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始まりそして終わり新たな始まりの船出

さて、初投稿ということで難しい戦術のことをあまり記さず書き留めたいと思う。
今シーズンのことを書くと140文字には決して収まりきらないだろうと思い、こちらに投稿した次第で不慣れなツールで間違いがあるかもしれないが申し訳ないと先に謝っておこう


①始動開始

2月22日が開幕戦となった。アウェイの地長居には多くのサポーターが駆けつけていたが0-1●と結果は白星とはならなかったが、新戦力である山口蛍・ダビドビジャといった新戦力の加入もあり、攻撃守備ともに通用しないといった最悪の試合ではないポジティブな負けであった。


この試合後の筆者はこう投稿している。

「バルサ化とは非常に簡単な言葉変換だがそうではない。平野アカデミー部長がインタビューで語っているように、バルサを造るのではなく神戸に合ったポジショナルを作ること(基盤)を長期的に見て形成すること。ただ去年より優位性を保つケースや回数を少しずつ増やしていくことが重要である。」

と記した。


昨年から引き続き継続しているポジショナルプレーは堅守速攻を行っていたサッカーから取っ払うのは時間がかかる
ポジショナルプレーとは?となると難しくなってしまうのでここでは割愛したいと思う。簡潔に言うとすれば、我々が優位にボールを相手の陣内にもてる時間が増えれば、失点するリスクは少なくなる。と言ったところにしておこう。将棋のようなものでもある。
この開幕戦も、リージョは「ゴールの近いところでプレーができている。最後の局面で決めることができなかった。」とコメントしている。

ホーム開幕戦での2節目ではダンクレーが加入しその後サンペールが加入。最終ラインのピースは埋まりつつあった。
この頃良い時間帯が増えた。
山口や西など新戦力に、昨年在籍組からの戦術理解度が増して、選手全体が互いに良いポジション取りをし、チェックをするところはチェックを入れるが自分の担当から離れるまでリスキーな深追いはしない。奪い取るところは2人でケアをしできつつあった。
昨年見れなかった面白い成長でもあった

この数節は相手もスペイン人監督ということもあり、しっかりとしたチーム優位性を高めるチーム同士となり両チームとも持ち味が出せる対戦が続いた。
リーグ5節目(アウェイG大阪)を終えると勝ち点10で順位も4位をつける。ポジショナルを続け約半年、未成熟期でありながら良いところが出せるようになった。

イニエスタやビジャがよくJリーグの特徴を述べる際に「このリーグはスピードとテクニックはあるが、パウサ(小休止)が少ない」と語るように、攻撃プレーが一辺倒になるとリスクになってしまう。あえて自らプレースピードを落としリズムをつける・攻撃の変化をつけるということが重要だという言葉の必要性をよく垣間みえたのがその後の6節(松本)7節(広島)だろうか。
相手戦術に飲み込まれると、相手にとっては良い意味での日本スタイルにやられてしまった。
特にGKは足元のスキルが重要となりとても苦労しただろう。
癖というのはなかなか治らない。チーム競技では尚更である。練習の雰囲気と相手がいる本番90分で課題と復習をしなければならないのだから、サポーターも辛抱しただろう。

戦術を作り上げるまでの失点というのは大きく取り上げられるが、良い点を取り上げられるのは栄冠に近づくまで中々クローズアップされにくい。

②激震

その最中、衝撃が走った。
リージョ監督の契約解除だった。
昨シーズンの話でも今シーズンの1月新加入お披露目会のリージョ監督の挨拶や記者質問応答でも分かるとは思うが、簡単で終える質問でも深い密のあるコメントでしっかり答えてくれる、ポジショナルを進めるにあたって先生のような師であった。
ボールの止め方や選手の動き方などもしかしたら欧州の基本ベースを教えているかのような発見と課題復習を繰り返し、次節へ実戦する。
成長しながらの結果は非常に難しい。

