【競馬過去データ】ジャパンカップ データ集【2024年版】

東京競馬場 芝2400mで行われるG1。
この記事では基本的に2014~2023年までの10年分のデータを扱います。


1~3着馬 (2014~2023)


1~3着馬 枠番(2014~2023) 緑:6番以内

枠番

勝ち馬の9頭が1~6番の内枠の馬となっていて、
内枠有利の傾向が見られます。
過去10年では1~6番の馬が連対しなかった年は0となっています。
10年中、8年で1~6番の馬が2頭以上馬券になっています。

枠ゲーの要素が強く、2017年シュヴァルグラン、2019年スワーヴリチャードのように、前年のJCで10番より外枠から馬券圏内に入って力を見せた馬が、翌年好枠を引いて今度は勝ち切るというパターンが見られます。

1~6番
ゴリアット
ブローザホーン
ドウデュース
ジャスティンパレス
シュトルーヴェ
ダノンベルーガ

前年のJCで外枠から3着以内
スターズオンアース(前年8枠17番 3着)


1~3着馬 人気(2014~2023)

人気

勝ち馬の10頭すべてが1~5番人気の馬でした。
毎年最高クラスの馬が揃うレースの一つでもあり、堅めの傾向となっています。
3着以内としても、8番人気以下の大穴は過去10年では一頭も馬券になっていません。
現在7年連続で1~5番人気以内で決着
していて、毎年非常に堅いレースと言えます。
堅く決まりがちということは、裏を返せばオッズ妙味があまりないレースということでもあり、ガミらないように馬券を絞る必要が出てきます。
先ほどの枠のデータと合わせて、内枠の人気馬を軸とするのがセオリーでしょうか。

1~5番人気
ドウデュース
チェルヴィニア
ジャスティンパレス
オーギュストロダン
スターズオンアース


1~3着馬 年齢(2014~2023)

年齢

過去10年で馬券になった30頭すべてが3~5歳の馬でした。
ジャパンカップは有馬記念と並んで国内で最も賞金が高いレースであることから、全世代から勢いのある馬が集結します。
過去にJCを勝ったことがある馬だとしても、6歳以上の高齢となると馬券圏内に食い込むことは難しくなっています。

6歳以上でリピーターになれなかった例
ヴェラアズール 2022年JC1着→2023年7着
シュヴァルグラン 2017年JC1着→2018年4着,2019年9着

6歳以上
カラテ(8歳)


1~3着馬 騎手(2014~2023)

騎手

東京の中長距離G1ということで、過去10年ではルメール騎手が3勝
この3勝はいずれもアーモンドアイ、イクイノックスの史上最強クラスの馬に乗っての勝利ではありますが、過去10年で
5番人気以内の馬に乗った際のルメール騎手の成績は3-2-0-0
連対率100%となっていて、近年では人気馬を全て持ってきてくれていることがわかります。

ルメール騎手
チェルヴィニア


1~3着馬 馬主・生産(2014~2023) 紫:ノーザンファームで調整

馬主

シルクレーシングが3勝、キャロットファームが2勝、サンデーレーシングが現在3年連続馬券圏内となっていて、おなじみの3クラブの馬が猛威を振るっています。
3クラブの馬が馬券にならなかったのは2016年と重馬場で行われた2019年のみで、それ以外の8年ではすべて連対圏を確保しています。

キャロットファーム
ドゥレッツァ

サンデーレーシング
チェルヴィニア

生産

ノーザンファームで調整を受けていた馬が8勝。
過去10年で1頭も馬券にならなかった年は0回となっています。
NFの馬は2016年、2020年を除いた8年で2頭以上が馬券になっていて、1年の中でもトップクラスに猛威を振るっているG1の一つと言えます。

NF以外で勝った2頭は無敗の三冠馬コントレイル、GⅠ7勝のキタサンブラックのみとなっていて、余程のスターホースでないとNF以外の馬は勝ち切れていない現状があります。

ノーザンファーム
ドウデュース
チェルヴィニア
ジャスティンパレス
シンエンペラー
ドゥレッツァ
ダノンベルーガ


1~3着馬 前走・着順 (2014~2023)

前走

過去10年の勝ち馬の前走と着順
・天皇賞・秋(1~7着)6頭
・京都大賞典 (1~3着)3頭
・秋華賞(1着)1頭

の3パターンとなっていました。

基本的に勝ち馬には前走での好走が必須となりますが、
例外として、天皇賞からは馬券圏外からの巻き返し
が度々起こっている点が特徴的です。
天皇賞を叩いてここに向けて仕上げてきた馬はまだ注意が必要と言えます。
とはいえ、過去10年では前走で8着以下に大きく敗れた馬は勝てていない現状があるので、G1で叩いたとしてもそれなりの着順である必要はあります。

同年の天皇賞秋の勝ち馬がJCに出走してきた時の成績は過去10年で
2-0-3-0
となっていて、馬券圏内としては安定した成績を残しています。

前走天皇賞・秋(1~7着)
ドウデュース(1着)
ジャスティンパレス(4着)
ソールオリエンス(7着)

前走秋華賞(1着)
チェルヴィニア(1着)

前走8着以下
スターズオンアース(ドバイシーマC 8着)
シンエンペラー(凱旋門賞 12着)
ダノンベルーガ(天皇賞・秋14着)
ブローザホーン(京都大賞典 11着)
ファンタスティックムーン(凱旋門賞 9着)
シュトルーヴェ(宝塚記念 11着)
カラテ(毎日王冠 11着)

