ヴァンガードコラボ クラン別事前評価ダービー
速水奏はコスト重すぎて使い物にならない、ラティカは準備必要すぎてゴミ、ファウストは見た目派手なだけで大した事ないなどと宣っていた男がいます。それがおれだ。
ヴァンガードコラボが遂に来るということで、あえて事前評価をnoteに残し、スパムブロガーとして名乗りを上げたい所存でございます。
発売からしばらく経ってからこの事前評価がどれほど合っていたかの答え合わせはやる予定ですが、言うて流動的な環境になりがちなカードゲームなので最終的な環境の答え合わせ含めて割と主観多くなりがちになるのは許してください。
前提として一切プロキシなどで回してなく、インターネットの事前評価周りも特に事前評価には入れてません。強いて言うなら友人グループでちょこちょこ意見交換したくらいです。
今弾の性質上、クラス全体がシナジー前提でデザインされていることもあってカード単体での評価にあまり意味がないため、クラス単位で見ていくことにします。よろしくお願いいたします。
当サイトに使用しているカード画像は、Shadowverse EVOLVE公式サイト(https://shadowverse-evolve.com/)より、ガイドラインに従って転載しております。該当画像の再利用（転載・配布等）は禁止しております。© Cygames, Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.
アクアフォース
事前評価：下位
弱いです。そう思いたい。
先述したようにラティカを盛大に外してしまったのでおれがこれ系のデザイナーズコンボデッキを低く見積もりがちなところあるとは思うんですが、にしても……。
まずこのデッキのコンボは3回フォロワーで殴った後のメイルストローム進化なわけですが、ここに至るまでの条件が厳しいです。
連パン前提のデッキなので序盤～中盤でプレッシャーをかけられるフォロワーがそれほどおらず、除去も他のクランととんとんくらい。
メイルストローム発進までがかなりマグロっぽく見えるのにメイルストローム進化で顔殴れても負けてる状況はそれほど覆らないように見えます。
ハイドロハリケーンが使ってみたらクソ強かったとか意外と1マナ疾走でライフレースを競り勝てるとかはあるかもしれないですが、現状のアクアフォースのラインナップで上位に食い込めることはなさそうに思えます。
ただ爆発力だけはマジで高そうなので、一先トーナメントを荒らして優勝するポテンシャルはあると思います。大会前には日頃のゴミ掃除や外国人の方への道案内などで積極的に善行ゲージを溜めるようにしておきましょう。
逆に言えばこのコラボで最も不愉快なデッキになる可能性はありそうです。
とはいえアクアフォース自体は思い入れがあるので個人的には結構使いたいとは思っています。おれがメガラニアを守る。
ロイヤルパラディン
事前評価：最上位（マジェスティ軸、純ロイパラ問わず）
強いと思います。
1マナから順々に強いカードを並べていくだけで気づいたら勝ってそうな雰囲気がある。
マジェスティ軸も純ロイパラも強さの質はそれほど変わらないと思っていて、テンポ良いサーチが多いので盤面は常に強く作れるし、その割には除去が全体的に悪くないラインナップという印象です。
マジェスティ軸の方が若干マジェスティのカードパワー分で勝ってそうに見えますが、強さとしては大体同じくらいじゃないかな～。
マジェスティ軸はブラスターブレード及びブラスターダークを墓地に送りつつマジェスティを手札に抱えとく必要がありますが、この辺りはスターコールトランペッター一枚でほぼ事足りそうで、当初懸念していたように事故率が高いということにはなっていなさそうに見えます。
純ロイパラはロイヤルパラディンのカードを墓地に15枚も送る必要があり大変そうには見えますが、ルーティングやサーチがそれなりにあることを踏まえると、案外6マナ7マナ帯までには整えられる確率は低くないんじゃないかな？とは思っています。
かげろうもそうですが、スターターデッキがある関係上でカードプールが多いのでメタゲームの変遷にもそれなりに耐性がありそうなところもメリット。
ロイヤルというクラスで見た時にも白黒商人よりはデッキ自体のパワーが現状は高そうです。
強いて弱点を述べるならデカブツでの豪快な解決力がないくらいでしょうか。
