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『となりの雑談』の感想を書きたいのに

ここ半年楽しみに聞いているラジオ番組がある。
それが、

TBS Podcast『となりの雑談』。

知らない人にも知ってる人にも、まずはとりあえずHPの説明文を。 

長引くコロナ禍で何においても「リモート」が推奨される昨今。
仕事でプライベートで、人と顔をあわせる機会も減り、それに合わせて「雑談」の機会も減ってしまった。

必要なことだけをやりとりし、効率は上がったかもしれない。
一方で、ちょっとした疑問や脇道に逸れた話は「不要不急なもの」として削ぎ落とされてしまった。
でも、雑談という内容のない会話から得るものは大きかったはず。

言葉にするほどではないモヤモヤを吐き出して頭をスッキリさせたり…
自分を客観的に見ることができたり…新しい企画のアイデアや発見があったり…
削ぎ落とされた雑談の中にこそ、人生にプラスになる大事なことが含まれているかもしれない。

「となりの雑談」は、喫茶店で隣の席のお客さんの話に耳を傾けるように、2人の雑談を聴くことで、今度は自分が誰かと雑談したくなる番組です。

となりの雑談 HP抜粋

”2人”とは、”雑談の人、桜林直子(通称・サクちゃん)とコラムニスト、ジェーン・スー”のこと。

2人のやり取りがとても好き。

2人とも1つの事柄について考えを巡らせるタイプの上、2人の考え方や出来事の捉え方が全然違うから、些細な出来事を2つの角度から聞けて楽しいのだ。サクちゃんが昔よくしていた捉え方をさらっと話して、スーさんが「それってどうゆうこと?!」って食いつくのがお決まりのパターン。(これが面白い。来たぞ来たぞ…!ってなる。笑)

私はこのラジオが好きで作業の手を止めて聞く。
そして毎回、うわぁほんとそうだよなぁとか、あーそういう風に見えているのかぁとか、私はこう見えてるなぁとか、いろいろ思いながら聞いている。
(ちなみに私はがっつりサクちゃん側、土グループの人間。基本的に自己肯定感が高くなくて、エネルギー少なくて、負のループにはまろうとしてしまうタイプ。だからラジオを聞いて、自分の傾向とその対策の再確認をすることが多い。笑)


聞いてきて個人的に印象的な会話がある。

いつかの回で何度か2人が、「視聴者の人から『わかる~』『ほんとそう』ってコメントがくるんだけど、SNSで番組のこと検索しても全然出てこない」という旨の話をしていた。かくいう私もそんな視聴者のひとり。

SNSに投稿しない気持ちはなんとなくわかる。

ラジオを聞いて浮かんでくるのは、気づけば自分の中でウジウジと居続けているちょっと嫌な習性とその習性にまつわる残念な思い出。あとは物事を俯瞰できることで今までと違う見え方ができた時の気づき。
これをSNSで書こうと思ったら、そんな短文では書けない。あれもこれも書きたくなりボリュームが多くなる。しかも内容はきっと暗くなりがちになる。暗い内容を投稿しようと思う人って多分多くないと思うから、そうすると皆SNSにあげないよね。って思うの。

でも、2人が笑いながらSNS投稿が少ないと言っているのを聞いた時、ふいに悔しい気持ちになった。

私は暗い身の内話も書く方だから、となりの雑談を聞いて思ったことを書きたいなと思うことはあった。書き始めて、はじめは思い浮かんだことをさくさく書くけれどだんだんと手が止まるようになって、思うように書けないもどかしさを抱え、書くのを途中で止めてしまう。完成しないから投稿もできず宙ぶらりんのまま下書きとして残ってゆく。そんな悲しい現象が書き始めるたびに起こっていた。だからSNSに投稿したくてもできなかった。

そのたびに書きたい気持ちをやっぱりなかったことにして、書きたいなんて思ってない、できるようになりたいわけじゃない。と自分に言い聞かせてきた。けれど、なかったことにしても、しばらくは確かに忘れるかもしれないけれどなくなるわけじゃなくて、日の目を浴びるのをしずかに眠るように待っている、、ように思う。もし言語化する術を身に着けたなら、、と今までに何度思ってきたことか。そして何度諦めてきたことか。。(くっ…)

ただ、今思うのは、

となりの雑談リスナーが増えたら嬉しいなあということ。

それは、最近ラジオの最後にふたりがスポンサー企業の製品についての話をするようになったのだけど、その企業がスポンサーになってくれたことをとてもありがたいと言っていたのね。「おかげでこのラジオを継続できます」って言ってたの。それってつまり、スポンサーが継続的につかないと、もしかして、もしかしたら、このラジオが終わっちゃうのかもしれない…!とはっとして。

だから、もっと聞く人が増えたり、注目度が上がったらいいなと思っていたら、じゃあ、私がやりたくてできることをしよう!ってなったので、となりの雑談を聞いて、気づいたことや感想を書くことにしました!
ただのいち視聴者が思って行動しても大したことではないのに~、とささやく自分もいるけど、やりたくてできることをやっていこうじゃないの!と前向きにね^^

HPの説明にも、”「となりの雑談」は、喫茶店で隣の席のお客さんの話に耳を傾けるように、2人の雑談を聴くことで、今度は自分が誰かと雑談したくなる番組です。”ってあるしね。自分の中でもんもんと考えるよりとりあえず書いてみよう。

ちなみにね、たまにパートナーに「ねえねえ、今日ラジオでこんなこと言っててさ、」と話をすることがあって。雑談を楽しく聞いてくれる人がそばにいてくれているから、私も話のネタとしてあげることができている。そしてやっぱり話した方が消化力が高まって、さらに気づきがあったりするのは体験済み。

人は何かを体験して強いインパクトを受けた時、その衝撃を誰かと話すことで、本当に吸収できることもあるのかもしれない。




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