【競馬過去データ】アルゼンチン共和国杯 データ集【2024年版】

東京競馬場 芝2500mで行われるハンデG2。
ここでは基本的に2014~2023年までの10年分のデータを扱います。
今週末は雨が予想されていて、データがクラッシュする可能性も高めですがよろしくお願いします。

1~3着馬 (2014~2023)
2023年は3着同着

年齢

勝ち馬の10頭が3~6歳でした。
7歳以上の馬の勝利は1985年イナノラバージョン(8歳)まで遡ります。

7歳以上(マイナスデータ)
クロミナンス(7歳)
マイネルウィルトス(8歳)
ハヤヤッコ(8歳)
アドマイヤビルゴ(7歳)
フォワードアゲン(7歳)

性別

勝ち馬の10頭すべてが牡馬でした。
牝馬は0-0-0-3で、過去10年では馬券になっていませんが、出走した馬が3頭しかいないので母数が少なすぎるデータとも言えます。

騎手

長距離の東京芝ということでルメール騎手の成績が優秀ですが、今年は海外遠征で不在。
今回のメンバーでは戸崎騎手が過去10年では0-2-2-2となっています。
過去10年のデータでは漏れますが、2013年には7番人気アスカクリチャンで勝利していて、戸崎騎手の当レースの全成績は1-2-2-2。素晴らしい成績を残しています。
馬券圏外となった2回についても、2021レクセランス(9番人気ハナ差4着)、2014年ネオブラックダイヤ(8番人気7着)のみで、このレースを非常に得意としていることがわかります。

戸崎騎手
クロミナンス

人気

勝ち馬の10頭は1~6人気の馬でした。
1番人気のテーオーロイヤルが直線で大きく不利を受けた2022年を除いた9年で1~3人気の馬が勝っていて、基本的には頭は堅いレースと言えます。

1~3人気
クロミナンス
サヴォーナ
セレシオン

1~6人気
クロミナンス
サヴォーナ
セレシオン
ショウナンバシット?
ミクソロジー?
マイネルウィルトス?

1~3着馬 厩舎 (2014~2023)

厩舎

友道厩舎が1-0-4-84年で馬券になっています。
友道厩舎は長距離を得意としている厩舎で、やはりここでも猛威を振るっています。しかし出走している数が多く、過去10年では8頭が馬券圏外になっているという側面もあります。
5番人気以内に絞ると1-0-4-1でかなり安定しています。
5番人気以内で唯一馬券圏外に敗れた2020年ユーキャンスマイル(1番人気4着)も掲示板は確保していて、さすがの厩舎力です。
ここでは人気薄より人気馬で信頼したい厩舎といえます。

友道厩舎
セレシオン
アドマイヤビルゴ


1~3着馬 馬主・生産 (2014~2023)

馬主

G1レースでは無双状態のサンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシングの3クラブですが、当レースでは2年連続で馬券になっていないように、比較的つけいる隙があると言えます。
マイナスデータ…とまでは言えませんが、普段よりは絶対視しなくていいものと思われます。

サンデーレーシング
クロミナンス

キャロットファーム
セレシオン

生産

ノーザンファームの馬が7勝。
2023年を除いた9年で馬券になっています。

が、去年は同着が発生し、4頭が馬券になったのですがそれでも1頭も馬券にならず。一昨年も勝ててはいないとなっていて、このレースでは近年徐々に勢力を弱めているような雰囲気もあります。

ノーザンファーム
クロミナンス
セレシオン
ショウナンバシット
タイセイフェリーク
ハヤヤッコ
アドマイヤハレー
アドマイヤビルゴ
ジャンカズマ

1~3着馬 父 (2014~2023)

血統

ハーツクライ産駒が3-2-1-15で3勝。
5番人気以内に限ると3-2-1-3
でかなり好走しています。
反対にディープインパクト産駒は1-1-0-24でかなりの不振。
長年ディープ産駒が勝てない重賞と言われていましたが、昨年ディープ産駒のゼッフィーロが勝利してデータが崩壊。
とはいえ、5番人気以内に限っても1-0-0-8となっていて、人気に支持された馬の母数はハーツクライ産駒とほぼ変わらないものの、はっきりと明暗が分かれています。
また、そもそもの数が少ないものの、スクリーンヒーロー産駒は1-2-1-1でこのレースを得意としていると言えます。