言うてマジェスティがあまりに強いしアルフレッドブラスターブレードやバロミデスのような疾走持ちも大量に配置されてるので、デッキ自体が弱い未来があまり想像できない……。
しれっとベディヴィアなんていうとんでもカードも配られたので疾走要員が過剰な可能性すらある。
ペイルムーン
事前評価：中堅
ルキエによる盤面形成能力はとんでもないです。
結構な枚数のカードを消滅させていく準備フェーズはそれなりにありますが、過剰なほどに手札や墓地を消滅させるカードが用意されているので意外に消滅領域が足りなくて負けることはないんじゃないかな？とは予想しています。
ルキエからゴールデンビーストテイマー、ありす（ファラ）、トラピージストを展開して除去しつつも疾走付与したルキエで顔を殴るような理想ムーブは結構強そうで、耐えカードもそれなりに用意されていることを考えればデッキパワーは評価できる点が多いように思えます。
弱点としてはデッキのゴール地点がルキエ→トラピージストくらいしかなく、詰めの場面があまり強くなさそうなところ。
ルキエターンにはツインドライブ5点＋ミストレスの3点しか打点が出せないので、ここの盤面を返されると辛い。
トラピージストやルキエを確定でサーチするようなカードもなく、一度墓地に落としたカードを消滅させるにはスカルジャグラーくらいしか無いというのも相まってデッキ自体の安定性は低そうです。
またルキエが7マナなのでそれまでに強い動きがあまり出来ないことや、確定除去が不足しているので強力な盤面を返しづらい傾向にあるのも明確な弱点だと思われます。特にタフ6以上は取れないのでマジェスティやジエンドを気持ちよく取れないのは減点対象かも。
デッキ上を落としたりドローを回したりする関係上、他のデッキよりもファティーグが近くて耐久戦に弱い点も100戦に一回くらいは出そうな気がします。
とはいえデッキとしては流石に面白そうなので自分は使おうと思っています。ウィッチ好きだしね。
かげろう
事前評価：上位
かげろうっつーかほぼジエンドだけの評価。ジエンド以外の37枚は全てジエンドまでの時間を稼ぐかジエンドターンを強くするためだけに存在しています。
ドラゴン特有のPPブーストが存在していない割には覚醒を要求するカードがちょこちょこあったり、疾走要員がジエンドとオバロ以外に存在していないので詰めが難しそうな場面はありそうですが、それでもなおジエンドの存在があるだけでヴァンガコラボ内でも上位の強さに見えます。
ジエンドのペルソナブレイク自体はゲームを破壊できるほどの性能ですが、最速でも8マナ必要ですし、そもそもの話ジエンドの本懐はほぼバハムートだと思われるので、2ターンに分けてジエンドを出していくような運用のほうが強そうには見えます。
特に準備せずにラティカを使えると考えればこれ以上ないほどのフィニッシャーなので、カードパワー単体で言えばマジェスティを凌ぐとすら思っています。
ロイパラ同様にスターターデッキがある関係上でカードプールが多いのでメタゲームの変遷にもそれなりに耐性がありそうですが、ロイパラと違ってマジェスティ軸か純ロイパラかといったようなデッキの根幹を変える選択肢が無く、そういう意味で柔軟性はそれほどなさそうです。
良くも悪くもジエンドが全てのデッキ、というところが最終的に足を引っ張りそうなのでロイヤルパラディンとかに比べて若干落ちそうという予想です。
シャドウパラディン
事前評価：中堅下位
デッキとしての存在感という意味ではある意味最下位かと思われます。
ファントムブラスタードラゴン”だけは”かなりパワーが高いのですが、それ以外のカードが地味。
疾走持ちがそれほどいないのでライフ20点を削るというのがかなり難しく、盤面を形成する能力も高くはないので……。
フィニッシャーをファントムブラスタードラゴンに依存しているシャドウパラディンにとっては更に向かい風なのですが、デッキの上から墓地に送るカードが大量に存在している関係でファントムブラスタードラゴンが2枚落ちた瞬間に投了せざるを得なくなるという事情もあります。
墓地に落ちたカードを回収できるカードがあと何枚かあれば良かったのですが……。交錯する力を3枚投入せざるを得なくなるような未来も容易に想像できます。
鳴り物入りで出てきたファントムブラスターオーバーロードがなんとも言えない性能なのもまた減点。ファントムブラスタードラゴンとのくっつきでしか現実的に採用できないようなカード、使う……？
