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個人的・ゲス顔の描き方メモ

 この記事は、ゲス顔のイラストを見たり描いたりした際に気づいたことをまとめたものです。
 みなさんの創作に参考になる部分があれば幸いです。

 このキャラクターを、さまざまなゲス顔にしていきましょう。

0.髪はちゃんと描こう

 まずは前提部分です。

 キャラクターの特徴において重要なのは、髪、目元(眉もふくむ)、そして口元だと考えています。
 すなわち、これらの特徴をしっかり観察してつかめば、絵柄を問わず、元のキャラクターのよさを表現することができます。

 しかし、ゲス顔を描く際には、目や口を元のキャラクターとは大きく変えたり、ゆがませたりすることが多くあります。
 それによって「コイツ誰?」となってしまわないよう、せめて髪だけは似せておきたいものです。

 なお、ゲス顔でなくとも、髪はキャラクターの特徴としてもっとも重要なパーツです。細心の注意をはらいましょう。


1.目元を暗くしよう

 もっとも簡単かつ、効果的なものです。

 上述のとおり、目元や口元を大きく変えると、キャラクターの認識性が下がってしまいます。また、顔立ちの雰囲気も変わってしまうでしょう。
 それを避けたい場合は軽い変化にとどめればよいのですが、そうするとゲス顔としてもの足りなくなりがちです。
 そういった場合は、目元に大きな影を足しましょう。だいたいなんとかなります。

 また、いたってふつうの笑顔で目元だけ暗くすると、キャラクターや状況によっては、下手に表情をつくるよりもゲスく見えるかもしれません。


2.眉の形を変えてみよう

 表情をつくる上で重要なのが眉です。
 眉の形を変えたり、歪ませたりすることで、よりゲス顔らしくなります。

 攻撃的な印象にしたい場合は、眉を極端につりあげるのがおすすめです。

 蔑む・バカにするような表情をつくりたいときは、下がり眉にするとよいでしょう。

 よくばりセットです。
 バカにした表情にしたいけど、下がり眉にするとあまりかっこよくなくなる……ということもあるでしょう。
 そういう場合は、つり眉と下がり眉を片方ずつ使うとよくなることがあります。


3.視点の高さを考えよう

 上から見下ろすフカン構図、下から見上げるアオリ構図のどちらを使うかによって、印象が変わってきます。

 なにかを企むような表情をつくりたいときは、フカン構図にするとよいでしょう。
 また、フカン構図は顔の印象が変わりにくいので、かわいさやかっこよさを損ないたくない場合にも有効です。

 アオリ構図は、蔑むようなシチュエーションの場合におすすめの構図です。
 また、下がり眉と特に相性がいいです。


4.白目の面積を意識しよう

 人物の視線がどこに向いているかを判断する上で、白目は重要です。白目の面積が広いほど、視点がどこにあるかがわかりやすくなります。
 そのため、黒目がちなキャラクターはどこを見ているのかわかりにくく、ミステリアスな印象になります。
 逆に黒目が小さく、白目の広いキャラクターは快活な印象をあたえます。

 そしてそれらの印象は、ゲス顔に応用することができます。

 白目を極端に狭くすると、何を考えているのかわからない、不気味な表情になります。

 白目を極端に広くすると、快活を通り越して攻撃的な印象になります。

 見てのとおり、黒目の大きさを極端に変更すると顔の雰囲気がかなり変わってしまい、どちらかというと顔芸寄りのゲス顔になります。
 もっとあつかいやすいゲス顔にしたいという場合は、変更の幅を少しにするか、目の見開き具合を変えるとよいでしょう。

 目を細めることにより、黒目の大きさをほとんど変えずに白目の面積を減らしました。

 こちらは目を見開くことにより、白目の面積を増やしたものです。


5.左右を非対称にしよう

 左右を非対称にすると、いびつさが際立ち、より魅力的なゲス顔になるでしょう。

 左右非対称にするために、眉や口をあえてゆがんだ線で描くのも手です。

 紹介したさまざまな要素をくみあわせつつ、とにかく左右非対称を意識しながら描きます。


おまけ1・描きこみを増やそう

 目元に謎のシワを描きこむことで、より凶悪度を上げることができます。
 描きこむ場所は、目の下や眉間がおすすめです。
 ただし、かわいげな印象を残したい場合は、あまり描きこまないようにしましょう。

 歯を見せると、もっと凶悪な印象になります。


おまけ2・舌を出してみよう

 舌を出すと、頭の悪いゲス顔になります。

 これくらいであれば、まだかわいさが保たれます。

 舌を出せば出すほど、相手をバカにしたような印象になります。


まとめ

・表情をつくる上で眉の形は重要
・アオリやフカンを有効に使う
・白目の面積で性格の印象が変わる
・左右非対称を意識する

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

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