【競馬過去データ】マイルチャンピオンシップ データ集【2024年版】

京都競馬場 芝1600mで行われるマイルG1。
この記事では基本的に2014~2023年までの10年分のデータを扱います。
2020~2022の3年間は阪神競馬場で開催されましたが、全体の雰囲気を掴むために今回はデータに含みます。


1~3着馬 (2014~2023)

年齢

4歳が4勝、3歳が3勝、5歳が2勝、6歳が1勝となっていて、基本的には勢いのある若い馬が勝ちやすいレースです。
過去10年で6歳以上の成績は1-1-0-32となっていて、この中には人気薄も含まれますが、高齢馬にはなかなか厳しいデータが出ています。
5番人気以内に支持された6歳以上の馬の成績も0-1-0-5となっていて、人気馬だとしても積極的には買いにくいところがあります。
その一方、6歳に8番人気で勝利した2014ダノンシャークの例もあり、全く勝てていないというわけでもないです。

4歳
ブレイディヴェーグ
チャリン
オオバンブルマイ
エルトンバローズ
レイベリング
ニホンピロキーフ
バルサムノート

5歳
ナミュール
ジュンブロッサム
セリフォス
マテンロウスカイ
ウインマーベル
アルナシーム
コムストックロード

6歳以上
ソウルラッシュ(6歳)
フィアスプライド(6歳)
タイムトゥヘヴン(6歳)

1~3着馬 枠順 (2011~2023) 京都開催 近10回

枠順


京都で行われた近10回では、6枠より外の馬が9年で馬券になっています。
開催が進んで荒れた内に閉じ込められる可能性の高い内枠よりは、包まれにくい外枠の方が能力を発揮しやすいものと思われます。
一方、スムーズに競馬ができれば内枠からも来ることがあり、毎年外枠+内枠のような決着になりがちな点が馬券を難解にさせています。

6枠より外(11番~)
ソウルラッシュ(7枠13番)
チャリン(6枠11番)
セリフォス(8枠15番)
エルトンバローズ(8枠17番)
ウインマーベル(7枠14番)
アルナシーム(6枠12番)
タイムトゥヘヴン(8枠16番)

1~3着馬 馬主・生産 (2014~2023)

馬主

サンデーレーシングが3勝。シルクレーシング、キャロットファームがそれぞれ1勝ずつとなっていて、G1レースらしくおなじみの3クラブが活躍しています。
2022年は馬券に絡みませんでしたが、近6年のうち、5年で3クラブの馬が連対しています。やはりG1では軽視できませんが中距離G1ほど絶対的ではないような印象も受けます。

サンデーレーシング
ブレイディヴェーグ

キャロットファーム
ナミュール

生産

ノーザンファームの馬が7勝。
2014、2017年を除いた8年で連対しています。
G1だけにできれば馬券の軸はNFの馬から選びたいところです。

ノーザンファーム
ブレイディヴェーグ
ナミュール
ジュンブロッサム
マテンロウスカイ
アルナシーム
バルサムノート

1~3着馬 前走・着順(2014~2023)

前走

勝ち馬の前走
富士Sが4頭、毎日王冠、スプリンターズSが2頭ずつ、天皇賞、安田記念が1頭ずつとなっていました。

前走で6着以下に敗れた馬は
2014年ダノンシャーク(1着)、2023年ジャスティンカフェ(3着)の2頭しか馬券になっていません。
基本的には前走が叩きだとしても掲示板に載れる能力が求められます。

勝ち馬の10頭すべてが前走で3番人気以内に支持されていました。
8番人気の人気薄で勝利した2014ダノンシャークもしっかり該当していたことから、つかみどころのない当レースでは頼りになるかもしれません。
馬券圏内に関しても、30頭すべてが前走6番人気以内のそれなりの人気馬でした。特に近5年は前走1~4人気の前走人気馬で決着しています。

前走で10着以下に大きく敗れた馬は1頭も馬券になっていません。
前走重賞以外の馬も馬券になっていません。

前走富士S(9着以内)
ジュンブロッサム(1着)
ソウルラッシュ(2着)
セリフォス(4着)
バルサムノート(5着)

コムストックロード(6着)
アルナシーム(6着)

前走毎日王冠(9着以内)
エルトンバローズ(3着)

前走スプリンターズS(9着以内)
ウインマーベル(5着)

前走天皇賞・秋(9着以内)
マテンロウスカイ(5着)

前走安田記念(9着以内)
ナミュール(2着)

前走3番人気以内(重賞)
ブレイディヴェーグ(府中牝馬S 2番人気)
ソウルラッシュ(富士S 1番人気)
チャリン(クイーンエリザベス2歳S 1番人気)
セリフォス(富士S 2番人気)

前走4~6番人気以内(重賞)
ナミュール(安田記念 4番人気)
ジュンブロッサム(富士S 4番人気)
フィアスプライド(府中牝馬S 4番人気)
エルトンバローズ(毎日王冠 5番人気)


1~3着馬 右回り重賞実績(2014~2023)

右回り実績


2019年インディチャンプを除いた
勝ち馬9頭に右回り1600~1800m重賞の勝利経験がありました。
馬券圏内に関しても
、上記のインディチャンプを除いた29頭に右回り重賞での連対実績がありました。

右回り1600~1800m重賞勝ちあり
ソウルラッシュ
チャリン
ナミュール
セリフォス
オオバンブルマイ
エルトンバローズ
マテンロウスカイ
アルナシーム
フィアスプライド
タイムトゥヘヴン

