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Youtube三嶋牧場さんのギュルヴィ(メイディーン22)をみて

こんにちは。silencebitです。
インゼルで出資しているギュルヴィ(メイディーン22)の動画が、育成牧場の三嶋牧場さんのYoutubeにて2024年4月26日に公開されました。
三嶋牧場さんのYoutubeでは先週に10頭以上の2歳馬たちが紹介されていたのですが、そこでギュルヴィは紹介されていなかったので正直一人残念がっていたのですが、今回1頭のみにフォーカスされて紹介された形となり、うれしい限りです。
改めて三嶋牧場さん、ありがとうございます!
インゼルのレポートでは、脱北するまでは月イチの情報しか出てこず。まあこれは頻繁に情報更新するほど情報は変化するものでないし、報告をまとめる育成牧場の事務的負担をいたずらに増して本業に支障きたしかねないのでやむを得ない一面があるのですが、それを補う形でのこうした動画公開は一口出資者サイドからすればたいへん有り難いです。

とくに本馬は持ち込み馬で、父Nyquist(ナイキスト)、母メイディーン(母父 Tapit)は一般のファンも一目置くような血統。後々貴重な記録になる動画になるかもしれません。

ギュルヴィの騎乗者視点カメラ(2024年4月26日)


まだまだ育成の課題があると感じていた最中に、今回の動画。
その内容を少し掘り下げてみました。

調教日:2024年4月26日
コース:BTC屋内トラック(砂馬場)
内容 :600m×5周

5周といっても、はじめの1周近くはかるい足慣らしから始め、2周目に入る手前からハッキングキャンターを開始しています。
5周目に入った辺りから、前方に他の育成牧場(Y澤ステーブルさんかな?)の馬群が登場、そちらのペースがあまり上がらないことから追い付きそうになります。
しかし予定と思われる5周を走った後は、コースから出るまでの約3/4周をクールダウンで走行し、その後とくに問題なく退場しています。

ここで、2周目~5週目までのギュルヴィのタイムを計ってみました。
・2周目:約73秒(ハロン24.3秒)
・3周目:約68秒(ハロン22.6秒)
・4周目:約66秒(ハロン22.0秒)
・5周目:約63秒(ハロン21.0秒)

尻上がりにペースを上げ、5周目ではダートでハロン21.0秒で走破しています。2歳春の育成のこの時期で、3000m走破するなかで尻上がりのラップを刻みつつ終いの21.0秒はかなり順調といって良いタイム内容ではないでしょうか。

※あくまで参考程度ですが、デビュー後放牧されたユキカゼ(3歳牝馬・未勝利)のインゼル4/26付レポートでは、NFしがらきで、2700mをハロン20~23秒の軽めキャンターとのこと。

しかもスタート時は7番手(おそらく全8頭が参加)でしたが、脚色が好調で徐々に順位を上げて、最終的には先頭で走る2頭の直後に付ける3番手まで押し上げています。
コースから引き揚げる際も、息はさほど乱れておらず、余力を感じさせます。鞍上者の外国人同僚との会話でも「Many Power」「Very Good」とのコメントを聞くことができますし、厩舎への引き上げ時も3~4番手(後続は少し離れている)を歩く様から、グループのなかでも力上位だとみていいでしょう。

インゼルからの現時点での最新レポート内容(2024年4月5日ver.)では

三嶋牧場在厩。中間に馬体重が480㎏台に減ったため2週間ほどリフレッシュさせて馬体の回復に努めていました。
その後は周回コース(600m)で4周のハッキングキャンターから再開し、4月に入ってからBTC(軽種馬調教育成センター)の屋外直線コースで普通キャンターから始めています。
まだ全体的に緩さが見られますが、日中の温度も10度前後と安定してきたためいずれ体調面も上向いてくるとみています。
現在の馬体重は505kg。

と、まだまだ緩さが残る状況を伝えてくれていましたが、そこからだいぶ成長してくれているようです。

以下は、今年(2024年)に入ってからの馬体。

2024年1月31日 ※505kg
2024年3月05日 ※497kg
2024年4月10日 ※(一時480台→)505kg

写真で追いかけて見てみると、幼いというか緩い馬体が、1ヶ月単位でも徐々に引き締まっていくのが分かります。
馬体に芯が入っていき、後肢が少しずつでも確実に充実してきています。また前肢肩回りも筋肉をまとってきています。


今後への期待

本馬はおそらくダート路線、それも血統的な魅了から海外レース制覇の野心があると思います。そのためには海外出走に際し選出されるためにも国内トライアル戦を制する必要があり、11月4日のJBC2歳優駿(門別)や11月21日の兵庫ジュニアグランプリ(園田)、12月11日 の全日本2歳優駿(川﨑)で好走しておきたいものです。
(フォーエバーヤングのローテーションが参考になります。)
少なくても、今秋までには新馬/未勝利戦は勝ち上がっておきたい。
そう考え逆算していくと、5月には脱北してほしいところですが、いまの仕上り具合をみると順調ならばなんとかなりそうですかね。

ぜひ、Nyquistが制したケンタッキーダービーを、親仔制覇で偉業達成してもらいたいところです。

※写真はインゼル様より。掲載許可は頂いております。


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