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夏休みアレンジ祭り2021 アレンジサイド

 夏休みアレンジ祭り。アレンジサイドです。
 抽選によって僕に割り振られた曲は「Reject Any Colors AFedit」という曲。その曲はYoutubeの配信で。

 曲を聞いたときのファーストインプレッションを次のようにツイートした。アレンジの方向性がバレないように、割と最小限の感想ですが…

 特に、「アレンジ、どこから手をつけていいかわからない…」というのが致命的。だってアレンジ祭りですもの。アレンジができないようでは、主催者の方に「ギブアップです…」とDMを送って自首するしかない。

 というのも、アレンジ曲の割り振りが行われる前に、「アレンジはこう行おうかな」という選択肢はいくつか考えていた。
・テンポが速い曲がくれば、遅くしようかな。
・和音構成を変えてもいいな。
・歌なしの曲であれば歌詞をつけてもいいな。
・いろんな音を入れて騒がすか…
 さらに、主催者のあべしさんからもアドバイスのツイートが。

 そして、割り振られた曲を初めて聞いたときの僕に戻る。tranceっていうのかな?曲のジャンルに疎いので間違っていたらごめんなさい。コードとメロディが不可分なところがあったりメロディが高速なところがあったりで、最初僕が考えていたアレンジプランがそのままは適用できそうにない。

「自首するか…」

と思いましたけど、まずはコードとメロディを取り出す作業くらいはしておかねば。ほら、「やるだけのことはやったんですけど…」と言える状態じゃないと自首できないだろうし…

 で、最初はどうアレンジしていいか途方に暮れていたものの、実はかなりアレンジャーのことを考えて作られていることに気づく。ファーストインプレッションのツイートとかぶる内容もあるけど、
・コードはわかりやすく、転調もない。
・テンポは早いものの、変化はしない。
・変拍子ではない。

 手をつけるとっかかりは、曲全体の中でも印象的な以下の2箇所。
①イントロのシンセ部分
②ドロップの高速メロディ
 ひとまず、①のコードと②のメロディを耳コピしながらピアノ音源として打ち込んでいく。うーん、やっぱりドロップ部分がかっこいい!こういうメロディセンスとリズム感覚が欲しい。
 そしてテンポは遅くするよりも原曲のテンポを生かした方が、原曲の持つかっこよさクールさが損なわれない気がする。

 「最初にドロップ部分からアレンジの手をつけてみるか…」と思ったのが今回のナイス判断その1だったように思う。そして、テンポが速い曲を支えるには、動きまくるベースが欲しい。「こんなベースが欲しいな…」と口ずさんでいたら、それはドロップ部分のメロディラインに近いことに気づいた。「あ、メロディをベースに弾いてもらおう!」これがナイス判断のその2だった。結果、強いベースラインが曲全体を支えるという曲の方向性が見えた。となると、ビッグバンド形式が映えそう。

 ビッグバンド形式は他にもメリットがあった。それは、ドロップ部分のメロディをベースに移したために、上に乗っかる(目立つ)メロディが消えてしまっていたのだが、これをブラスで埋めることができることだった。そして、原曲の持つ”強さ”をブラスに担わせることができることだった。ブラスは、ベロシティや種類、テンションノートなど何度も細かく調整した。

 これで大方完成かなという感じだったけども、ラップができない!!原曲には、コードの変化しない”タメ”の部分で印象的にラップが挿入されている。自分もこれをやりたい!!しかし、ボーカロイドでラップというのも考えたのだけど技術が足りない。

 声モノで僕がものすごく好きなのは、坂本龍一の名曲「1919」に挿入されている、レーニンのスピーチだ。

これに近いことをするとカッコいいかもしれない。ただ、スピーチをそのまま持ってくると「権利関係が…」となるかもなので、こちらで適当な詩を作ってMacの音声合成にスピーチさせた。適当な詩は(恥ずかしいけども)以下の通り。

Destiny rings a bell.
It likes a fairy tale.
It’s just not for sale.
It's time for you to receive an email.
So you will through the gate.
When you hear the trance,
Music always make you dance.
When we must shake a Lance,
The time leads us to land of sounds.

 うわ、めっちゃ適当…。韻だけ踏んだ感じ。

 完成した曲は「Respect All Colors UPedit」とタイトルをつけた。

 よく自首せずにできたなと思う。