死んでるのか?どうか?みたいなお話やったらしく!奇跡的物語のリンク。ぜひいつか上演してほしいです。

わくらば。
「一寸、レッスン、listen」

代表の西村こころさんに、作・演出を依頼された時は、実は少し戸惑って。
何度か書いてますが、私はそんなに頻繁に作演を依頼されるような者ではなく、必死に自劇団をやり、依頼を頂いても企画段階から一緒に作品やキャスティングも考えてつくることがほとんどでした。

なので、全員はじめましての役者さんで、自分の劇団ではないけど、作品内容も全部自由。となると、どこから考えていいか…。まず考える順番を考えましたね。笑。

ホンはいつも完全に当て書きする人なので、とにかく、どんな役者さんなんだろうと、役者の皆さんを必死に知るところから始めてみました。ほんま全員に会って飲みに行ってアホな話とかしたいぜ。とか思ってました。笑。
それぞれがやっているSNSの発信などを頼りに過去の出演作や役者さんとしての感じとかを知る旅に出まして。
3人とも魅力ある役者さんで、勝手にですが、想像は駆り立てられ、こんな役者さんなら、こんな人間として作品にいて貰えたらどうだろうか。と登場人物の人柄を固めるところからスタートして。

要素として。
テレビで、お手紙を読むコーナーで、「一寸」を「いっすん」と読んでしまった人に、司会者の黒柳徹子さんが、優しく、違うのよと伝えいた場面をずっと覚えていて。いつかこんなシーンが出てくる芝居を書きたいとぼんやり思っていたところからはじまり。

あと「耳」を傾ける。一生懸命、誰かの声を聴く、話にしたいと思ったのと。

あとは、タイトルだけをすごく早く提出しなければならなかったので、韻を踏んで。それくらいの勢いでつけた作品名でした。

お話は、わくらばさんの前回が家族のお話だったんで、家族ものじゃないもので、同年代の3人でしっくりくる、その年代の3人の想像しやすい関係性のものを選択して。

こころさんからは、どんなお話でもいいんですが、「ほっとするもの」というオーダーだけはあったんですが、全然ほっとしてませんでしたね。
特に、こころさんが!ずっと怒ってるし。笑。

使った曲
アニーローリーは、本当に私の小学校の時の下校の音楽でした。
「もの哀しい」とかいう言葉を知らない時からこの曲は、もっと友と遊んでいたいのに、もっと一緒にいたいのに、離れてそれぞれの場所に帰らなきゃならないんだなあ。っていう、私の中ではずっと、誰かと別れていくさよならの曲、でした。
調べたら、本当に好きな人と別れる寂しさを歌った曲でした。

大きなスピーカーから校庭に流れていくような、ざらついたワザとあまり綺麗でない音にしました。

人の死。
死んだ人と残された人の話ばかり書いてしまう。
次はもうやめようと思う。
(嘘やと思われるがほんま毎回思っている)
ほんまは哀しいやん。めちゃ。
しんどいよね。それ背負うのん。

少し前に、同級生を亡くしまして。
高校の時に一番好きな人でした。
知らせを聞いた時、信じられなさ過ぎて、お葬式に行って、棺の中の顔を見ても、どうやっても実感のようなものがわかず。
たぶん気持ちが受け入れようとしてなかったんだと思います。アホみたいに明るくしてた。
少しして、ようやく卒業アルバムを開き、クラブ写真の欄で、そのクラブ部員じゃないのに、全クラブの写真に映り込みにいってて、(それくらいお調子者の人でした)その全部がめっさ笑ってて。
それを見た時に、初めてオロオロと泣きました。
信じられないくらい泣きました。
めちゃくちゃ好きやったと思いました。
だいぶ経ってました。

なんか、そんな人の心のおかしさ、へんてこな、よくわからない、みたいなものを書きたいなと思いました。それでも、どう抑えても溢れる強い想いみたいなものを。

ほんま、この作品、実は、私の中の過去の要素取り入れて過ぎ、ってくらい私でした。


書き終わって読んだら、40分近くあって。
削って削って。台詞の変更をして。役者の皆は大変やったと思います。
ほっとするどころか、役者の感情のアップダウン。振り幅よ!「情緒を整理するわ」って台詞を入れましたが、ほんまそれな。って思った。笑。



本番終わってから、火ゲキさんから、講評会を開いていただき、合田団地さんからも、たくさん忌憚なき意見をもらいました。ほんま勉強。粗さや詰めの甘さも、根本的な部分からも勿論。
嗚呼。精進あるのみやなと感じました。

ほんま、まだまだやなあ。わたし。
もっと面白く、もっと強く、もっと深く。
ちゃんと。
ええもん創れるようになりたいなと思いました。

役者は3人とも本当に魅力ある方ばかりで。
私のこの作品に全力を注いでくれて。
どうかこれからもこの3人の活躍を応援してほしい。宜しくお願いします!!

そして、わくらば代表の西村こころさん
わくらばの第2作品目に呼んでくれて
本当にありがとう。

こころさんの、
座組を大切にし、参加してくれているメンバーへの敬意と愛と、この作品を少しでもよくしたいという強い気持ちが伝わり、代表として凄くカッコいいなと思いました。

私も自分が劇団の代表をしていること、初心、大切な気持ちを改めて胸に刻めたと思います。

ということで。
「一寸、レッスン、listen」終了。

寂しい。

けど、これで終わりじゃないんで。
まだまだみんな、芝居していくので、それぞれを応援してください。

ご覧頂きました皆様
関わってくれた全ての方に感謝します。

明 : れおくん。
美樹 : なっちゃん。
飛鳥 : ここちゃん。


あえて稽古場で呼んでいた感じで紹介しました、

作・演 あたしな。
このポーズ「w」は
わくらばポーズらしい。流行らせよう。


ありがとう。ありがとう。
またいつか。

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