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放射線取扱主任者って転職に役立つ?第1種と第2種の違いって?

放射線取扱主任者の資格が転職に役立つのか、またこの資格の活かし方や、収入と将来性、合格率、おすすめテキスト、参考書や問題集などを解説していきます。

本記事でわかる事。

放射線取扱主任者とは?
放射線取扱主任者第1種と第2種の違い
放射線取扱主任者資格は転職に役立つ?
放射線取扱主任者の活かし方
放射線取扱主任者の収入と将来性
放射線取扱主任者試験難易度と合格率
放射線取扱主任者試験概要
放射線取扱主任者おすすめテキスト・過去問

上記の内容について解説していきます。


放射線取扱主任者とは?


放射線取扱主任者資格は、放射線障害防止法に基づき放射性同位元素および、放射線発生装置を扱う際に放射線障害の事故等を防止す目的で監督者を国家資格として認定することを目的としています。


資格の区分としては、第1種と第2種及び第3種に分けられています。


第1種と第2種は国家試験を実施し、試験合格した後に国の指定期間が実施する資格講習を受講することで資格を取得できます。
また、第3種では資格試験は無く資格講習を修了することで資格を取得できます。


また、放射線取扱主任者資格を持たなくても医療現場では医師又は歯科医師は、放射線取扱主任者として選任することが可能となっており、薬剤師も一定の条件では同様に選任が可能となっています。

放射線取扱主任者第1種と第2種の違い


簡単に言うと、第2種は密封された放射性同位元素(RI)しか扱えませんが、第1種は業務範囲が広く、いかなる施設でも選任可能です。


「これだけじゃ、わからない」と思う方にもっと簡単に説明すると・・・


「密封された放射性同位元素」とは、簡単には中の放射性同位元素が外へ出ないように、放射性物質を金属などに密封したものです。
密封されているので、飛散や内部被ばくの可能性はまずありません。


それ以外の「非密封」とは、放射性物質が液体や粉末の状態なので、飛散して放射能汚染の可能性が非常に高くなります。


つまり、非密封放射性同位元素を扱えるかどうかが、第1種と第2種の違いということです。
さらに、1種であれば放射線発生装置も扱えます。


ちなみに、ウランやプルトニウムなどの核燃料物質は、放射性同位元素としてではなく核燃料物質として扱います。
性質上より厳しい条件で管理しなければならないので、核燃料取扱主任者という別の資格が必要です。

放射線取扱主任者資格は転職に役立つ?


放射線取扱主任者資格は、取得しても選任者にならなければ基本的に役立つ機会も少ないので、実用性は低いです。


事業所の規模にもよりますが、1人か2人有資格者がいれば間に合いますので、常に不足しているなんてことはありません。


実際に、転職情報を探しても、放射線取扱主任者の求人数は全国的に少ないです。


放射線取扱主任者は国家資格ですが、就職・転職が有利になるとまでは言えません。
どちらかと言えば、会社で信頼されている中堅社員が、ステップアップのために取得する資格です。


ただし、この試験に合格している人は少ないので、学生あるいは第二新卒くらいまでなら、2種以上はある程度評価されるかもしれません。


就活などでは、試験に合格しているだけでアピールにもなります。
知識の証明につながるので多少なりとも就職が有利になる可能性はあります。


例えば、医療・検査機器の製造会社、製薬会社、非破壊検査会社などは、それなりの知識をもっているという点で一定の評価は得られます。

放射線取扱主任者の活かし方


会社から命じられて放射線取扱主任者の試験に挑戦する人も多いようです。
合格すれば月々1~3万円くらいの資格手当が支給されたり、報奨金が貰えるみたいですから、会社で有資格者が必要になれば是非チャレンジする価値ありです。


合格するメリットとしては、収入が増えるだけではなく、放射線に関する知識があるという証明になるので任される仕事の幅が広がります。


特に非密封線源を用いる事業所では重宝されます。
実務経験と第一種作業環境測定士(放射線)も持っていれば、より資格を活かせます。

続きはコチラ→放射線取扱主任者って転職に役立つ?第1種と第2種の違いって?

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