【競馬過去データ】セントライト記念 データ集【2024年版】

中山競馬場芝2200mで行われる、関東の菊花賞トライアル。
ここでは2015~2023年までの過去9年分のデータを取り扱います。(2014年は新潟開催のため除外します)


1~3着馬(2015~2023)

枠順について

少頭数になる年もありますが、2015キタサンブラックを除いた勝ち馬8頭が一桁馬番の内目の枠でした。2018レイエンダ、2023ソールオリエンスのように単勝1倍台の馬が8枠から勝ち切れていないというのは特筆すべき点だと思います。開幕2週目で基本的には内が使えるため、外を回すと力があっても勝ち切るのは厳しい印象です。
キタサンブラックのようにG1級の実力と先行力があればなんとか外枠でもという感じでしょうか。
6番人気以下の人気薄の好走も
2015年 4番 ミュゼエイリアン(9番人気2着)
2015年 2番 ジュンツバサ(10番人気3着)
2018年 2番 グレイル(6番人気3着)
2019年 2番 サトノルークス(8番人気2着)
2021年 2番 アサマノイタズラ(9番人気1着)
すべて4番以内となっていて、内枠有利の傾向が出ています。

追記(枠順確定後)
4番以内
アーバンシック、タガノデュード、エコロレイズ、ルカランフィースト


1~3着馬の馬主と生産(2015~2023)

馬主と生産について

ノーザンファームの馬が毎年馬券になっています。(2023レーベンスティールはNF天栄で調整されているのでNF馬としてカウント)
特にキャロットファーム、サンデーレーシング、シルクレーシングのようないわゆる「クラブ馬」の好走が目立ち、2015、2020を除いた7年で馬券になっています。

NF馬
アーバンシック、スティンガーグラス、ログラール

キャロットファーム
ログラール

シルクレーシング
アーバンシック


1~3着馬の前走・着順・上がり(2015~2023)


1~3着馬 夏の上がり馬の前走内容


前走について

前走ダービー組が2021年を除いた8年で連対をしています。
3着以内に来た馬の前走は
・重賞(着順不問)
・1勝クラス(1着+上がり2位以内+1馬身差以上の圧勝)
・2勝クラス(3着以内+1着とタイム差なし+上がり最速 2017ミッキースワローのみ)
の3パターンに分類できます。
基本的に重賞以外のレースを使われた馬は1勝クラスなら圧勝。2勝クラスでも勝ちに等しい内容でないと3着以内に来るのは厳しい。ということがデータからは読み取れます。
(2017年のミッキースワローは2勝クラスで3着でしたが、タイム差なし+上がり最速で勝ちに等しい内容でした)
前走大敗からの大きな巻き返しがあるとすれば、基本的には2021アサマノイタズラのような重賞組ということになります。

前走ダービー
コスモキュランダ、アーバンシック、エコロヴァルツ

前走重賞
ヤマニンアドホック(ラジニケ3着)
ルカランフィースト(皐月賞8着)
ログラール(ラジニケ6着)

前走1勝クラス1着+上がり2位以内+1馬身差以上の圧勝
スティンガーグラス(上がり1位、5馬身差)
アスクカムオンモア(上がり2位、2馬身半差)

前走2勝クラス 
タンゴバイラリン(3着)
データからはやや外れるものの、1着馬とは0.1秒差。2017年ミッキースワローとちょっと過程が似てる?


1~3着馬の中山芝実績、-は未出走。(2015~2023)

コース実績について

同じ中山コースということもあり、重馬場で行われた2019年を除いた8年で既に中山の重賞で2着以内の経験がある馬が連対していました。

中山重賞で2着以内
コスモキュランダ
アーバンシック

また、同じく中山で行われる皐月賞で1~5着以内になった馬がセントライト記念に出走してきた際の成績ですが、
2015~2023までの11頭の成績が3-4-1-3となっていて、こちらも良好と言えます。