右回り重賞で連対あり
ブレイディヴェーグ
ソウルラッシュ
チャリン
ナミュール
セリフォス
オオバンブルマイ
エルトンバローズ
マテンロウスカイ
ウインマーベル
アルナシーム
フィアスプライド
タイムトゥヘヴン

1~3着馬 右回りマイル重賞実績(2014~2023)

右回りマイル重賞実績

条件を右回りのマイル重賞に限るとさらに絞れてきます。
先述のインディチャンプを除いた勝ち馬9頭には

・右回りマイル重賞で1着
・右回りマイルG1で2着

のどちらかがありました。

右回りマイル重賞で1着
ソウルラッシュ
チャリン
ナミュール
セリフォス
オオバンブルマイ
フィアスプライド
タイムトゥヘヴン


1~3着馬 今年の実績(2014~2023)

今年の実績

勝ち馬の10頭すべてに今年に入ってから重賞で1~2着がありました。
G1であることから、重賞で勝ち負けできる勢いは当然必須になってきます。2014年ダノンシャーク以外の9頭は今年重賞を勝ち切っていてできれば1着が欲しいところです。

今年重賞で1着あり
ブレイディヴェーグ
ソウルラッシュ
チャリン
ジュンブロッサム
マテンロウスカイ
ウインマーベル
アルナシーム

今年重賞2着あり
ナミュール
セリフォス
フィアスプライド
タイムトゥヘヴン


1~3着馬 G1実績(2014~2023)

G1実績

勝ち馬の10頭すべてに既にG1での1~3着がありました。
このデータはマイル以外の距離からも通用している点が特徴的で、日本の競馬は基本的にクラシックのある中距離路線が一番レベルが高くなっている現状があり、中距離G1で戦えていた馬がマイル路線に切り替えて通用というパターンが見受けられます。

G1で1~3着あり
ブレイディヴェーグ
チャリン
ナミュール
セリフォス
ソウルラッシュ
フィアスプライド
ウインマーベル
オオバンブルマイ
レイベリング

まとめ

①4歳が4勝、3歳が3勝、5歳が2勝、6歳が1勝。6歳以上の成績は1-1-0-32で不振。

②京都で行われた近10回では、6枠より外の馬が9年で馬券になっている。

③サンデーレーシングが3勝。シルクレーシング、キャロットファームが1勝ずつ。近6年のうち、3クラブの馬が5年で連対。

④ノーザンファームの馬が7勝。8年で連対。

⑤勝ち馬の前走は富士S 4頭、毎日王冠、スプリンターズSが2頭ずつ、天皇賞、安田記念が1頭ずつ。

⑥馬券になった30頭中、28頭が前走重賞で5着以内だった。前走10着以下、前走重賞以外の馬は馬券になっていない。

⑦勝ち馬の10頭すべてが前走で3番人気以内だった。馬券になった30頭すべてが前走6番人気以内だった。近5年は前走1~4人気の馬で決着している。

⑧勝ち馬の9頭には右回り1600~1800m重賞の勝利経験があった。馬券になった30頭中、29頭には右回り重賞での1~2着経験があった。

⑨勝ち馬の9頭には、右回りマイル重賞で1着 or 右回りマイルG1で2着のどちらがあった。

⑩勝ち馬の10頭すべてに今年に入ってから重賞での1~2着があった。うち9頭は勝ち切っていて基本的には1着が欲しい。

⑪勝ち馬の10頭すべてに既にG1での1~3着があった。

データ推奨馬

勝ち馬:チャリン
次点:ナミュール
穴:エルトンバローズ

日本の人気馬のうち、ブレイディヴェーグはマイル重賞実績がない。右回りマイル重賞での実績がなく勝利した例外として、2019年インディチャンプがいますが、同馬は既に安田記念勝っていて、十分すぎるほどにマイル実績があったことから同じには扱えません。
ソウルラッシュは概ねデータを満たしますが、6歳であるというのがマイナス。ナミュールは前走安田記念は4番人気、今年に入っての1着はない点がデータ上勝ち馬としては引っかかります。ジュンブロッサムは右回り重賞の実績、前走は4番人気であった点、G1実績がない点が減点。セリフォスは今年に入っての1着がない点、ダイワメジャー産駒は古馬G1を勝てていないデータもあり、ここを勝ち切るのは厳しそう。

そんな中、イギリスから来たチャリンは4歳、6枠11番、前走G1で1番人気1着、右回りマイル重賞勝ちあり、今年に入ってG1で1着ありと、好データが揃います。
欧州の馬であることから馬場適性的に疑問なところはありますが、やはり実績的には今回のメンバーでは抜けているかなと思います。

次点は5歳、キャロットファーム、ノーザンファーム、前走安田記念4番人気2着、前年のマイルCSを勝利と、この中ではデータが揃うナミュールを挙げたいです。
同馬は今年に入っての勝ちがありませんが、安田記念の相手は香港最強格のロマンチックウォリアーであったことを考えると多少甘く見てもいいかなと思います。
内枠を引いてしまったことと、調教後の馬体重がかなり増えていて、ここを叩いて香港マイルを狙っていそうな点は気がかりですが…

穴は10年中、6年で馬券になっている毎日王冠組からエルトンバローズを。毎日王冠組は現在3年連続で馬券になっていて、外枠を引けたのも内で包まれるよりは先行しやすくていいはず。4歳、外枠、右回り重賞勝ちあり、前走5番人気3着、前年のマイルCSは4着と、勝ち切るかはともかく、馬券圏内ならあり得るデータが揃います。
こちらも本番を前にして若干体重が増え気味に見えるのは気になりますが。

今週もありがとうございました。



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