ハーツクライ産駒
セレシオン

スクリーンヒーロー産駒
マイネルウィルトス

ディープインパクト産駒(マイナスデータ)
アドマイヤビルゴ

1~3着馬 前走・着順 (2014~2023)

前走と着順
勝ち馬の10頭
の前走と着順は次のどれかに当てはまっていました。
・2200m以上のG1(着順不問)
・2200m以上のG2(6着以内)
・東京2400mの3勝クラス(1着のみ)

重賞にあと一歩届かない馬が勝ち切ることの多いレースで、基本的には既にある程度重賞で好走できている馬を狙うことが大事になってきます。
前走G2 6着から勝ち切ったのは2014年フェイムゲームのみ。当馬は前走外枠が厳しいとされるオールカマーで8枠16番を引いての6着でした。
基本的には前走G2であれば5着以内には入っていて欲しいところです。

例外的に3勝クラス上がりからでも通用しているのが10月に東京芝2400mで行われる六社S、オクトーバーSの勝ち馬。

特に六社Sとは極めて相性が良く、前走六社Sの1着馬が出走してきた際の成績は1-1-2-0で過去10年では馬券内率100%となっています。
勝ち馬だけでなく、前走六社Sで2~3着だった馬の成績も 0-0-2-2となっていて、3勝クラスのレースでありながら、例外的に格上相手に通用しているデータがあります。

注意点として、今年の六社Sは今までのように10月ではなく、5月に行われていて、同じ条件・コースで行われてはいるものの、時期が違うため、前走六社Sとなる馬が存在しません。
代わりに今年は昇仙峡ステークスというレースが同じ時期・条件・コースで行われていて実質的にこちらが前走六社S組となります。

前走G1(着順不問)
なし

前走2200m以上のG2(6着以内)
クロミナンス(目黒記念 3着)
メイショウブレゲ(京都大賞典 3着)
サヴォーナ(オールカマー 4着)

前走昇仙峡ステークス
タイセイフェリーク(クビ差2着)


1~3着馬 2400m以上の実績 (2014~2023)

距離実績

勝ち馬の10頭すべてが次のどちらかに当てはまっていました。
・2400m~の重賞で2着以内あり
・2400mの3勝クラスで1着あり

アルゼンチン共和国杯は2500mのやや長距離の重賞であり、ここを勝ち切るには既に長めの距離の上位条件で好走できていることが必須と言えます。


1~3着馬 2600m以上の実績 (2014~2023)

2400~2500mを走れるスタミナは必須になるものの、2600m以上となると、勝ち馬の中にも走ったことがない馬や下級条件での好走しかない馬も見受けられ、超長距離向きのスタミナはあってもなくてもという感じです。
しかし、雨で馬場が悪くなっていつも以上にスタミナとパワーを要するレースになった場合、この辺りのデータは真っ先に崩壊する可能性があるようにも思えます。

2400m以上の重賞で2着以内
ミクソロジー(ダイヤモンドS 1着)
クロミナンス(日経賞 2着)
サヴォーナ(日経新春杯 2着)
マイネルウィルトス(アル共2着)

2400mの3勝クラスで1着あり
なし


1~3着馬 今年の2400m以上の実績 (2014~2023)

今年の実績

勝ち馬の10頭には今年に入って次のどちらかの実績がありました。
・2400m以上の重賞で1~5着
・2400mの3勝クラス以上で1着

3~6歳と幅広い年齢の馬が勝っているレースですが、現在も長距離重賞で好走できる力を見せているか、実際の年齢よりもまだ枯れていないかどうかが大事になってきます。勝ち馬にのみ見られる傾向で、馬券圏内にはこれに該当しない馬も来ています。

今年2400m以上重賞で1~5着
クロミナンス(日経賞 2着)
サヴォーナ(日経新春杯 2着)
マイネルウィルトス(日経賞 3着)
メイショウブレゲ(京都大賞典 3着)

今年2400mの3勝クラスで1着
なし


1~3着馬 今年の実績 (2014~2023)

勝ち馬だけでなく、馬券圏内に来た馬の共通点として
・今年重賞で1~5着あり
・今年芝1着あり
というものがありました。
勝ち馬には距離の条件が必須でしたが、馬券圏内の場合は距離が多少外れていても、下級条件を走っていたとしても、とにかく枯れていない馬が来ていることがわかります。