リージョ契約解除から吉田孝行監督は前回の暫定時代と同様で今までの戦術からして逆方向の監督だと思っている
違いはビベスHCが加わりリージョの攻撃ベースは変わらないこと。
ただ、攻撃がスピーディになり一辺倒リズムで90分通しての試合作りが出来なくなる。これにより成熟度において状況や雰囲気で飲み込まれると修正が難しくなる。結果と戦術ともに下降線を辿る9連敗だった。
リージョ契約解除理由は分からないのでここではなにも言えない。もしかすると吉田孝行監督の後を継ぐフィンク監督契約までのその場しのぎだったのかもしれない。
しかし下位で落ち着くのではなく、J2に落ちるという結果は避けたい。
吉田孝行監督には申し訳ないと思う。救いは先日(12月下旬)発表された長崎のトップコーチ就任の話だろうか

③一歩づつ

魔の連敗地獄に終わりを告げるリーグ13節(湘南戦)は不思議な試合だった。勝利に飢えていた選手とサポーターはポジティブに捉えられる転換期となった
そしてフィンク監督の就任である。
チームの弱点であった酒井高徳・フェルマーレン・飯倉・オマリそして藤本と強化部の補強は的確だった。
我々はポジショナルという戦術を目指すにあたり一歩づつ地に足をつけ歩き始めることとなった。
リージョが教えてくれた基本とフィンク監督の特徴である、CBが前に動き位置取りをするとアンカーはCBにスペース左右サイドは幅も取るといった特徴や新しい動きも増えた。

④成長

さてサポーターの成長も褒めたい。
当初、味方陣内で奪うと「前へいけー!前へいけー!」という声が大きく聞こえていた。
最終ラインやGKのミスが続くと「おいこら!○○!」と言ったここでは言えないような怒号や嘲笑するような声がスタジアムには響いて聞こえていた。
しかし、これは変えなくてはならない。切り替えていかなければならないと私は発したことがあった。
天皇杯準決勝はどうだっただろうか
サンペールは立て続けにミスをし、GK対一が2回あった。その時に流れていたのがサンペールのチャントだった。
ボールを奪取した際も最終ラインでリズムを作り落ち着かせる際も拍手がある。
サポーターの拍手やチャントの後押しと言うのは不思議な効果がある。それはプレーする選手もだが、メインやバックスタンドで観戦する観客にも伝わる。
山口蛍が移籍を決断した真相という記事がある
(https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2019/02/22/___split_17/amp_3.php)
この記事の中に自身はこう語っている『自身の持ち味は"チームを助けられるプレー"にもある。仲間に「いてくれて助かるな」と思ってもらえる選手であることが理想』とある。
サポーターも"チームを助けられるプレー"がある
それが声の力や拍手になるだろう。
天皇杯準決勝の開始5〜10分、やや足が宙に浮くというか今まで噛み合っていた選手たちがパスも噛み合わない時間帯があった
いつもと同じピッチ、いつもと同じ選手達だがフワフワした時間帯だった
決勝国立の地は初めての空間である
同じように雰囲気に飲まれるということは起こりうることである。                  ぜひともゴール裏の声援でいつもの雰囲気にさせてあげて欲しい

さあ天皇杯の決勝が控えている
筆者は運悪くチケットの購入は叶わなかった
ラストチャンス平日10時〜にサイト閲覧は難しかった。
声を送ることは難しい

そろそろ今シーズンの終わりそして一般では1年の始まりを告げる元日来ようとしている

クラブとしては初めての決戦の日。

シーズンの4連勝で終えることができた。準決勝前に少し浮かれている際には劇を飛ばしてくれる選手がいた。新戦力には独特な緊張感を経験している選手達がいる。今年で離れるアナウンスがあった選手達も最後の最後まで練習に参加している。いつも支えている裏方の人のいつも通りの仕事を淡々とこなす。支えの交通機関はいつも以上にOne teamを感じる。

さあ我々は強いぞ

ひとりじゃ届かない ひとりも手放さない

叶えたい 景色があるから


一丸となって一致団結ともに闘おう

神戸から想いを胸に

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