3ターン目に出てきたファントムブラスタードラゴンからオーバーロードというルートが取れればマジで評価が高かったんですが……。墓地15枚達成は流石のシャドウパラディンであれど5,6ターン目が現実的でしょう。
総じて準備が必要な割にフィニッシャーが貧弱、という点で中堅下位に置きました。
アクアフォースよりは安定した立ち回りが可能だと思うのですがシャドウパラディンは明確に爆発力が足りてないので、大会で当たりたくない度で言うとアクアフォースの方が上だと思います。そういう意味でデッキとしての存在感はむしろヴァンガコラボ内でも最下位くらいの評価になりそうです。
これで意外にもファントムブラスターオーバーロードが強くてどうしようもない、みたいな環境になったら流石に謝罪しますが。
オラクルシンクタンク
事前評価：上位
多分インターネットで最も評価が分かれていそうなクラン。
トリガーを仕込むという行為がどれほど強いのかが発売前では正確に測れないという事情もあり、個人的にも最も評価に悩んだクランですが、最終的にはかげろうと同じ程の強さではないかと予想しています。
前提としてツクヨミアマテラスのコンボはとんでもないです。5ターン目に疾走条件を満たしつつくっついてしまうと、盤面を破壊しつつ手札も増やして顔が殴られてしまいます。
やや悠長ではありますがツクヨミ自体もサーチカードがあるので、占術と相まってデッキの安定性は高そうで、上記のコンボの期待値もそれなりに高くはあると思います。
バトルシスターここあを筆頭としたトリガーによる誘発効果系が軒並み強いのもポイント。
ヒールトリガーを連続で仕込み続けることが出来れば、お菓子の家3枚時代の秘術以上にライフゲインと除去を同時にやり続ける超クソデッキのポテンシャルが秘められていそうです。
最上位でない理由として、ツクヨミしか安定した疾走要員がいないので相手のライフ詰めが物足りないという点と、トリガーによる誘発効果系が現実的にどれほど運用できるのかまだ測れていないという点です。
バトルシスターここあのように自前でドライブを持てるカードならまだしも、横にドライブを並べる必要のある誘発要員たちの使い心地がそれほど高くない場合には爆発力に欠けるデッキになりそう、という印象です。
とはいえサイレントトムを始めとして序盤戦の除去の質自体はそれなりに高そうですし、後手5ターン目や先手6ターン目のようなアマテラス進化が出来ない状況であってもツクヨミからニケやここあ出す動きも強力に思えます。
長期戦では最も強いクランになりそうなので、環境が遅くなった場合にはもしかしたらロイヤルパラディンを超すようなデッキになるかもしれません。
総評
全体的にコラボということもあって強めに調整されているという印象です。おそらくどのクランのデッキも既存のデッキを駆逐出来るだけのパワーを持ち合わせているとは思います。
既存のデッキで戦えるのは秘術ウィッチくらい……？と言いたいところですが、その秘術も制限改定によってパワーが下げられてしまったのでちょっと怪しい気がしてます。まだ強そうには見えるけど。
ただウマ娘やデレマスと違って、既存のデッキに混ぜられるようなカードはほとんど存在していないのが寂しいところ。アナスタシアは今でも人形エルフなどで大活躍してはいますが、ヴァンガードには多分そんな未来は来なさそうです。
更に言うとウマ娘はデッキの形を細かく変えながら半年以上は環境の最前線で戦えていましたが、デレマスは自然機械環境ですぐに存在感を失ってしまったという前例があります。
インフレ化がやや顕著に見られるカードゲームであることを鑑みると、ヴァンガードコラボのカード全体の寿命はあまり長くないかも知れません。
それはそれとしてデッキ自体はどのクランも面白く回せそうなので個人的には好印象です。
公式のサンプルレシピも割と質が高そうなので、ヴァンガードコラボからエボルヴを始める/復帰するのは良い選択肢だと思います。プレイヤー全体が1からスタートっぽい環境になりそうなので。
おれはペイルムーン確定で、アクアフォースかオラクルシンクタンクのどっちかで遊び倒す予定なのでよろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？