ティアーズオブザキングダムを一通り遊び終えたので感想を書いていく

※ネタバレを含むので少なくともストーリーを最後まで遊んだ上で見ることを推奨します


序文


今年の2月にブレワイをプレイしてから4か月。ティアキンの発売日がやってきた。

正直に言ってしまうと最初はあんまり期待していなかった。というのも個人的にブレワイが世間で言われてるほどの神ゲーだとは感じなかったからである。

もちろんめちゃくちゃ面白いゲームではあったがやはり時期に乗り遅れたゲームというのはいまいちモチベが上がらないというのが正直なところだった。
多分ブレワイを事前情報なしにプレイしていたらものすごく衝撃を受けたと思うが、発売から5年経ちハードルが上がりきった状態でプレイするとどうしてもフラットな目線で見るのは難しかった。

そういう事情もあってティアキンは発売日にゲオに買いに行くという程度の期待度だった。



いきなり面白い

まず衝撃を受けたのは序盤の面白さだ。
ブレワイの時はいきなりはじまりの大地に放り出されたと思ったら青ボコブリンの一撃で即死したり高所から落ちて即死したりとにかく序盤がきつい。パラセールを手に入れるまでが果てしなく苦行だった。

しかし今作は序盤からウルトラハンド、スクラビルド。そしてゾナウギアという今作の面白さの根本を支える要素が使えるようになりこの時点でめちゃくちゃ自由度が跳ね上がる。

何度も引き合いに出して申し訳ないのだがこれがブレワイだったらどうだろう?マグネキャッチやリモコン爆弾が使えるようになったからと言ってゲーム体験が大きく向上するわけではない。あくまでギミックを解けるようになるだけだ(ウインドボム?知らん)

その点ウルトラハンドとゾナウギアはプレイヤーの想像の赴くままにありとあらゆる可能性を提示してくれる。
真の意味で「想像力=攻略力」なゲームに初めて出会ったかもしれない。

とにかく序盤から圧倒的な自由度で溺れさせようとしてくるので我々は本能のままにゲームを楽しめばよいだけだった。


謎解きが面白い


正直言うとブレワイの謎解きはあまり好きではなかった。以前も書いたが神獣の謎解きは極めて不親切だし、祠の謎解きも難解な操作を要求するものや単なる「気づくかどうか」でしかないものも多く、祠を見つけるたびに30分も足止めを食らうのはテンポが悪いなと感じていた。

一方でティアキンの謎解きは本当の意味で「プレイヤーの自由」に解いていい内容が多くなっている。

もちろん製作者が意図する正解は存在するのだが必ずしもそれに沿わずともクリアできてしまうことが多い。

例えばブレワイの時はマグネキャッチで動かせるものは鉄製のものと決まっていたし水辺があればアイスメーカーを使うというのもお決まりのパターンだった。

しかしウルトラハンドやモドレコは移動可能オブジェクトであればほとんど全てに対して有効でありその時点で例え用意された物が少数だったとしても
かなりの数の選択肢が生まれることになる。

結果として選択肢の多さ=問題の解きやすさに繋がるのでティアキンの謎解きは全体的にすごく解きやすい。
人によっては簡単すぎると感じるかもしれないが自分的には祠の難易度はこのくらいでちょうどいいと思うしなにより用意された正解を辿るだけの謎解きより好き勝手やって自由にクリアしてね、の方が面白いと思うので非常に満足だった。


ストーリーが面白い


ブレワイは神ゲーだがブレワイのストーリーに興味があった人ってほとんどいないんじゃないだろうか?正直自分はブレワイのストーリーはほんとうに「おまけ」だなと思っている。

そんな自分でもティアキンのストーリーは非常に面白かった。

序盤から地上絵でゼルダの話を部分的に見せることで「えっマジで…?」とう気持ちにさせ、マスターソード入手のあたりで「うおおおおおお」という気持ちにさせ、終盤ハイラル城に乗り込んだあたりでも「まだ続くかね!!」という気持ちにさせてくれた。

ブレワイの時から一貫して「行こうと思えばストーリーをすっ飛ばしていきなりラスボスにも行ける」という自由度の高さを売りにしていたが、やっぱり大多数の人間は順番にメインチャレンジをクリアして行くわけで、そうなった場合にストーリーに一本軸が通ってるかどうかはゲームの面白さに直結してくると思う。


ボリュームがえぐすぎて面白い


自分は発売前の情報はあまり見ていなかったのだが、ざっと見た限りは今回は地上と空の2面体制で行くんだなと思っていた。

しかし蓋を開けてみたら実際にはさらに地下も加えて3面体制でありこの時点でマップのボリュームがすごいことになっている。

ストーリーは主に地上と空で展開されるので地下には用がなければほとんど行く必要はない。
しかし真っ暗な地下にアカリバナを植えながら徐々にマップを埋めていくという面白さはまさにマインクラフトのそれであり面白いことが約束されている遊びなのだ。楽しくないはずがない。

地下は敵も強いし瘴気まみれで自由な移動もままならないがその分地下でしか手に入らない素材やお宝が沢山あり挑戦する動機に繋がっている。

またゾナウバッテリーの拡張はそれ自体が楽しい。ハート、がんばりに続く三つ目のリンクのステータスであり今作において非常に重要な位置にあるゾナウギアを使いやすくするためにもバッテリーの拡張は必須である。




最後に


ブレワイによりあれだけハードルが上がりきった状態からここまでの満足度のゲームを出せるって本当にやばいことだと思う。

ブレワイは「まぁ人によってはハマらないかも」くらいだったけどティアキンは「全人類にプレイして欲しい」ゲームになっている。

ありがとうティアキン。ありがとうゼルダ。

さようなら全てのエヴァンゲリオン。

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