【中央競馬】紫苑S 上位人気馬考察+気になる穴馬【2024年版】

全頭診断しようと思っていたのですが、間に合わず。。。
上位人気5頭と気になった穴馬1頭のみの考察となっています。すみません。

ボンドガール 武豊騎手 A

デビュー戦で後のオークス馬となるチェルヴィニアに勝利した、非常にポテンシャルの高いダイワメジャー産駒。前走クイーンSも古馬勢相手に異次元の脚で追い込んでのアタマ差2着でした。
今回の懸念は初となる2000mの距離をこなせるかという点に尽きます。
ダイワメジャー産駒の芝1800m以上の重賞成績(平地)
2-11-17-201

となっていて、この2勝はカレンブラックヒルが1800mの毎日王冠と小倉大賞典を勝利したもので、2000m超の重賞では未だに勝利がないという現状があります。
ダイワメジャー産駒で唯一、1800mの重賞を勝ったカレンブラックヒルはG1を勝つほどの馬であったこと、2011年にダイワメジャー産駒がデビューしてから現在までに231回のチャレンジがあってそれでも2勝しかできなかったこと、2000m以上ではいまだ勝てていないことを考えると、今回のボンドガールは血統的にはとても厳しい条件に挑むこととなります。
そんなダイワメジャー産駒のボンドガールが2000mの紫苑Sを勝った場合、歴史的快挙と言ってもいいでしょう。

前走のクイーンS(札幌芝1800m)では同斤量の同世代馬、コガネノソラを交わし切れずの2着。距離が伸びていいタイプではないでしょうし、1800m以上では絶対的な存在というわけでもなさそう。今回はさらに200mの距離延長となります。
紫苑S自体は牝馬の同世代限定戦なのでここがベストな条件、という馬が揃っているわけではなく、距離をごまかして勝ち切ってもおかしくはないと思いますが…

能力は今回のメンバーでは明らかに抜けているので軸としてはともかく、抜けた1番人気になるようなら頭では疑いたいところ。前走控えたのを見ても、引き続き距離不安となる今回も後方に下げて持たせる戦法を取りそう。下げた場合になりますが、開幕週の中山で行われる紫苑Sは基本的に前~中団が有利で極端な追い込みは決まりにくいレースでもあり、差し損ねての取りこぼしは十分に起こりうると思います。
一番強いのはわかっていてもオッズはまずいでしょうし勝たれてしまったらしょうがない枠と考えたいところです。

ミアネーロ 津村明秀騎手 S

春のフラワーカップを勝ったドゥラメンテ産駒。今回のメンバーで他に重賞勝ちのある馬はいないので、実績的には最上位となります。
データ予想の方の記事に書いたように、自分がまとめた勝ち馬のデータに一番合致したのはこの馬でした。
同馬はフラワーカップの内容が終始インで溜めたわりにそれほど着差をつけずの勝利というものだったので、オークス前から競馬ファンに実際の能力を疑問視されていた馬ではあります。(外を通った2着のホーエリートの方が強い内容だったという意見が多かった+実際にオークスではホーエリートが先着)

しかし、開幕週の中山ではフラワーカップのような器用な競馬ができることは純粋にプラスになるはず。今回もそれができるジョッキーが乗っている以上、軽視はできないと個人的には思っています。
今回は前に行きたい馬が多く、フラワーカップのように中団のインで構えることができれば展開は向きそうな点も評価できます。
津村さんは今年勝ったヴィクトリアマイルのイメージが強いですが、個人的には中山でこそ買いたい騎手です。重賞全18勝のうち中山で8勝していることからも本当に得意なのは中山であると言っていいと思います。(むしろ東京の重賞勝ちはヴィクトリアマイル2024のみ)
ただし…これはオカルト的な話になりますが、紫苑Sは去年からG2に昇格。津村騎手はG1を1勝、G3は17勝しているものの、G2は未勝利。
ここを勝ってG2初勝利おめでとう!になるのかこれが呪いとなってしまうのか…

クリスマスパレード 石川裕紀人騎手 B

冬の中山では2戦2勝の先行馬。前走ダートの関東オークスでの大敗は度外視できます。しかし、ダートを使うということは裏を返せばキレに自信がないはず。中山巧者とはいえ、冬とは別の性質を持つ秋の開幕週の中山が合うかはやや疑問。
今までに35秒台の上がりしか使ったことがなく、スローからの上がり勝負になってしまうと分が悪いものの、今回は先行馬が多くペースが速くなりそうなのはおそらくプラス。
とは言ったものの、他に先行馬が多いということは前に行きたいこの馬は位置が取りにくいということ。同馬は先行馬ながらスタートがあまり得意ではなく、ぐいぐい押して位置を取りに行くのがいつものパターン。キレがないのでここで位置を取れない、または序盤で競りすぎてしまった…となると、かなり厳しいレースになりそうです。
この季節は天気が不安定なので雨が降って時計がかかるようになれば一気にチャンスになると思います。

