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【湯冷めラジオ】国内外から注目を集める新進気鋭バンドのNew Single『モナーク蝶』を深堀

湯冷めラジオは2022年10月に結成した4人組バンドだ。

突如現れた彼らは、1stデジタルシングル『残照』で国内外から注目を集めた。その後にリリースされた楽曲も海外からの反応が多い。

そんな湯冷めラジオだが、7月5日に配信限定シングル『モナーク蝶』をリリースした。今回は、彼らの音楽性や今回リリースされた『モナーク蝶』について深堀していく。

ジャンルレスな音楽性

「湯冷めラジオといえばこんなジャンル。みたいに音楽性を固定するつもりはなくて、その時々でやりたい音楽をやっています。」

そう語っていたのは湯冷めラジオの作曲を担当しているゴキタダイスケ(Guiter)。彼の言う通り湯冷めラジオはシューゲイザーやポップス、ポストロックなど様々なジャンルを横断する。実際に『EMDR』という楽曲では、rideや揺らぎを彷彿とさせる浮遊感のある音色だが、『あの日、第4学舎3201教室にて』では跳ねるようなポップス調のギターやメロディーが特徴的だ。曲作りは緋乃白(Gt/Vo)が弾き語りで作った雛形をゴキタダイスケが編曲し、メンバー全員でアレンジを加えている。

そんなジャンルレスな湯冷めラジオだが、メンバー同士で音楽に関する話はあまりすることはないらしい。バンドをするにあたってメンバー同士の音楽性が違う方が楽しいと語っていた。

これからも湯冷めラジオの音楽の幅は広がり続けるのだろう。


今回のニューシングル『モナーク蝶』に込めたテーマ

モナーク蝶は、カナダからメキシコにかけて3,000キロ以上の距離を何世代にもわたって旅をする渡り蝶として知られている。

楽曲の作詞を担当している緋乃白は、モナーク蝶と自分自身が定義する愛を重ね、楽曲のテーマとした。実際『モナーク蝶』の歌詞の中で愛という言葉を多く見かける。

「愛が持つ力を信じているが、必ず愛は勝つと断言することはできない。大きな力に負けてしまうこともある。それでも自分自身の勝ちを諦めない、そこに本当の愛の姿はあるんだと思います。」

今回のリリースにあたって緋乃白が執筆したセルフライナーノーツには、このような愛の定義がされており、たしかにモナーク蝶に似ているように感じた。世代を超え何千キロと旅をするモナーク蝶は、たとえ自分が息絶えても勝ちを諦めず次の世代へと託していく。その姿勢は愛そのものだろう。

そんな『モナーク蝶』だが、序盤は浮遊感のあるギターと共にキャッチーなメロディーで展開しているが、サビ以降からは曲調が変わりアンビエントな雰囲気で展開されている。

「モナーク蝶って何百匹と同時に大移動をするから、途中で力尽きてしまう個体も沢山いるんです。だからサビ以降はそういった儚さを意識して作りました。」

このようにゴキタダイスケは語っていた。

愛をテーマに、モナーク蝶の特性を音色にまで昇華した湯冷めラジオのニューシングル『モナーク蝶』。彼らの音楽をぜひ体感してほしい。

ジャケットのアートワークを務めたのは日本画家として活動している大竹寛子氏である。


PROFILE

そんな湯冷めラジオだが、8月20日に都内で初ライブを開催するそうだ。いちリスナーとして今後も湯冷めラジオの活動から目が離せない。

湯冷めラジオ

緋乃白(Gt/Vo)

ゴキタダイスケ(Guitar)

花澤みどり(Ba)

タカクラコウセイ(Drum)


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