実家にて

8日に徳島の実家にもどり、そのままいる。
来てみてどうするかを考えようと思っていたが、15日のケアマネさんとの話し合いにいるのがいいかも、弟もいることができなさそうだし。私が同席できる方がよいかもということがわかった。
でもありがたいことに誰も私がいられるとは期待してない。そういうことにも感動した。いてもいなくてもいい人ってなんていいんだろう。そして私はいつもそういう位置に居ようとしているね。
だけど、私が帰ったことで兄弟全員がそろって両親も含めて話し合うことができた。それは実質、家族がそろった、ということもあるのだけど、そういう流れは、とても自然におきた。しかも、言いたいことをそれぞれが言っていくなかで、これは上の弟も呼ぼうと、自然に言う人がいて、電話したらすぐに来てくれた。すでにぜんぶそろっていて、準備されていて、それに従ったという感じ。一人一人が気持ちを正直に出し合っていく感じもすばらしかった。

そんなふうな家族であったということを私はあまりわかってなかったかも。自分の家族のことをよく理解できていなかったのかも、と思った。

わたしは母の腰の手術はしなくてもいいとおもっている。下の弟は手術をすすめている。上の弟も最初は手術はよくないと言っていた。だけど医者から直接手術の説明を聞いた下の弟の話を聞いていく中で、内視鏡手術であることなどを理解して、上の弟も、「ゆうくんの話を聞いていたら手術してもいいかもと思った」と言った。私はそれを聞きながらこういう話し合いしながら母が一番納得できる結論を出していくんだと思う。誰も絶対こうしないといけないとは思っていないし結論を急いでいない。だけど手術する予定で休みを取ったり、父のデイサービスを手配したり、準備は進めていっている。
私もそうで、手術する場合、父をどう見るか、家事をどうするか、を弟と、母と相談するためにここにいる。そういうところがすごいなーと思った。
この家族なかなかやるやん。とらわれてないやん。

私は毎晩母をマッサージしている。背骨と背骨の間がふわーと緩むような、痛くてしびれている足がふわーと楽になるような、そんなイメージでマッサージしている。何の知識もなくてイメージだけ。
いろいろ調べたりもしたしプロの力を借りることも考えたけど、調べているうちにナカガワエリさんの姿勢の教室を申し込んで、来週からオンラインで全8回でナカガワエリさんからまなぶことになった。これはまずは私がまなびます。(あとは流れで)

毎晩マッサージをしているから、母はよく眠れてるみたいだし、あんまり痛いって言わなくなっている。そしてこれは副産物なのか、昔の話を思い出すみたいで話してくれる。
父の血のつながる親戚たちと再会してからよく旅行に連れて行ってもらって親切にしてもらったこと。その親戚の人たちみんなとてもやさしくて、あるときすごーく素敵な旅館でみんなで泊まってご馳走を食べてた時、こんなおいしいものをいただいて、そしておかみさんがご挨拶にくるとかそんなことになったら夢みたいー、とお調子者みたいなことを言うてたら、裏で控えてた仲居さんがいてて、母はそんなことしらずに言うてたんやけど、ほんまにおかみさんがご挨拶に来てくれて、それで母はびっくりして、うれしくて、うわーって泣いてしまった。親戚のみんなは大笑いしていて、母だけ号泣してる写真がのこってるらしい。(そんな話始めて聞いた)

母のお爺ちゃんが船の仕事をしてたことも初めて聞いた。知らなかった。母の父さんも同じ仕事で大阪からの物資の運搬をしていたそうだ。母の父はめちゃ稼いでたみたいだけど、稼ぎはそのままかけ事につぎ込んだりして、ぜーんぶ使っちゃってたみたいだ。海、船、運搬、潮のにおい。それは、いったりきたりする、どこにもじっとしていられない、いつも移動してしまう私の中にあるものと似ている。


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