エラトー 横山和生騎手 C

函館で2連勝中の逃げ先行馬。Saxon Warrior産駒。
Saxon Warrior産駒はパワータイプが多く、同馬も洋芝の函館に舞台を移してから2連勝。というのは野芝の中山では少し疑いたくなります。
中央場所の重賞実績やG1出走歴もなく、データ的にも拾いづらいところ。人気サイドの馬でもあり、野芝にも適応してしまったらごめん。で軽視もアリだと思います。ここ2戦はスローペースに落としての競馬でしたが、今回はおそらくそれを良しとしないであろう馬が出走していて(クリスマスパレード)早めに前にプレッシャーを与えてくる可能性がある点もやや気になります。逃げなくても競馬ができる点は評価したいです。

ホーエリート 戸崎圭太騎手 B+

フラワーカップ2着のルーラーシップ産駒。
先述したように、フラワーカップではロスなく内を突いた1着馬ミアネーロに対して、終始外を回る競馬をしての2着だったので能力は高いはず。ただ、個人的には勝ち馬のようにインを通っていたら勝てていたという話ではなく、あのように馬群の外を走らせるのが合っている馬なのだと思っています。
好走した3レースはどれも馬群の外での競馬でした。
フリージア賞で内枠を引いて馬群の中での競馬をしたものの、直線でとんでもなく詰まっていました。パトロールを見るとなかなか見ないレベルで進路を取れずに苦しんでいる様子が確認できます。この事から馬群を割るような器用な競馬は得意なタイプではなさそう。今回も外枠を引いたのでスタミナを活かして外を回る騎乗をしそうです。枠的にも詰まる心配はないと思われ、後は能力が足りていれば。あまり人気もしなさそうなので狙ってみる価値はあると思います。
ただ、開幕週の中山は当然イン有利なのでそのような競馬が叶わない同馬は勝ち切るのは難しそう。アタマではなく2、3着のゾーンで気になる1頭です。

おまけ 気になる穴馬

サロニコス 

デビューしてからの3戦は惜敗が続きましたが、2ヶ月の休み明けで快勝して未勝利を脱出。そのまま間隔を詰めて1勝クラスのフローラルウォーク賞を使うも8着に惨敗。その後、約3ヶ月の休みを挟んで1勝クラスを勝利しました。

サロニコスが1勝クラスで2着に負かしたテーオーダグラスは強い馬でした。テーオーダグラスは次走も2着に敗れたものの、その時の勝ち馬は無敗馬フォーチュンタイム。
フォーチュンタイムはその後、重賞好走馬相手に勝ち切り3戦3勝で2勝クラスを突破。テーオーダグラスにとっては相手が強かったと言ってもいいはずです。
フォーチュンタイムに敗れたテーオーダグラスは次走で2着に5馬身差をつけて圧勝。1勝クラスを突破しました。
これに勝ったサロニコスも休み明けなら結構やるのでは?という理論です。

同馬は毎年優秀な馬を出している牝馬サロミナの孫で、サロミナ一族は詰めて使うと凡走し、じっくりと調整をした休み明けによく走ることで有名です。
サロニコスも詰めて走るたびに馬体重が減っている+減ると負けることからそのような傾向があるように見えます。勝った2レースはどちらもプラス体重+休み明けでした。今回も前走から3ヶ月空くので好走できるかも。
能力的に上位とやり合うのは少し怪しい中で内枠を引けたのもプラスかなと思います。
また、今回のメンバーで上がり33秒台の脚を使って勝ち切った、数少ない馬である点も開幕週の中山では強みになる可能性があると思っています。(ボンドガール、フォーザボーイズ、サロニコス、バランスダンサーのみ)

馬券

今のところになりますが、
ワイド 1-11 
3連単 1→11→5,10
をめちゃくちゃ少額買おうと思っています。多分100円ずつ…
1枠1番を引いてしまったミアネーロに厚くいくのはこわいので。

最終的な予想は直前にこちらのTwiiterでつぶやくと思います。
@silkcream_sndrm

金曜の深夜に頭働いてない状態で書いたので読みづらくてすみません。
もしなにかの参考になったら何よりです。
ありがとうございました。

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