1~3着馬 2400m重賞実績(2014~2023)

距離実績

勝ち馬の10頭すべては次のどれかに当てはまっていました

・2400mG1で1~3着あり
・2400mG2で1着あり
・2400m重賞への出走経験なし

ジャパンカップは2400mのチャンピオン決定戦ということで、基本的には既にある程度の同距離実績が欲しいところです。
特に同コースで行われるダービー、オークスの実績は重要で、現在7年連続でこの2レースでの連対実績のある馬が2着以内に来ています。
2015年ショウナンパンドラのように出走する機会がなかった場合は少し甘めに見てもいいかなと思います。

2400mG1で1~3着あり
ドウデュース
チェルヴィニア
スターズオンアース
オーギュストロダン
ソールオリエンス
シンエンペラー
ゴリアット
ファンタスティックムーン

2400mG2で1着あり
ブローザホーン

2400m重賞未出走
ドゥレッツァ
シュトルーヴェ

1~3着馬 今年の重賞実績(2014~2023)

今年の重賞実績

勝ち馬の9頭には今年に入ってから次のどちらかがありました

・G1で1~3着
・G2で1着

ジャパンカップが終われば今年の王道路線は有馬記念を残すのみとなります。
年末も近くなっていますし、ここを勝ち切るなら既に今年G1での好走かG2を勝ち切る力は見せていて欲しいところです。
2014年の勝ち馬エピファネイアは同年の重賞実績が大阪杯(G2)3着となっていますが、大阪杯は現在G1となっていますし、昔から好メンバーの揃うレースもあり、ちょっと例外として考えたいところです。
馬券圏内としても、30頭すべてに今年に入ってから重賞で1~3着の実績がありました。

今年G1で1~3着
ドウデュース
チェルヴィニア
ブローザホーン
オーギュストロダン
ゴリアット
ファンタスティックムーン
ソールオリエンス
シンエンペラー
ダノンベルーガ

今年G2で1着
シュトルーヴェ

今年重賞で1~3着(上の馬をのぞく)
ドゥレッツァ


まとめ

①勝ち馬の9頭は1~6番の内枠だった。
1~6番が10年すべてで連対。
1~6番の馬が8年で2頭以上馬券になっている。

②勝ち馬の10頭は1~5番人気の馬だった。
8番人気以下は馬券になっていない。

③馬券になった30頭すべてが3~5歳の馬だった。
6歳以上は厳しい。

④過去10年で、
5番人気以内の馬に乗ったルメール騎手は3-2-0-0で連対率100%。

⑤シルクレーシングが3勝、キャロットファームが2勝、サンデーレーシングが現在3年連続馬券圏内。3クラブの馬が8年で連対。

⑥ノーザンファームで調整を受けていた馬が8勝。
過去10年で1頭も馬券にならなかった年は0。
10年中、8年で2頭以上が馬券になっている。

⑦勝ち馬10頭の前走と着順は
・天皇賞・秋(1~7着)6頭
・京都大賞典 (1~3着)3頭
・秋華賞(1着)1頭
のどれかに当てはまっていた。

⑧前走で8着以下に敗れた馬は勝てていない。

⑨同年の天皇賞秋の勝ち馬がJCに出走してきた時の成績は
2-0-3-0で安定している。

⑩過去10年の勝ち馬すべてが次のどれかに当てはまっていた。
・2400mG1で1~3着あり
・2400mG2で1着あり
・2400m重賞への出走経験なし

⑪勝ち馬の9頭には今年に入ってから次のどちらかの実績があった。
・G1で1~3着
・G2で1着

⑫過去10年の1~3着馬、30頭すべてに今年に入ってから重賞で1~3着の実績があった。


データ推奨馬

勝ち馬:ドウデュース
次点:チェルヴィニア
3番手:オーギュストロダン

穴:ドゥレッツァ

上位人気のうち、1番人気のドウデュースが3番を引いて、枠順含めすべてのデータを満たしたので推奨馬に。 実際にドウデュースにとってこの枠がいいかはともかく、データ上はこの馬ということになります。

次点は9番を引いたチェルヴィニア。
こちらも枠以外は上の全ての条件を満たします。こちらはもう少し内が良かった感はありますが。

データ的には3番手が難しいところ…
3番人気のジャスティンパレスは4番を引けましたが、今年に入っての馬券圏内がまだないので、今回のデータ上は馬券にならない馬になります。
4番人気想定のスターズオンアースも同じ理由で表面的なデータ上は厳しい。こちらはさらに大外枠を踏んでしまいました。
となると異質な存在にはなりますが、5番人気想定の海外馬オーギュストロダンが浮上します。同馬はこのコースを得意としているディープインパクト産駒で、左回り2400mG1の勝利経験があり、今年に入ってからの実績も十分です。

基本的には穴馬は毎年来ないレースなのですが、今年は強力な海外馬が何頭も出走してきていて、オッズが若干歪みそうな雰囲気もあり、例年とは少し違う結果になるかもしれません。
穴を挙げるとすればドゥレッツァ。このコースと相性の良いドゥラメンテ産駒でキャロットファーム。前走も大崩れしておらず、今年の重賞での好走もしっかりあり、データから大きく外れていないというのは魅力的です。同馬は菊花賞で強い勝ち方をした後、フラットな条件の中距離では古馬相手にまだ走っておらず、実力がはっきりとは見えていません。あまり人気はしていませんが見限るには少し早いような気がします。

ありがとうございました。


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