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脇に控える3賢者に聞く!かのような、生成AIによる新しい学び方のススメ

はじめに

知らないことが出てきた時、あなたはどのように調べていますか?

ググる、身近にいる誰かに聞くなど、まずは手軽な方法で調べるだろう。
中にはSiriに聞く人もいるかもしれない。いわゆる旧来のやり方、辞書や図書館で調べる人は現代ではかなり少数派になっているのではないだろうか。

かくいう私は、脇に控える3賢者に聞くがごとく、有名どころの生成AI、しかも有料版3つに同時に質問し、答えてもらっている。時には6つの生成AIに聞くときもある。

流れとしては、知らない話や知りたいことが出てきたらシンプルに質問して、まずはサクッと大づかみに把握してから、もう少し詳しく解説してもらい、疑問点が出てきたらその点について深堀りして教えてもらう、という感じだ。

これで知識ゼロから0.3人前くらいまでのざっくり把握が圧倒的に早くなった。しかも、自分が興味あることだけ聞くので、頭の中にスッと入ってきやすい

私の場合は、いまの生活が特定分野を深める志向ではないので、素人から 1人前・専門家に至るまでの間でどの程度このやり方が活かせるのかまだ見えていないが、0.7人前くらいまでの学びには有効な気がしている。

この調べ方/学び方の流れ

流れとしては、知らない話や知りたいことが出てきたら、
1)シンプルに質問して、まずはサクッと大づかみに把握する
2)もう少し詳しい解説を依頼し、答えてもらう
3)自然と疑問点が出てくるので、疑問点を質問して、深堀りしていく
という感じだ。

これは、いわゆるエレベータートークの流れ
顧客や会社の社長・重役などから質問を受けた際に、サクッとポイントを伝え、質問されたらそこに焦点を当てて説明をする、また質問がきたら回答する、といういつものアレだ。

こういったやり取りで素早く効率的に情報収集することは、これまではごく限られた立場の人々(いわゆる偉い人)しかできなかったわけだが、誰もが等しく生成AI聞けるようになったいま、これを使わない手はないのだ。

生成AIを使っている人と使っていない人で毎日少しずつ差がついて、ある日大きな差になっていることに気付くことになりそう、と感じる。

この調べ方/学び方のコツ

そして、ここからがポイントなのだが、一つの生成AIに頼らないことが重要だ。ChatGPTに続いて、有名どころとなっているClaude3やGeminiなど色々と新しいものが出てきているが、それぞれ特徴や強みが異なる

それぞれ微妙に異なる視点やまとめ方で回答してくるので、同じ質問・同じテーマを複数の生成AIに同時並行で聞くことで、いわば3人の賢者に聞くかの如く、学ぶことができる

例えば、ChatGPTやGeminiの回答にないことをClaude3が触れていた場合、その点を指摘して、その後のやり取りに盛り込んでもらうことで、抜け漏れが減ったり、新たなアイデアが生まれてきたりする効果がある。相手は人間ではないが、まさに「三人寄れば文殊の知恵」状態なのだ。

実際の例

次のリンク3つを開いてみて、どのようなやり取りで進めていくか、実際に見てみてほしい。

ChatGPT-4 : (リンク切れ)
Claude3 Opus:https://shareg.pt/KcUHcU4
Gemini 1.5 Pro:https://shareg.pt/CH0OMu1

各生成AIへの質問にあたって、それぞれ別の画面で切り替えながら進めていくこともできるが、少し煩わしい。また、各生成AIは課金すると使えるようになる上位版でないと、効率よく質の高い回答を得ることが期待できないが、複数課金するのは毎月の固定費がかかりすぎる。しかも昨今、1ドル160円に迫る円安になっていて正直キツイ。

私の場合はChatHubというサービスに課金(月額19ドル)をすることで、複数の生成AIに一度にまとめて質問でき、かつChatGPT・Claude3・Geminiなど有名どころの課金版を利用できるようにしている。あらかじめよく使う質問やプロンプトを登録できるところも使いやすく、手放せなくなった。

ChatHubはChrome拡張機能となっていて、すぐに設定できる。Chromeを開けば1クリックで起動できてすぐ使えるところミソ。利用開始の方法や機能紹介などは、とってもシンプルな公式サイトがある(↓)


同時に複数の有料サービスとやり取りできるChatHubの画面
チャット内容の共有が簡単

新しい学び方により、自分に起きた変化とは

この新しい調べ方を始めてから、Google検索をすることがほぼ無くなった・・・あっという間にググらなくなったのだ。
2022年末にGoogleがChatGPTを脅威として「コードレッド」を発令した、というのがニュースになっていたが、まさにGoogle 幹部が危惧した通りのことが自分の手元で起きている。

ChatGPTを知ってから僅か12カ月。。。この変化のスピードは驚異的だ。テクノロジー企業に勤める身としては、自社サービスがわずか12か月で別の何かに置き換えられるだなんて、想像するだに恐ろしい。。。Google の中の人の大変さを想像すると恐怖でしかない。・・のだが、脇道にそれすぎるので、この話はまたの機会にしたい。


変化に対応したものが生き残る

昨年秋のソフトバンクワールド2023の特別講演で、孫正義さんが聴衆に生成AIを使っているかと問いかけ、「日本人は危機感を持つべし」と熱く語っていた。

その講演中、孫さんは「生成AIに毎日相談している」と言っていたのが妙に頭に残っていたのだが、今年2月末ごろから私も同じようになった。PCやタブレット、スマホ2台すべてに生成AIをセットして、毎日かかさず生成AIとやり取りするようになったのだ。

日々新しいことを効率的に知る、学ぶことの楽しさを知ってしまったので、もう生成AIがない時代には戻れない。最近は、年齢に関係なく、人はいくつになっても成長できる、というのを実感するようになった。少し前から会社内で出てくるようになった、まさにGrowth Mindsetだ。

生成AIの登場によって、仕事を失う人たちがでてくるのではないか、という議論をよく聞くようになったが、例えばビジュアルコンテンツ制作の領域では既に影響が出始めている。

AIを活かす側となるのか、AIに翻弄される側になるのか、が個々人の人生にとっては大きな意味を持つわけだが、

何かに興味を持てるかどうか、その興味をそのままにせず、調べたり学ぶ行動を起こせるか、が分かれ道になるのだと思う。

最後に

この孫さんの講演をご覧になっていない方は、ぜひ一度観ていただきたい。1時間22分と少々長い動画ではあるが、AIによってこの先の時代の変化が急激に起きそうなことが伝わってくる必見の内容だ。

忙しくて1時間半ちかくも動画見てられない?
そんな人にオススメの方法がある。何かをしながら見る、とか倍速で見る、とかオーソドックスなものではなく、5分か10分くらいでサクッと知ることができる方法だ。少し長くなったので、これはまた次回に。


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