今年重賞で1~5着
クロミナンス(日経賞 2着)
サヴォーナ(日経新春杯 2着)
セレシオン(新潟記念 2着)
マイネルウィルトス(日経賞 3着)
メイショウブレゲ(京都大賞典 3着)
ハヤヤッコ(金鯱賞 4着)

今年芝で1着
ショウナンバシット(タイランドC OP 1着)
アドマイヤハレー(迎春S 3勝クラス 1着)
マイネルメモリー(テレQ杯 3勝クラス 1着)
タイセイフェリーク(夕月特別 2勝クラス 1着)


それ以外(マイナスデータ)
ミクソロジー
ラーグルフ
ペプチドソレイユ
アドマイヤビルゴ
ジャンカズマ
フォワードアゲン

まとめ

①勝ち馬は3~6歳。7歳以上の勝利は1985年が最後。
②勝ち馬の10頭が牡馬。牝馬は0-0-0-3で馬券になっていないがそもそもの出走数が少ない。
③戸崎騎手の成績が優秀。1-2-2-2(2013~2023)
④勝ち馬の10頭は1~6人気の馬だった。うち9年で1~3人気が勝利。
⑤友道厩舎が1-0-4-8。4年で馬券に。出走数が多いが、5番人気以内に限ると1-0-4-1。
⑥ノーザンファームの馬が7勝。2023年を除いた9年で馬券に。
⑦ハーツクライ産駒が3-2-1-15で3勝。5番人気以内に限ると3-2-1-3で優秀。
⑧対照的にディープインパクト産駒は1-1-0-24、5番人気以内に限っても1-0-0-8で不振。
⑨スクリーンヒーロー産駒は母数が少ないが、1-2-1-1で優秀。
⑩勝ち馬の前走・着順は2200m以上のG1(着順不問)、2200m以上のG2(6着以内)、東京2400mの3勝クラス(1着)のどれか。
⑪前走六社Sの1着馬が出走してきた際の成績は1-1-2-0で過去10年では必ず馬券になっているが、今年は昇仙峡ステークスと名前が変わっている。前走六社Sで2~3着だった馬の成績も 0-0-2-2で例外的に格上相手に通用している。
⑫勝ち馬には既に2400m~の重賞で2着以内 or 2400mの3勝クラスで1着の実績があった。
⑬勝ち馬には今年に入ってから、2400m以上の重賞で1~5着 or 2400mの3勝クラス以上で1着のどちらかがあった。
⑭馬券圏内に来た馬には今年重賞で1~5着 or 今年芝で1着のどちらがあった。

データ推奨馬

勝ち馬:サヴォーナ
次点:クロミナンス
穴:タイセイフェリーク

4歳、牡馬、1~3人気、前走オールカマー4着、今年の日経新春杯で2着の好データが揃うサヴォーナを推奨馬に。
上位人気の中ではクロミナンスとマイネルウィルトスは年齢、セレシオンは2400m以上の実績、ショウナンバシットは2600mのOPを勝っているので微妙なところですが、データからは2400mくらいか重賞での好走が欲しかったところ。58kgを背負わされるのであれば尚更。ミクソロジーは今年の実績、メイショウブレゲは重賞での連対経験がない点が割り引きとなります。

毎回、次点は次にデータ的に勝つ可能性のあると思える馬を推奨しているのですが、今回はサヴォーナ以外はどれもデータに引っかかってしまうように思えます。
今回は年齢のデータが重いですが、その他の条件を満たしていて戸崎騎手が乗るクロミナンスを馬券圏内に来る確率が高い馬として次点に挙げさせていただきます。

穴は前走昇仙峡S(昨年までの六社S)でクビ差2着のタイセイフェリークを。
前走六社Sの馬が好走するデータはあまりにも有名なので、どうしても穴人気してしまいそうですが、過去10年馬券になっていない牝馬である点(3頭しか出走していませんが…)、六社Sのレース名が変わっている点、勝ち切ってはいない点などが隠れ蓑になってくれるといいなと思っています。

枠順等で気になる点が出てきたらまた追記します。
今週末は悪天候が予想され、あまり自信はありませんが何かのお役に立てたら何よりです。
ありがとうございました。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?