香山哲さんが好きだ!

これを読んだ。すこし高い孤高、電子書籍としてしか売っていないみたいで悲しい…。できるなら物体としての本がほしい。

これを読んで、最高の話だと思って、シェアしないのは違いすぎると思い、普段ツイートなんかしないリアルのアカウントで共有した。

香山哲さんの作るもの、文章が大好きだ。文章で書かれていることと、文章が一致している。なんというか、商業目的の感じがしなくて疲れないし、絵柄も文字も好きだと思うものを選んで使っているのが分かる。それに真剣さが伝わってくる。伝えることに本気なんだという感じ。

香山哲さんの漫画はインターネットで期間限定で無料全編見れるようにしてくれていることが多い気がするんだけど、それでもお金を払って手元に置いて物として手に入れたいし、人生の各所で読み返したいと思うような漫画だ。

その(本を買う)余裕が私にはあるし、余裕を作ります!というくらい欲しいものだし、あなたの本は最高です、これからも活動を見ていきたいです、という意思表示にもなると思っている。

こういう気持ちになれることは中々無い。ダ・ヴィンチ恐山さんと、小野ほりでいさんと、月ノ美兎さんと、そして香山哲さん。

普段ものを買うときはそんなに考え事をしない。『欲しい!チャリン』『かわいい!チャリン』そんな感じだ。香山哲さんだから、私の方もこんな感じになるんだろうな。対峙する人によって、自分の心の動きも変わるのが面白い。

わたしは香山哲さんを、オモコロ編集長の原宿さんのツイートで知った。

無理せず生きて制作をして欲しい。見たい。このような製作物を、私は他に見たことがない。かなり面白い。

勇気がもらえる。普段考えていることを、生身の人に共有したら伝わらなかったり、そもそもそういう話をする雰囲気ではないことばかりだ。それで議論失敗する度に、この世でひとりぼっちみたいな感覚がしていた。⚠️単純にコミュニケーション能力も高くない。その体験を積み重ねて、『私の方が変わっているんだ。私が合わせるべきなんだ。そういう話はしない方がいいんだ』『こういう考え事はしない方がいいんだ』とまで思うようになった。

でも香山哲さんのつくるものを見たら、そんなことないじゃん!?と思える。寧ろここが私の個性で、面白いところかもしれない。というか変えようが無い。何かに興味を持ったり、憑き物が付いたみたいに考え出すのは止められない。

香山哲さんの、『自分がそこそこ満たされている時、社会に対して何かしたい』という哲学が好きだ。

私の父は小さい頃苦労して、若い頃も苦労して、助けの手があったけどするする抜けていったのか、それとも全くなかったのかは分からないけど、大変だったみたい。

だから父の若い頃にも、香山哲さんの本があったら、父が読んでたら良かったのになと思って泣きたくなった。というかちょっと泣いた!それと私が今読めている嬉しさもじわじわ。ありがとう、この話をしてくれて、と何度も思った。

私と父は違うから、父が読んでもなにか感じたりはしないかもしれないけれど、私が今なっているこういう気持ちみたいな気持ちになれるような物と出会えていたら、もっと楽に楽しく、面白く過ごせていたんじゃないか。

若い頃の父がするすると落ちていった時、社会や職場や近くにいる人が 手にならなかったことを許さないし、私が落ちていった時、手になってくれるものがいなかったことも忘れない。それはもう変わらないし、恨んでもいない。そういうことがあって、悲しかったけど、もういいことだ。

でも!今、その手を求めている人がいるなら私はすごいはやさで手になりたいんだ…できることなら…私がかつて「こういう助けが欲しかった」と思っていたものになりたいんだ…。

下手でも向いてなくても、私がケアの世界に1人いるのといないのとで、楽になる人が1人でも増えるんじゃないかって。人間は相性があるから、いろんな人がケアの世界にいたら、その分合う型の人が増えて、取りこぼしが減るんじゃないかと思う。

私に絶大な人を救う力~!があるとは思えないけど、出会う人が楽に楽しく生きていけるような手助けができたらいいなと思う。壊滅的にできなくても、小さい小さい穴を埋めるくらいならできるんじゃないかと思う。まだ実践に出てないから、何ができるかどうなっていくか分からないけれど。

私自信、まだ癒しが足りない。もっと自分を満たしてあげたい。だから余裕のある分だけ、その手になりたいんだ…。余裕をもっと増やして、もっと優しくなれたらいいな…。

いずれ死ぬから、限られた命をスパークさくれつしたいし、みんな(みんな)もスパークしてほしい!その方が楽しい。

でも、まだ頭にモヤがかかっている。多分、誰かに会って話したらまた人目を気にする価値観に簡単に戻ると思う。それにどういう風に生きたいか、まだはっきり分からない。だからこれから何度も読んで、自分に染み込ませることにする。

そして手帳に「登らない山」を決めて書いた。私の登らない山は、「商売の山」「外見主義の山」「年齢で分ける山」。

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