皐月賞1~5着馬 内訳
〇2023ソールオリエンス(皐月賞1着 セントライト記念2着)
〇2022アスクビクターモア(皐月賞5着 セントライト記念2着)
×2021タイトルホルダー(皐月賞2着 セントライト記念13着 逃げられず)
〇2020サトノフラッグ(皐月賞5着 セントライト記念2着)
〇2020ガロアクリーク(皐月賞3着 セントライト記念3着)
〇2018ジェネラーレウーノ(皐月賞3着 セントライト記念1着)
〇2017アルアイン(皐月賞1着 セントライト記念2着)
×2017クリンチャー(皐月賞4着 セントライト記念9着)
〇2016ディーマジェスティ(皐月賞1着 セントライト記念1着)
〇2015キタサンブラック(皐月賞3着 セントライト記念1着)
×2015ブライトエンブレム(皐月賞4着 セントライト記念10着)

皐月賞で1~5着以内
コスモキュランダ(2着)
アーバンシック(4着)


1~3着馬の重賞&G1実績、-は未出走。(2015~2023)

重賞実績

2015~2023年の過去9年で馬券になった27頭全てが
・既に重賞で5着以内の経験あり。
・重賞未出走。

のどちらかに当てはまっていました。

このデータから、セントライト記念で好走した馬は、既に重賞で掲示板に載る力のある馬か、まだ重賞に出たことのない秘密兵器的な馬のどちらかということが読み取れます。重賞に出走した経験があって、掲示板に載れなかった馬は1頭も来ていません。データ的にはそのような馬はここでは厳しいという判断になります。

重賞で5着以内あり
コスモキュランダ(弥生賞1着、皐月賞2着)
アーバンシック(京成杯2着、皐月賞4着)
エコロヴァルツ(朝日杯2着、共同通信杯5着)
ヤマニンアドホック(ラジニケ3着)
ルカランフィースト(スプリングS3着)
エコロレイズ(弥生賞4着)
タガノデュード(朝日杯5着)


重賞未出走
アスクカムオンモア、タンゴバイラリン、アスクハッピーモア、

G1出走実績からは皐月賞に出走していた馬が毎年連対していることがわかります。(ダービーの内容を優先しましたが、2021アスクビクターモアも皐月賞5着)たとえ着順が悪くても相手関係が楽になることで、2021アサマノイタズラや2019サトノルークスのように巻き返してくる馬もいるので皐月賞出走馬には警戒したいです。

皐月賞出走馬
コスモキュランダ(2着)
アーバンシック(4着)
エコロヴァルツ(7着)
ルカランフィースト(8着)

過去データ的には、平気で皐月賞二桁着順からここで巻き返して馬券になる馬も多い中、今年のメンバーは皐月賞馬こそいないものの、全頭が一桁着順で平均が高いと言えます。

まとめ データからの推奨馬

①勝ち馬は一桁馬番から、6人気以下の穴馬は4番以内の内枠。(必須)
②ノーザンファームの馬が毎年1~3着に来ている。特にクラブ馬。(必須ではない)
③前走ダービー組が9年中、8年で連対。(必須ではない)
④1~3着馬の前走は重賞 or 1勝クラス圧勝 or 2勝クラスタイム差なし3着以内+上がり最速(必須)
⑤既に中山重賞で1~2着のある馬が9年中、8年で連対。(必須ではない)
⑥1~3着馬は既に重賞で1~5着のある馬 or 重賞未出走。(必須)

推奨馬:コスモキュランダ
次点:アーバンシック

①~⑥の条件をすべて満たす馬は今回のメンバーではアーバンシックのみとなっています。コスモキュランダも②のNF馬を除いたすべての条件を満たしていて、皐月賞で1~3着になった馬の成績は3-2-1-1であることから、こちらもデータ上はなかなかに堅いと言えます。NF馬の成績が目立つとはいえ、毎年馬券になっているだけで、勝率が凄まじい、というわけでもないので②が抜けても減点という程でもないです。

追記(枠順確定後)
内有利の傾向はあるものの、最内枠はデータ上は連対できていません。
去年の同レースでルメール騎手が騎乗したキングズレインも最内枠からの窮屈な競馬で4着まででした。
なのでNF馬ではありませんがアーバンシックではなく、同様にデータ上は堅く、極端な枠を引かなかったコスモキュランダを1番手に挙げます。


他にデータから馬券内が考えられる馬としては

エコロヴァルツ(①、③、④、⑥を満たす)

ヤマニンアドホック(④、⑥)
①について、二桁枠順ですが、5番人気なのでセーフ

ルカランフィースト(①、④、⑥)
が考えられます。

個人的に気になるのはヤマニンアドホック。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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