打ち鳴らそう

昨日はご近所の井上陽介とともに御招待頂いたヤセイコレクティブのショウへ。

ブルーノートということもあり、ビールを煽りながら彼らの演奏に神経を集中してみる。

メンバー一人一人のプレイヤーアビリティーが高く、ときにビシバシと音符を打ち鳴らし、ときにグニャリと時間を歪めるように間延びさせるようなビートが、「拍子とか音符とか音色に耳を奪われるなよ!」と語りかけられるようにただその空間を感じようとしはじめる。

あんなバンドなかなかいない。

そしてゲストのマークジュリアナさんが加わってヤセイコレクティブのクールさったらない。

難しいことをしているのだと思うけど、ものすごくノレる。席があることが不自由に思うくらいにノレる!

ヤセイのメンバーが満面の笑みでタガが外れたような演奏をしているところにグッときた。

そんなイカした空間だったもんで、あっという間に終了。余韻をツマミに二人で飲みながら、そのライヴのことからありとあらゆる音楽話に話を咲かせて帰宅。

ずっと家に篭って自分史上初「ここまでやるか?」くらいの細かい編曲をしていたので、心を存分に解放させて頂いた。

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さて、その編曲の話ですが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュートアルバムにthe chef cooks meとして参加させて頂くことになりました。

我々は「踵で愛を打ち鳴らせ」をカヴァーさせて頂きます。

アジカンの音楽に刺激を受けた2010年代のロックシーンを燦々と輝く面子の中、サポートをさせてもらったという理由だけでこのバンドが選ばれて良いのだろうか?と悩みつつも、「愛と敬意からしたら参加させてもらう権利あるはず」と言い聞かせながら、目下全力でアレンジ中です。

アジカンマネージャー様より「既に鳥肌」というお言葉を頂いたので、今回演奏に携わってくれるみんなの力で素晴らしいカヴァーをお届け出来ると思います。

ファンの方からするとトリビュートアルバムってなかなか両手を挙げて喜べるものでないこともあると思うのですが、如何にその曲が素晴らしいのか、バンドというもののマジックがいかに妙なるものか、ということを改めて感じられ機会にもなると自分は思うので楽しんでもらえたら良いなと思っております。

でも一番はゴッチさんと建さんと山さんと潔さんに喜んでもらいたい。

「踵で愛を打ち鳴らせ」を、はじめて聴いた武道館を思い出しながら、自室で一人、両指とハートで愛を打ち鳴らしまくっております。

タッタッ!!


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