歌ってみたの録音で注意すること

silverの主観で書いていますので、必ずしも正しいとは限りません。ただ、いろいろ試して音がよくなるきっかけになれたら最高です。

①音割れしないように

②吹かれのないように

③できるだけノイズの原因になるものは避けよう

④部屋の反響音を少なく

⑤リップノイズの軽減

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①音割れしないように

「音割れ」といっても初心者の皆さまは「割れている音」「割れていない音」を判断するのが難しかったりしますよね。全てのMIX師さん、やさしく教えてあげてください。

入力が大きいとピークを越えてクリップします。ピークランプという近くのランプやメーターが赤く点灯するものがある場合があります。赤く点灯してしまったらダメです。

オーディオインターフェイスのGAINが大きいとか、ガレージバンドだとINというところの入力レベルが大きすぎて、限界をこえてビチビチ、ジャリジャリ、ガビガビみたいな音になります。初めての方になんて表現したらいいんでしょう。分かりにくい擬音ですみません。ピークを越えないところに設定してても、声を張ってレベルが大きくなった部分だけ音割れすることもあるので、楽曲の中で一番声を張るところ(サビとか)でピークがつかないように設定するところからはじめてください。

Aメロ、Bメロ、サビとたまにGAINを変えすぎる方もいますが、毎回変えすぎると空気感が変わってしまいますので、そのときそのときの場合によりますが、わたくしはGAIN変えないですね。ウィスパー系のささやく声を重ねたいときにGAIN上げたりはしたかな…くらいです。

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②吹かれのないように

「はひふへほ」「ばびぶべぼとか」強めに「だっ」なんていうと、マイクに空気の吐く音が入り声とは別のボーとかボワッっていう風の音が入ります。ポップノイズともいいます。これが入らないように録音しましょう。

どうしても吹かれてしまう場合ポップガードやウインドスクリーンを購入し、用意すると良いでしょう。お金をかけられない方は100均商品を組み合わせて自作する方法もあったりします。試してみてください。

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③できるだけノイズの原因になるものは避けよう

録音する部屋のドアなどが空いていて、隣の部屋にいる家族のテレビの音がたくさん入っているなんていうのは気をつけましょう。

暑いからエアコンや扇風機を強めにオンしているという状況で風がマイクに向かっているの避けた方がよいですよね。

その他、外のバイクのエンジン音、踏切の音、クラクションや、緊急車両の音が知らないうちに入ったりしたら、録音しなおすなど気を付けましょう。

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④部屋の反響音を少なく

反響音って何?ってなりますよね。簡単にいうと部屋の中で壁などに当たって跳ね返った音がマイクに入り、直接マイクに入る音より遅れて入るため、声に響きがついて録音されます。できるだけ響きがない方がよいです。

普通のお家は音楽用の防音してないですからね。

・窓ガラスは反響しやすいのでカーテンを閉める

・床はフローリングより絨毯の方が良い

・マイクの後ろに壁があり、その壁にバスタオルや毛布をかけるようにおく(マイクの後ろ側から入る音を防ぐ)

・吸音できそうにない壁だと、マイクを囲ってしまうようなリフレクションフィルターを使う

・服のかかったクローゼットに向かって歌う

・布団、毛布、服などで散らかす

・壁に吸音材を貼る

などお金使うことや、お金を使わなくてもできることなどいろいろあります。

たまに布団をかぶって歌うなんていう記事を見たことありますが、たしかに反響音がなくなるものの布団がマイクにあたったり、布団が服にあたったりでガサガサする音が入ったり、苦しくなりそうなのはおすすめしません。

お金があれば、レコーディングスタジオ借りてエンジニアさんに教えてもらいながら録音したり、リハーサルスタジオに機材を持ち込んだりして防音のしっかりしているところで録音したらOKですよ。

宅録の場合、だいたい音を聞くと、どのくらいの広さで、もうちょっとこういう感じにできないかなとか相談することができます。

また、部屋のなかでどこにマイクを置くと良さそうか、お部屋を、画像やカメラありの通話などで見せていただければ、一緒に考えたりできますので相談ください。(壁や床の材質、どの方向で歌うと良さそうかなど。)

もちろん、自分の部屋を画像で見せるなんて、相当ハードルが高いかもしれませんので、silverを信頼できる場合のみにしてください。

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⑤リップノイズの軽減

口を開け閉めしたり、舌を動かすなど、口の中にある唾液がピチピチ言う場合があります。何か食べてすぐ歌うとか、口の中に食べ物が入った状態で歌うことはないと思いますが、

できるだけ水や白湯などで口のなかをサラサラにしましょう。

人によると思いますが、糖分のある飲み物は口の中がネバネバして、ピチピチ言いやすくなったり、お茶やウーロン茶で喉の油をとり声質がよくなくなるという人もいます。牛乳だとまくが張って歌いにくいとか、逆にまくがはって滑らかにうたいやすいなんて、人によると思いますので、マイベストソングドリンク(←なんやねんそれ)をさがしてみてはいかがでしょうか?

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一応、MIX師さんの中で、iZotope製品のRXなどをもっている人はこれら①~⑤を軽減できる術を持っています。なので、完全にノイズのない音を目指すまでやらなきゃってことはないですが、ある程度ノイズのない方が音質は良くなりますので、依頼しているMIX師さんに相談するとよいでしょう。

実はノイズがあったけどうまくMIXの前に歌素材のトリートメントをしてくれていることも???後で聞くと、こんなことに気を付けて歌うともっとノイズなくなるよっていうことも聞けるかもしれませんよ??

他にもエレベーターのあるマンションでエレベーター作動した瞬間ノイズが多くなったとかもあるので、そういった場合、電源タップをノイズフィルター付きに変えたら軽減できたとか、オーディオインターフェースをバスパワーじゃなくて外部電源で駆動した方が音が良いとか、マイクケーブルを変えることでファンタ無電源が…とか、安定化電源、ディストリビューターとか、電源のことになるともうたくさんお金がかかって、環境や人によって結果が違うので、どれが正解になるかはトライ&エラーに連続ですが、少しづつノイズを軽減できる結果が積み重なったりします。そこはもう沼です。

沼まで考えなくてもいいので、最低限できそうなことは試してみるとよいかもしれませんね。

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