貴金属のなまし方

金属は外部から力を加えると結晶がズレて硬くなっていきます。
ハンマーで叩いたり、曲げたりする加工が一般的ですね。
これを加工硬化と言います。
この硬化した状態から、なまし作業をすることで結晶のズレが
元に戻り、柔らかくなりますので
なまして、加工して、なまして、加工してといった感じで
形を成形していく流れになります。

では、なまし方の説明をしていきます。
バーナーであれば、ブローパイプバーナーでも酸素バーナーでも
カセットコンロで使われるガスボンベに火口を付けるタイプのバーナーでも
ある程度高い温度が出れば大丈夫です。

基本的にバーナーの炎は大きめにして全体的に当てます。
【空気(酸素)を調整出来るタイプのバーナーであれば空気は少なめに。】

炎を当てて金属の表面をみて変化を見ていきます。
徐々に白っぽくなり、ピンクになっていき、溶ける融点まで行きます。
大体ピンクになるくらいで終えて水で漬けて冷却します。

なましても柔らかくならない場合は熱し方が足らない可能性がありますので
再度、なまし作業をして下さい。

最初は練習で溶けるまで熱して限界点の色味を覚えるのも良いと思います。

細い線などをなますときは溶ける恐れがありますので
より柔らかい炎で手早く作業をして下さい。


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